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多層フィルムのリサイクル技術

多層フィルムのリサイクル技術

~複合プラスチックのケミカルリサイクル、マテリアルリサイクルに向けて~
オンライン 開催

開催日

  • 2023年5月19日(金) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部 溶媒溶解法によるラミネートフィルムの分離とその再利用

(2023年5月19日 10:30〜12:00)

  1. プラスチックの生産・製品・用途・廃棄
  2. 一般的なプラスチックのリサイクル
    1. サーマルリサイクル
    2. マテリアルリサイクル
    3. ケミカルリサイクル
  3. 溶媒溶解法について
  4. 溶媒溶解法によるラミネートフィルムの分離・精製
  5. まとめと今後の展望
    • 質疑応答

第2部 多層プラスチックフィルムの液相ハイブリッドリサイクル技術

(2023年5月19日 13:00〜14:30)

 水熱条件など水の液相を用いた多層フィルムのリサイクル手法の開発を進めている。この方法論によれば、プラスチックの種類に応じて、マテリアルリサイクルおよびケミカルリサイクルを可能とする条件設定が可能となり、それらを両立させることもできる (ハイブリッドリサイクルと呼称) 。この技術に関する基盤情報はプラスチックそれぞれの液相条件での反応性である。また、液相プロセスによるプラスチック連続処理にはどのような形態が適しているのかを検討・実証する必要がある。それら基盤情報と連続プロセス開発に関する話題を提供する予定である。
 水の状態図を理解し、蒸気圧、イオン積、誘電率、臨界点という言葉を踏まえ、水の液相条件を理解した上で、プラスチックの分解性と条件との関係を理解する。さらに、多層フィルムを対象とした回分式装置と連続装置を用いた液相プラスチックリサイクルの成果を紹介する。

  1. 液相反応
    1. 水の状態図
      • 蒸気圧
      • イオン積
      • 誘電率
      • 臨界点
    2. 液相反応の基礎
      1. イオン反応
      2. ラジカル反応
  2. プラスチックの反応性1:付加重合系
    1. ポリオレフィン
    2. 塩化ビニル
  3. プラスチックの反応性2:脱水縮合系
    1. ポリエステル
    2. ポリアミド
  4. 混合物の反応:プラスチックの反応性の観点から
  5. 連続プロセス
    1. スラリープロセス
    2. 押出機プロセス
  6. まとめ
    • 質疑応答

第3部 多層フィルム向け新規リサイクル剤の開発

(2023年5月19日 14:45〜16:15)

  1. ポリオレフィン/ポリエステル向けマルチブロックコポリマーリサイクル剤
    1. 開発の背景
    2. リサイクル剤の合成と特性
  2. PET/PEフィルム接着層への展開
    1. 2層界面の強度向上効果
    2. 層間剥離強度の試験
  3. リサイクル後PET/PE混合物 (ポリマーブレンド) の特性
    1. 機械特性の改善効果
    2. 機械特性の測定
  4. まとめと今後
    • 質疑応答

講師

  • 池永 和敏
    崇城大学 工学部 ナノサイエンス学科
    教授
  • 渡邉 賢
    東北大学 大学院 工学研究科 化学工学専攻
    教授
  • 野村 圭一郎
    東レ株式会社 化成品研究所
    主任研究員

主催

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  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
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