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においの姿・正体の見える化

においの姿・正体の見える化

~においのメカニズム・本質と分析・解析技術、定量・客観的評価~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、においについて基礎から解説し、おいしさ・風味、快・不快、臭気・悪臭など定量化・分析のポイントを解説いたします。

開催日

  • 2023年1月19日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • においの分類
  • 人がにおいを嗅いでいるメカニズム
  • においの分析方法・定量化・分析のポイント、適応事例
    • おいしさ・風味
    • 快・不快
    • 臭気・悪臭など
  • 官能評価の種類とばらつきを低減させる工夫
  • 機器分析の実務的手法のポイント

プログラム

 においを定量的に評価したいと考える方は、年々増加してきている。官能評価の重要性は認識できるものの、その客観性に心配があり、GCMSやにおい嗅ぎGC等の成分分析、大気イオンMS等のリアルタイムにおい分析、センサ方式、におい識別装置といろいろ試し、購入もされているが、今ひとつ求めている結果が得られていなかったり、もう少しなんとかなるのではと考えておられる方が多い。
 そのように問題が残る現状がなぜそうなるのかについて、においの本質を説明するとともに、今までの評価方法を少し歴史を振り返り説明する。その後具体的な方法として、官能評価、成分分析、センサ方式、e – noseがどんなもので、どんな工夫されており、どんな結果が得られるかを説明する。しかし、いろいろな方法を駆使し、工夫しても、求めているものに対して納得のいく結果が得られない場合が多々あり、そうなってしまう理由を、先に説明したにおいの本質をもとに、解説を行う。また、それぞれの原因をもとに、それを解消する幾つかのヒントを説明し、日ごろの疑問解消につなげていただければと考える。
 以上、現在、においの見える化について疑問を持っておられる方、これからにおいをもう少し定量的に見ていこうと考えておられる方、もしくは、見させようと考えておられる方、すでににおいについては取り組んでもおられるが、もう少しなんとかならないかと考えておられる方、またなんとかさせたいと考えておられる方に、ヒントを与えられることを目的とする。

  1. においについて知っておきたいこと
    1. においとは何か?におい成分なの? 何種類ある?
    2. においの3つの側面とは?
    3. においの本質で知っておくべきこと、検知閾値と、ウエーバーへフナーの法則
    4. においの原臭は存在するのか?
  2. ヒトがにおいを感じる仕組みは?
    1. 嗅覚におけるにおいセンサである嗅覚レセプターとは?
    2. どのような経路でにおいは認知されるのか?
  3. 嗅覚検知メカニズムが原因と思われるにおいの不思議
    1. いくつかのにおいが混ざったときのにおいは予想できる?
    2. においがする成分でも、全体のにおいの寄与していない場合があるの?
    3. マスキング、ペアリング効果とは?
    4. 嗅覚的ホワイトってなんでしょう?
    5. オミッション法とはどんな手法?
    6. においの不思議は科学的に説明できるの?⇒におい質の近さ度合いの研究
    7. 異臭、悪臭、香気、複合臭って何のこと
    8. レトロネーザルアロマってなに?
  4. においの単位とは?
    1. 臭気強度、臭気濃度、臭気指数とはどんな定義?
    2. 検知閾値、認知閾値、弁別閾値とは?
    3. におい質に単位はあるの?
    4. フレーバーホイールとは?
    5. 官能評価で用いられるにおいの質とは?
    6. におい物質の種類はどれくらいあるの?それからにおい質の数は計算できる?
    7. 自動車、車室内、部品のにおいのにおい質表現 (ISO)
  5. 見える化1官能評価方法
    1. 日本における、公定法におけるにおいの強さの決め方の変遷
    2. 悪臭22物質を基にしたにおい強度測定
    3. 三点比較式臭袋法とは
    4. 海外におけるにおいの強さの決め方例
      • オルファクトメトリー法 (CEN規格)
      • 建材、室内臭のにおいの強さの決め方 (ISO)
      • 2017年の自動車部品、車室内のにおい (ISO) の基礎
    5. 官能評価の種類 分析型官能評価と嗜好型官能評価
    6. 官能評価で合否判定をする場合 (分析型官能評価で主観をできるだけ排除する工夫)
    7. 官能評価でスコアー (得点) をつける方法
    8. 得点をつける方法の一つとしてのQDA法 (ISO)
    9. パネルの選定方法
    10. パネル選定の前提となる嗅覚感度測定方法 (国内、国外)
    11. 自動車室内、部品のにおいの強さ測定方法 (官能評価ISO)
    12. パネルの選定方法
    13. においかおり環境協会の簡易臭気強度の決め方
    14. 官能評価結果の表現方法
    15. 希釈混合装置を用いた検知閾値、臭気指数、マスキングの定量評価
    16. においの嗅ぎ方による結果のばらつきの低減方法
  6. 成分分析方法
    1. 成分分析装置、GC,GCMSの原理
    2. におい嗅ぎGCとはどんなものか?
    3. GCMSの分析結果の導き方
    4. GCMSの結果とにおい嗅ぎGCの結果を比較してみると。
    5. におい嗅ぎGCにおける各ピークのにおいの強さの決め方3種
      (アロマクロマトグラフィーにおける、ピーク高さの決め方)
    6. におい嗅ぎGCでの注意点
    7. GCMSでの結果とにおいの関係性 (TVOCの結果) ⇒青葉アルコールの例
    8. におい嗅ぎGCMSの結果を使って、においは再現できるか? (ビールの例)
    9. クロマトの一つのピークに複数成分が含まれてしまったときの対処方法
    10. 2DGCMSを利用したフロアマットの測定例
  7. 成分分析の前処理方法
    1. ヘッドスペース測定
    2. 捕集管を使った加熱脱着TD法 捕集管へのサンプリング方法 捕集管の種類
    3. ダイレクト加熱法
    4. モノトラップを用いた方法
    5. SPMEを用いた方法
  8. におい全体の前処理
    1. 蒸留法
      • 水蒸気蒸留
      • クーゲルローエル蒸留
      • SAFE法
    2. 溶媒抽出方法
  9. においセンサ法
    1. においセンサ法の原理
    2. においセンサ法の注意点
  10. e-nose
    1. e-noseの原理といくつかの研究事例 何故、実用されているケースが少ないのか?
    2. におい識別装置は複合臭分析に有効
    3. におい識別装置の解析方法
    4. 臭気指数相当値が装置だけで求められる利点 (注意点)
    5. におい識別装置でにおいの近さ度合いが定量化できる利点 (注意点)
    6. 複合臭の中の特定の複合臭に絞った分析が出来る利点 (注意点)
  11. 異臭の分析
    1. 異臭の実際
    2. GCMSとデータベースによる異臭分析例
  12. 快不快評価
    1. 官能評価による快・不快のばらつき (人種の違い)
    2. におい識別装置を用いた不快度分析例
  13. マスキング測定
    1. 希釈混合装置を用いた例
    2. におい識別装置を用いた例
  14. 複合臭分析の新しい提案
    • 質疑応答

講師

  • 喜多 純一
    株式会社におい科学研究所
    代表取締役

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,200円 (税別) / 37,620円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,200円(税別) / 37,620円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
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  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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