技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

新規モダリティにおける特許の現状および特許戦略

新規モダリティにおける特許の現状および特許戦略

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、新規医薬品モダリティの研究開発と実用化を推進のために必要不可欠な特許戦略の構築について解説いたします。
また、今後の課題と対応策についても解説いたします。

開催日

  • 2023年3月24日(金) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品に関連する研究開発担当者、事業開発担当者、知的財産担当者

修得知識

  • 医薬品モダリティの特許動向の現状
  • 医薬品モダリティの特許調査の方法
  • 医薬品モダリティの特許審査
  • 特許訴訟・裁判例の最近の傾向
  • 医薬品モダリティの最適な特許明細書・クレームの作成
  • 医薬品モダリティの最適な特許戦略の策定

プログラム

 近年、医薬品の新規モダリティとして、抗体医薬品、核酸医薬品、低分子医薬品・中分子医薬品 (ペプチド医薬品など) 、遺伝子治療・再生医療などの研究開発が推進され、研究成果が積極的に特許出願されています。また、研究成果の実用化が推進される中、医薬品モダリティの特許活用の重要性が高まっています。
 このような医薬品の新規モダリティについて研究開発と実用化を推進するためには、特許戦略の構築が必要不可欠です。すなわち、医薬品の新規モダリティに関連する特許動向や裁判例・特許活用などを分析して、最適な特許戦略を推進することが重要です。その結果、研究成果を事業に最大限に活かすことができます。
 本講演では、このような視点から、医薬品の新規モダリティの特許戦略について説明し、今後の課題と対応策について解説します。

  1. 医薬品の新規モダリティの現状と課題
    1. 抗体医薬品
    2. 核酸医薬品、RNA医薬品
    3. 低分子医薬品・中分子医薬品 (ペプチド医薬品など)
    4. 遺伝子治療、再生医療 (細胞治療)
  2. 医薬品の新規モダリティに関する特許分析
    1. 抗体医薬品
      • 薬物抗体複合体 (ADC)
      • 二重特異性抗体
      • 次世代交代
      • ミニ抗体
      • 小型抗体 など
    2. 核酸医薬品、RNA医薬品
      • 核酸の構造改変
      • 核酸-リガンド-コンジュゲート
      • 脂質ナノ粒子
      • DDS など
    3. 低分子医薬品・中分子医薬品 (ペプチド医薬品など)
      • プロドラッグ・アンチドラッグ
      • 結晶多型・水和物
      • リポソーム
      • 用法・用量など
    4. 遺伝子治療、再生医療 (細胞治療)
      • ゲノム編集技術
      • CAR-T細胞療法
      • 次世代遺伝子治療
      • iPS細胞技術など
  3. 特許を視野に入れた研究開発戦略 <新規モダリティに最適な研究開発戦略>
    1. 特許出願のタイミングと注意点
    2. 研究開発に必要な特許調査の注意点
    3. 研究開発戦略と特許戦略の一体化
      • 研究部門と知財部門の協力体制
      • 研究者と知財担当者の連携の在り方など
    4. 今後の研究開発戦略の方向性
    5. 最近の事例
  4. どのような特許を取得すべきか <新規モダリティに必要な権利化戦略>
    1. 特許を受けるための要件 (医薬品モダリティの研究成果を事例として)
    2. どの程度の進歩性が要求されるのか (従来技術との比較データなど)
    3. どの程度の開示が要求されるのか
      • 実験データ
      • 薬理データ
    4. 広くて強い特許とは、どのような特許か
    5. 特許審査への対応
      • 拒絶理由への対応
      • 面接審査の活用など
  5. 特許をどのように活用すべきか <新規モダリティの研究成果の有効活用>
    1. 特許ライセンス・M&Aの現状
    2. ライセンス活動の実務上の留意点
    3. 他社の特許を侵害しない方法 (クリアランス調査)
    4. 事業戦略と特許戦略の一体化
      • 承認薬と特許との対応関係
      • 薬機法と特許法のリンケージなど
  6. 医薬品モダリティと特許訴訟 <最近の裁判例の論点整理>
    1. 医薬発明の進歩性の考え方 (顕著な効果の考え方)
      • 「アレルギー性眼疾患治療剤事件」最高裁2019年8月27日判決
    2. 医薬発明の記載要件の考え方 (サポート要件、実施可能要件)
      • 「ボロン酸化合物製剤事件」知財高裁2020年7月2日判決
    3. 医薬発明のクレーム解釈の考え方 (機能的クレーム)
      • 「PCSK9に対する抗原結合タンパク質事件」知財高裁2019年10月30日判決
    4. 医薬品分野の特許侵害の考え方 (クレーム解釈)
      • 「二重特異性抗体事件」知財高裁2019年10月3日判決
  7. 医薬品の新規モダリティに関する登録特許の最新事例 <特許審査・審判の徹底分析>
    1. 特許請求の範囲の最新事例
      • 新規な有効成分
      • 医薬用途
      • DDS製剤など
    2. 実施例は、どの程度、開示するべきか (最近の事例)
    3. 進歩性は、どの程度、要求されるのか (最近の事例)
    4. 諸外国の登録特許の事例との比較
      • 米国
      • 欧州
      • 中国など
    5. 事例を踏まえた最適な明細書・クレームの提案
  8. 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/26 改正GMPに対応する技術移転/移管での同等性評価とバリデーション/作業者教育 オンライン
2024/6/26 治験薬GMP基礎講座 オンライン
2024/6/26 仮想医薬品例示で基本レギュレーションを理解し、効率的にCMC申請資料を作成するポイント オンライン
2024/6/26 事例を交えて学ぶ共同研究契約・共同出願契約等に関するポイントと実践的対処方法 オンライン
2024/6/27 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン
2024/6/27 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン
2024/6/27 一般医薬品における有効期間を考慮した規格及び試験方法の設定と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2024/6/27 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2024/6/27 新規モダリティ医薬の市場規模/薬価/売上予測と事業性評価 オンライン
2024/6/27 不確実性の高い医薬品の研究開発プロジェクトの事業価値評価に基づく意思決定とポートフォリオマネジメント オンライン
2024/6/27 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2024/6/27 mRNA-LNP医薬品における製剤化・製造・品質管理と品質審査の論点 オンライン
2024/6/27 開発段階における治験薬GMP-QA業務と有効期間設定・変更管理 オンライン
2024/6/28 技術者・研究者のための特許の効率的な読み方と強い特許取得への生かし方 オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 医薬品製造におけるフロー合成のGMP適用 / マイクロリアクターで良く起こるトラブル解消方法と対策事例 オンライン
2024/6/28 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/6/28 再生医療等製品における承認審査・申請資料作成/条件及び期限付承認の場合の留意点 オンライン
2024/6/28 経皮吸収製剤における評価と生物学的同等性試験のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/4/4 軸受6社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/31 経営・事業戦略に貢献する知財価値評価と効果的な活用法
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点