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化学物質開発における分子設計から実用化プロセスまでの必須知識

化学物質開発における分子設計から実用化プロセスまでの必須知識

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概要

本セミナーでは、化学物質開発について取り上げ、市場性を踏まえた目標設定、物性予測からスケールアップなどの工業化技術、法規制まで、ファインケミカル・スペシャリティケミカルの研究開発者が知っておくべき基礎を体系的に解説いたします。

開催日

  • 2023年2月22日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 化学物質開発における分子設計の考え方と具体的な手法
  • 新規化学物質法申請などの化学物質の実用化プロセス
  • 化学物質の実用化において必要な知的財産権・契約・安全性・法規制の基礎知識

プログラム

 化学物質の開発においては、求められる機能を持つ分子を設計し、探索合成により候補物質を決定するが、さらに、実用化するためには、品質規格策定/大量製造適正付与、新規化学物質法申請などが必要となる。特に、競争の激しいファインケミカルやスペシャリティケミカルと呼ばれる、特殊な機能をもつ付加価値の高い新規化学物質の開発においては、市場動向を踏まえた目標の設定、適切な分子設計、探索合成と性能評価、スケールアップ製造、法規制対応などを迅速に遂行することが求められている。このため、化学物質の開発者は、化学物質の性質、分子設計の考え方、知的財産権、契約、法規制などに関する幅広い知識をもつ必要がある。
 本セミナーでは、化学物質の研究開発者や研究管理者向けに、化学物質の分子設計から実用化までの必須知識に加え、演者の企業での経験から得たポイントを、具体的な事例を交えて初学者にも分かり易く解説する。

  1. 化学物質開発の概況
    1. 化学工業の市場規模
    2. 新規化学物質の届出件数と用途
    3. 分野毎の化学物質開発の状況
  2. 化学物質の分子設計
    1. 分子設計の基本的な考え方
    2. 化学物質の性質の予測手法
      1. 定量的構造活性相関
      2. 分子力学法/分子動力学法/分子軌道法
    3. 単分子の基本的性質
      1. 光吸収・発光
      2. 酸化・還元
      3. 電子移動/エネルギー移動
      4. 化学反応性
    4. 分子集合体
      • 会合体
      • 液晶
      • ミセル
      • 包接化合物
  3. 具体的な開発事例
    1. 機能性色素
      1. インクジェット用染料
      2. DVD – R用色素
      3. フォトポリマー用増感色素
    2. 光機能性材料
      1. フォトレジスト用材料
      2. 液晶材料
      3. 写真用機能素材
    3. バイオ・メディカル材料
      • 試薬
      • 化粧品
      • 医薬品
  4. 研究開発から実用化プロセスまで
    1. 研究開発管理
      • 目標設定
      • 戦略策定
    2. 実用化プロセス
      1. 品質規格策定/大量製造適正付与
      2. 新規化学物質法申請 (化審法/安衛法)
  5. 化学物質開発者に必要な基礎知識
    1. 情報収集
    2. 知的財産権/契約
    3. 化学物質の安全性
    4. 化学物質法規制
      1. 化審法 (化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)
      2. 安衛法 (労働安全衛生法)
      3. その他の化学物質法規制
  6. 今後の展望
    1. 人工知能 (AI) /ビッグデータ
    2. マテリアルズ・インフォマティクス
    • 質疑応答

講師

  • 日置 孝徳
    東京工業大学 研究・産学連携本部 産学連携部門
    リサーチ・アドミニストレータ (主任URA)

主催

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受講料

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: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
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    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
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