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防曇コーティングの機能発現と材料設計、性能評価

防曇コーティングの機能発現と材料設計、性能評価

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、防曇性、除曇性とその持続性の評価、透明材料の曇り具合の評価のポイントについて詳解いたします。

開催日

  • 2023年5月29日(月) 10時30分 16時25分

受講対象者

  • 表面処理に従事している方
  • 各種基材表面への撥水性、撥油性、親水性の付与技術・手法を開発している方

修得知識

  • ぬれ (撥水/親水性) に関する基礎知識
  • 実用的な防曇処理の設計指針
  • 国内外の最新の研究開発動向
  • 防曇コーティングに関する知識
  • ポリグリセリンを母骨格とした多官能モノマーであるポリグリセリン系モノマーを用いた吸水型防曇コーティングの知識
  • ポリグリセリン系モノマー (アクリレート・アルコキシシラン) の材料特性

プログラム

第1部 ぬれの基礎と各種防曇処理への応用

(2023年5月29日 10:30〜12:30)

 透明基材表面に微小水滴が付着すると“曇化 (曇り) ”が発生する。曇化を防止する防曇処理は、安心・安全、快適性、機器の信頼性や効率化の観点から、我々の日常生活において極めて重要な表面処理の一つである。
 本講演では、曇化をぬれの観点から考え、防曇表面をいかにデザインするか? 親水性、撥水性のいずれが好ましいのか?これまでの研究事例を紹介しながら分かりやすく詳細に解説する。

  1. ぬれの基礎
    1. 静的接触角/動的接触角
    2. 親水性/超親水性表面とは?
    3. Cassieの式 (凹凸表面におけるぬれ)
    4. Wenzelの式 (複合表面におけるぬれ)
    5. 親水性/超親水性を得るためには?
  2. 防曇処理の研究事例
    1. 曇り (曇化) のメカニズムとぬれ性制御の重要性
    2. 防曇処理のカテゴリー
      1. 親水化/超親水化/吸水化
      2. 超撥水化
      3. 両性 (親水/撥水・撥油) 化
    3. 国内外の防曇処理の最新研究開発動向
    4. これまでの防曇処理の課題と問題点
  3. 自己修復型透明防曇皮膜
    1. 自己修復型透明防曇皮膜の国内外の研究開発動向
    2. 自己修復型多機能透明防曇皮膜
      • 自己修復性
      • 抗菌性
      • 水中超撥油性
    3. 大面積処理/撥油性 (防汚性) 付与技術
  4. その他トピック
    1. 滑水性に優れた透明親水性皮膜
    • 質疑応答

第2部 防曇性を発現するコーティング用モノマーの開発とその応用

(2023年5月29日 13:30〜14:40)

 本セミナーでは、防曇コーティング技術の概要、防曇コーティングに用いられているモノマー原料について解説します。トピックスとして、当社が開発に注力している多官能モノマーであるポリグリセリン系モノマー (アクリレート、アルコキシシラン) の開発経緯と材料特性、さらに、ポリグリセリン系モノマーのアプリケーションとして防曇ガラスコーティング技術をご紹介します。

  1. 防曇コーティングの概要
    1. 防曇とは
    2. 防曇メカニズム
    3. 防曇コーティングの応用例
    4. 防曇コーティングの課題
    5. 防曇コーティングに用いられるモノマー
  2. ポリグリセリン系モノマーについて
    1. ポリグリセリンと水の関係
    2. ポリグリセリン系モノマー (アクリレート・アルキルエーテル) の材料特性
    3. ポリグリセリン系モノマーと防曇
  3. ポリグリセリン系 モノマー を用いた防曇コーティング
    1. ポリグリセリン系モノマーからなる硬化塗膜の防曇メカニズム
    2. ポリグリセリン系アクリレートによる防曇コーティング
    3. ポリグリセリン系アルコキシシランによる防曇ガラスコーティング
    4. レベリング剤との併用による防曇性の向上技術
  4. 製品紹介
    1. SYシンテック® SAシリーズについて
    2. SYシンテック® SIシリーズについて
    • 質疑応答

第3部 防曇機能付き自動車用ガラスの開発と量産実用化

(2023年5月29日 14:55〜16:25)

 ガラスなどの透明基材で曇りが起こる要因や防曇コーティングの種類とその特徴について説明し、自動車用ガラスにおける曇りの課題とその対策について紹介する。
 ゾルゲル技術を用いて有機材料と無機材料を複合化させることによって開発した自動車用ガラスへの防曇コーティング技術について解説する。さらに、この技術をフィルムに応用し、3次元曲面を有するガラスへ高精度に貼り付けることで初めて量産実用化に成功した防曇機能付き自動車用ガラスについて解説する。

  1. 透明基材における曇り
    1. 曇りが起こる要因
    2. 曇り防止のニーズと対策
  2. 防曇コーティングの種類
    1. 防曇コーティングの種類とその特徴
  3. 自動車用ガラスの曇りとその対策
    1. 自動車用ガラスにおける曇りの課題
    2. 自動車用ガラスの曇り対策
  4. 自動車用ガラスへの防曇コーティング技術
    1. 吸水タイプ防曇コーティング技術の開発
    2. 防曇性能と吸水飽和後の視認性
    3. デミスト性能と放湿速度
    4. 防曇コーティングガラスの性能評価
  5. 防曇コーティング技術のフィルムへの応用
    1. ADAS用カメラ前方のガラスの曇りとその対策
    2. 防曇コーティング技術のフィルム化の検討
    3. 防曇フィルム付きガラスの性能評価
  6. 高精度フィルム貼り付け技術と量産実用化
    1. 3次元曲面へのフィルム貼り付け技術
    2. 市販車両への採用と量産化
    • 質疑応答

講師

  • 穂積 篤
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所 極限機能材料研究部門 光熱制御材料研究グループ
    上級主任研究員
  • 宮路 由紀子
    阪本薬品工業 株式会社 研究所 素材開発グループ
    グループリーダー
  • 大家 和晃
    日本板硝子 株式会社 研究開発部 日本統括部
    主席研究員

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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