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リサイクル樹脂の改質、物性向上技術

リサイクル樹脂の改質、物性向上技術

~プラスチックの劣化・再生メカニズム~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、プラスチック添加剤による性能向上、品質の評価から再生プラスチックの開発事例までを解説いたします。

開催日

  • 2022年12月6日(火) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 3R+R
  • マテリアルリサイクル
  • プラスチックの科学劣化と物理劣化
  • 高分子の自己再生能力
  • 高度再生プロセス
  • メソ構造と力学特性
  • プラスチックリサイクルに関する基本的知識
  • プラスチックの熱分解に関する基本的知識
  • プラスチックの熱分解法に関する研究開発動向
  • プラスチックの熱分解反応解析に関する研究開発動向

プログラム

第1部 廃プラスチックの物性低下メカニズムと 再生マテリアルリサイクルプロセス

(2022年12月6日 10:00〜11:30)

 マテリアルリサイクルプラスチックの物性低下の原因はメソ構造変異による物理劣化であり、高分子の自己再生能力を活かすことで、物性再生が可能である。これを活かした高度物性再生プロセスの現状について解説する。

  1. プラスチックの現状
    1. プラスチックによる環境汚染について
    2. 循環型社会・3R +R の動き
    3. 種々のリサイクルの位置づけ
  2. 現在のマテリアルリサイクルプロセス
    1. 収集システム
    2. 選別プロセス
    3. ペレタイズシステム
  3. 高度物性再生マテリアルリサイクル
    1. 物理劣化・物理再生理論
    2. 高度物性再生プロセス (樹脂溜まりのある押出機)
    3. メソ構造と力学特性の関係性
    4. バージン樹脂の高性能化への拡張性
  4. これからのプラスチックリサイクルについて
    • 質疑応答

第2部 添加剤による樹脂の劣化対策、長寿命化と リサイクル材料向け環境対応型樹脂添加剤の特徴

(2022年12月6日 12:10〜13:40)

  1. 高分子材料の酸化劣化と安定化
    1. ポリマー用添加剤とは?
    2. ポリマー用添加剤の種類
  2. 酸化防止剤の種類とその有効な活用方法
    1. 熱酸化劣化を抑制する添加剤
      1. フェノール系酸化防止剤の種類と作用機構
      2. ホスファイト系酸化防止剤の種類と作用機構
      3. チオエーテル系酸化防止剤の種類と作用機構
  3. 金属不活性化剤の種類とその有効な活用方法
    1. 金属による酸化劣化を抑制する添加剤
      1. 金属不活性剤の特徴と作用機構
      2. 金属不活性化剤の効果と使用法
  4. 光安定化剤の種類とその有効な活用方法
    1. 光酸化劣化を抑制する添加剤
      1. UVAの種類 と作用機構
      2. HALS (ヒンダードアミン型光安定剤 ) の種類と作用機構
  5. 添加剤による高機能化
    1. 機能性を付与する添加剤
      1. 核剤・透明化剤による力学特性と透明性の改良
      2. 難燃剤による樹脂の難燃化
      3. 帯電防止剤による帯電防止性能の付与
  6. リサイクル材料向け環境対応型樹脂添加剤 (アデカシクロエイドシリーズ) の紹介
    1. リサイクル材料に適した添加剤
      1. 酸化防止剤パッケージ 「アデカシクロエイド UPR-001」
      2. 核剤パッケージ 「アデカシクロエイド UPR-011」
    • 質疑応答

第3部 高再生材率難燃ポリカーボネートの開発

(2022年12月6日 13:50〜15:20)

  1. はじめに
  2. 高再生材率難燃プラスチックの概要
  3. 独自難燃剤 (PSS-K)
  4. SORPLASの特長
  5. 高再生材率難燃PC (SORPLAS) の開発
  6. 各種難燃PC中の構成材料の比較
  7. SORPLASの採用事例とラインナップ
  8. まとめ
    • 質疑応答

第4部 プラスチックリサイクルにおける熱分解法の役割

(2022年12月6日 15:30〜17:00)

 近年、海洋プラスチック問題や中国を始めとするアジア諸国における廃プラスチック受入制限等を契機に、世界中でプラスチック利用やリサイクルの在り方について大きな関心が寄せられている。現状、既存のリサイクル技術では再資源化が難しい廃プラスチックはまだまだある。本講では熱分解法の基本と、プラスチックの熱分解による化学原料化に関する研究開発動向について解説する

  1. 国内外のプラスチックリサイクルの動向
  2. プラスチックリサイクルにおける熱分解法の役割と概要
  3. 熱分解法に関する研究開発動向
  4. プラスチックの熱分解反応解析
    • 質疑応答

講師

  • 八尾 滋
    福岡大学 研究推進部
    特命研究教授
  • 三觜 優司
    株式会社ADKEA 樹脂添加剤開発本部 樹脂添加剤開発研究所 添加剤開発室
    課長補佐
  • 大江 貴裕
    ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 システムソリューション事業部 SORPLAS事業室
    シニアマテリアルリサーチャー
  • 熊谷 将吾
    東北大学 大学院 環境科学研究科
    助教

主催

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受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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本セミナーは終了いたしました。

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