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廃プラスチックのマテリアルリサイクル実践入門講座

アーカイブ配信付きセミナー (視聴期間: 2022年12月21日〜27日)

廃プラスチックのマテリアルリサイクル実践入門講座

~自動車・家電のポリプロピレンを中心とした、マテリアルリサイクル材の生産・活用のポイント~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、リサイクル材料の高付加価値化のための要素技術および具体的な製品適用事例から、廃プラの燃料化・化学品原料化まで、最新のリサイクルビジネスを展望いたします。

開催日

  • 2022年12月20日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • リサイクル事業に関わる方、関心のある方
  • マテリアルリサイクル / ケミカルリサイクルに携わっている方
  • リサイクルビジネスに興味のある方、新規事業を検討している方

修得知識

  • 廃プラスチック輸出と樹脂リサイクル業界の概況
  • 欧米を中心とした廃プラスチックのリサイクルビジネスの動向・展望
  • ケミカルリサイクルの要素技術
  • 廃プラスチックからの燃料油・化学品の製造方法
  • 国内のケミカルリサイクル動向
  • マテリアルリサイクルの要素技術と着色・強化などによる高付加価値化の適用事例

プログラム

 本セミナーでは、長年マテリアルリサイクルに携わってきた講師が、主に自動車や家電のポリプロピレン (PP) を例に、廃プラの分別・回収からリサイクル材としての再生まで、実務担当者が押さえておくべき必須知識を解説します。
 また、リサイクル材にバージン材と同等の物性や機能を付与し、その品質を担保するための要点や技術的ノウハウも伝授します。廃プラのリサイクル材の生産・活用に関心のある方、新規参入をご検討されている方、新たにリサイクル材料開発に携わることになった方、リサイクル材生産実務において技術的課題をお持ちの方、自社製品へリサイクル材の活用を検討しているが品質面で不安をお持ちの方など、ぜひご受講をご検討ください。
 樹脂マテリアルリサイクルを取り巻く状況、及び生産する上での各要素技術と、主にポリプロピレンの高付加価値分野への適用事例も紹介し、リサイクル材の活用に関心を持たれている方、生産に携わっている方、リサイクル事業に興味を持たれている方に有用と思われる知識をご提供いたします。

  1. はじめに
    1. よく使われているプラスチック
  2. 廃プラの行き先と樹脂マテリアルリサイクル業界の概況
    1. 樹脂マテリアルリサイクル用原材料の発生源推移
    2. 樹脂マテリアルリサイクル用原材料の国内向け海外向け推移
    3. 樹脂マテリアル業界の概況
  3. 樹脂マテリアルリサイクル向け廃プラの数々
    1. 工程内廃材
      1. 重合、ペレット化時のダンゴ
      2. グレードチェンジ時の廃材
      3. フィルム、シート端材
      4. 射出成型時のスプルー、ランナー、成形不良品
    2. ポストコンシューマー材
      1. ペットボトルとキャップ
      2. 容器包装リサイクル法材
      3. 家電リサイクル法材
      4. 自動車リサイクル法材
      5. 発泡スチロールの減容化材
  4. 分別技術
    1. 手分解
      1. 廃家電処理での手分解
      2. 自動車解体での手分解
    2. 機械分別
      1. 廃家電の樹脂分別フロー
      2. 破砕 粉砕
      3. 風力選別
      4. 浮沈選別
      5. ジグ選別
      6. 摩擦選別
      7. 静電気選別
      8. 近赤外線識別技術
      9. X線分析選別
  5. PPの基本構造と劣化
    1. PPの基本構造
      1. アイソタクチックポリプロピレン
    2. PPの劣化
      1. PPのラジカル発生点と劣化
  6. 添加剤
    1. 酸化防止剤
      1. フェノール系
      2. リン系
      3. チオエーテル系
    2. 金属不活性化剤
    3. 光安定剤
      1. HALS (ヒンダードアミン系光安定剤)
      2. 紫外線吸収剤 (UVA)
    4. 流動性調整剤
    5. 酸変性ポリプロピレン
  7. 着色剤
    1. 無機顔料
    2. 有機顔料
    3. 分散剤
    4. 展着剤
  8. 強化材
    1. 板状フィラー
    2. 針状フィラー
    3. ゴム成分
  9. 材料開発
    1. 物性調整と長期耐久性付与
    2. 再調色
  10. 粉砕材のコンパウンディング
    1. 粉砕材の均一化
    2. 添加剤、顔料の小分け
    3. ブレンディング
    4. ペレット化
      1. 原料フィード
      2. 混錬押出し機の種類と特徴
      3. スクリーンチェンジャーの種類と特徴
      4. カッティング機の種類と特徴
      5. アフターブレンド (製品の均一化)
      6. マグネット 金属除去
      7. 袋詰め
      8. 設備のフローチャートの例
    5. 工程管理・バッチ管理
    6. 生産管理
    7. 設備管理・摩耗管理
    8. 品質保証
      1. 測定室の温度湿度管理
      2. サンプルの調整
      3. MFR測定
      4. 引張試験
      5. 衝撃試験
      6. 蛍光X線分析
      7. ガスクロマトグラフ質量分析計
      8. 品質保証の考え方
  11. 技術フォロー
    1. 流動性
    2. 表面外観
    3. 割れ クラック
    4. 劣化
  12. 適用事例
    1. 家電
    2. 自動車
    3. グリーン購入法関連
  13. 技術及び事業課題
    1. 技術課題
    2. 事業課題
  14. リサイクル新規関連法規とその影響
    1. 中国の新規関連法規
    2. 日本の新規関連法規
  15. 今後の展望
    1. 外部環境の変化を踏まえた今後の展望
    • 質疑応答

講師

  • 赤穗 達史
    RTC リサイクルテクノロジーコンサルティング
    コンサルタント

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,200円 (税別) / 37,620円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,200円(税別) / 37,620円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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