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完全架橋型ポリオレフィン系 熱可塑性エラストマーコンパウンド (f-TPV) の特徴と用途展開

完全架橋型ポリオレフィン系 熱可塑性エラストマーコンパウンド (f-TPV) の特徴と用途展開

オンライン 開催

開催日

  • 2022年10月27日(木) 13時00分 16時00分

修得知識

  • 加硫ゴム代替のための完全架橋型TPVの特性、選び方
  • 歴史から見た代表的用途
  • 部分架橋型TPVと完全架橋型TPVの物性と用途展開例

プログラム

 汎用性熱可塑性エラストマーコンパウンドであるオレフィン系熱可塑性エラストマーコンパウンド、特にTPV (動的架橋熱可塑性エラストマーコンパウンド) は、スチレン系熱可塑性エラストマーやエンプラ系熱可塑性エラストマー (ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン系) と比較して柔軟性、耐候性、耐油性、耐熱性、加工性、価格などのバランスに極めて優れ、自動車を始めとするあらゆる分野での加硫ゴム代替用途で幅広く用いられています。
 また、他のエラストマーと異なりゴム成分と液状オイル成分と流動成分 (樹脂成分) との「多成分の混合物」 (ポリマーアロイ) でありTPVはそれを化学反応させて架橋させ耐熱性、耐油性を向上させます。架橋タイプは、フェノール樹脂架橋 (完全架橋型) 、有機過酸化物架橋 (部分架橋型) のニ種類があります。
 本講座では、はじめに熱可塑性エラストマー全般を見渡した後、動的架橋ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーコンパウンド (TPV) について、完全架橋型TPV (f-TPV,フェノール樹脂架橋) を中心に下記4点を解説します。

  • 加硫ゴム代替材料としてTPVを選ぶ他のエラストマーと比較した場合のメリット
  • 加硫ゴム代替用途の歴史
  • 基本特許からみた典型配合例
  • 部分架橋型TPVと完全架橋型TPVの物性と用途展開例
  1. ゴムとは?
  2. 熱可塑性エラストマーとは?
  3. 熱可塑性エラストマーの種類とそれぞれの特徴概論
    1. 汎用エラストマーとその特徴
    2. オレフィン系熱可塑性エラストマーTPOとその特徴〜TPVに着目して〜
    3. TPOとTPSの比較
    4. エンジニアリングプラスチック系エラストマーとその特徴
    5. 各エラストマーの欠点
    6. f-TPVの利点
  4. f-TPVの一般物性と用途例
  5. f-TPV用途採用の歴史
  6. TPO,TPSの成分
  7. 基本特許からみたf-TPVの配合
  8. 部分架橋型TPVと完全架橋型TPVの物性と用途展開
    1. 完全架橋型TPVの物性
    2. 部分架橋型TPVの物性
    3. TPVの用途
    • 質疑応答

講師

  • 鷲尾 裕之
    プラスチックコンパウンドコンサルタント

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
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  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
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  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

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ライブ配信セミナーについて

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  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
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  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
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  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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