技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

自動車における熱マネジメント技術と求められる技術・部品・材料

自動車における熱マネジメント技術と求められる技術・部品・材料

オンライン 開催

概要

地球温暖化防止のため電気自動車などへの移行が始まったものの、ウクライナ情勢によりエネルギー費の高騰などの問題が起きています。これにより将来駆動源の選択も混沌とし、将来駆動源を捉えなおすとともに、種々の駆動源に必要な熱マネジメント技術がさらに重要になっています。
本セミナーでは、これらの背景を受けて、熱マネジメント技術を包括的に解説いたします。

開催日

  • 2023年5月22日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 100℃前後から500℃程度の熱エネルギーを活用する化学蓄熱技術の作動原理や設計の要点
  • 化学蓄熱の技術開発に不可欠な伝熱速度、物質移動速度、化学反応速度の三つの速度の取り扱い方
  • 自動車の熱マネジメント技術
  • 排熱回収技術
  • 自動車の駆動源変遷とその課題
  • 熱マネジメントに関わる材料技術

プログラム

 地球温暖化防止のため電気自動車などへの移行が始まったものの、ウクライナ情勢によりエネルギ費の高騰などの問題が起きています。これにより将来駆動源の選択も混沌とし、将来駆動源を捉えなおすとともに、種々の駆動源に必要な熱マネジメント技術がさらに重要になっています。電動化以上に重要なのは自動運転技術の普及です。移動中の車内で、いかに快適に過ごせるかが最大の課題になります。クルマを選ぶ基準が燃費から快適性に切り換わろうとしています。
 本講では、これらの熱マネジメント技術を包括的に解説します。

  1. 第1部 次世代自動車における熱マネジメント技術
    1. 電動車用エアコン
      • 方式と現行空調システムとの比較
      • 低外気温への対応
      • 廃熱利用の可能性は
      • ヒートポンプとその課題
      • ハイブリッド車用エアコン
      • PHEV (プラグインハイブリッド車) 用エアコン
    2. エアコンシステムの改善
      • 空調シート ・内部熱交換器
      • 換気熱回収
      • デシカント空調
      • CO2冷媒によるエアコン
      • 空調快適性
      • 温冷感
      • 人体温熱快適性からみた最適加熱部位
      • クリーン・ディーゼル車の補助暖房
    3. 駆動用電池の温度管理
      • 電池の温度管理と寿命
      • 温度管理例 ・理想的な温度管理方法
    4. 自動運転の熱マネジメント
      • 自動運転化に伴う課題
      • 自動運転車における差別化技術と求められる技術・材料
    5. 空調システムの変化による部品、内装材の動向
      • ガラス・調光ガラス
      • 断熱材
      • 真空断熱材
      • 曇り取り用材料、フィルムヒーター
    6. 今後の自動車用冷却系と熱交換器
      • 熱交換器の変遷 ・モーター、インバーター冷却系
      • 水冷インタークーラーの目的
      • 蓄冷エバポレーターの採用と採用廃止
      • 水冷コンデンサーの目的
    7. 電動車の駆動モーターとインバーターの冷却
    8. (古典的な) 熱マネジメント技術
      • 自動車の排熱一覧
      • 排熱回収/蓄熱システムおよび蓄熱材料
      • ケミカルヒートポンプ
      • 熱電素子
      • 熱負荷軽減
  2. 第2部 自動車における駆動源の変遷と将来の見通し
    1. 2030年 CO2削減目標と燃費規制
      • 2050年 EV普及率予測
      • 欧州はどうしてEVか? (例) ノルウェーの選択
    2. 地球温暖化防止から見た (LCAから見た) 自動車の駆動源選択
      • 燃費,Well to Wheel から LCAへ
      • OEMメーカーによるLCA評価
      • ICCT,VW,マツダによるLCA評価を元にした考察
    3. 電気自動車のコスト
    4. 日本車の現状と強み (日本車の燃費比較例)
  3. 第3部 世界のエネルギ課題と自動車産業との関わり
    1. エネルギ課題全般 (各国の一次エネルギ、電力)
    2. 電力事情
      • 電力発電量
      • 電源構成
      • ドイツ、中国の場合
    3. 太陽光発電
      • 生産
      • 買取価格とコスト
      • 導入費用
      • 均等化費用
      • 設備利用率
    4. 風力発電
      • 陸上風力の導入費用、均等化費用、設備利用率
      • 洋上風力の導入費用、均等化費用、設備利用率
    5. 再生可能エネルギー全般
      • 発電量とコスト
      • コスト比較
      • 原子力発電とバイオフューエル
    6. 化石燃料と貿易
      • 天然ガス
      • LNGの貿易
      • ロシアの場合
    7. 新エネルギーとしての水素とe-fuel
    8. 日本の状況
    9. ウクライナ侵攻を受けて
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/21 産業分野の排熱回収技術とバイナリー発電 オンライン
2025/4/23 電子基板・半導体などの熱対策技術 オンライン
2025/4/23 伝熱の基礎と計算方法および温度計測とその留意点 オンライン
2025/4/23 自動車産業の現状と今後の課題・展望 2025 オンライン
2025/4/25 フレキシブル熱電変換デバイスの基礎と最新技術動向 オンライン
2025/4/28 自動車リサイクルの日本および世界の現状と今後のリサイクル戦略 オンライン
2025/4/29 自動車産業の現状と今後の課題・展望 2025 オンライン
2025/4/30 自動車の電動化に向けたシリコン、SiC・GaNパワーデバイス開発の最新状況と今後の動向 オンライン
2025/5/7 フレキシブル熱電変換デバイスの基礎と最新技術動向 オンライン
2025/5/15 自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき オンライン
2025/5/16 固体の熱膨張の基礎から負熱膨張材料/複合化による熱膨張制御技術 オンライン
2025/5/22 フォノンエンジニアリングの基礎と半導体熱マネジメント技術 オンライン
2025/5/22 熱伝導率の基礎と測定方法・測定事例 オンライン
2025/5/23 湿気・湿度現象の科学と各産業分野における調湿技術の現状および研究開発動向 オンライン
2025/5/23 自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき オンライン
2025/5/26 自動車用パワーエレクトロニクスの基礎と技術動向 東京都 会場
2025/5/26 遮音・吸音・制振材料の軽量化と自動車室内静粛性の向上 オンライン
2025/5/27 自動車工学および走行力学の基礎と最新自動車技術 オンライン
2025/5/27 自動車シートの座りを「人間工学の眼」で観る オンライン
2025/5/28 水素エネルギーとモビリティ オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/15 無人配送車・システム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/15 無人配送車・システム 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/8 自動車車内の音静粛化技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/8 自動車車内の音静粛化技術 技術開発実態分析調査報告書
2024/1/31 車室内空間の快適性向上と最適設計技術
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢) [書籍 + PDF版]
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢)
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題)
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題) [書籍 + PDF版]
2022/6/30 自動運転車に向けた電子機器・部品の開発と制御技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍版)
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍+PDF版)
2022/4/15 2022年版 スマートモビリティ市場の実態と将来展望
2022/4/12 計算科学を活用した熱電変換材料の研究開発動向
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2021/12/16 カーボンニュートラルに向けた中低温産業排熱の最新利用技術と実践例
2021/9/30 自動車室内の静粛性向上と、防音・防振技術、材料の開発
2021/4/13 GAFA+Mの自動運転車開発最前線
2021/1/31 次世代EV/HEV用モータの高出力化と関連材料の開発