技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ

ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ

オンライン 開催

視聴期間は2022年10月21日〜2022年10月30日を予定しております。
お申し込みは2022年10月27日まで承ります。

概要

本セミナーでは、ポリマーアロイの基礎から解説し、アロイ材料の物性制御を行うために必須となる理論的な背景について、具体例を挙げながら解説いたします。

開催日

  • 2022年10月27日(木) 10時30分 2022年10月31日(月) 16時30分

受講対象者

  • ポリマーアロイの応用製品に関連する技術者
    • 航空機用CFRP
    • 半導体パッケージ用接着剤
    • 多孔質材料
    • スーパーオレフィンポリマー
    • PC/ABS、PBT/PCアロイ
    • 熱可塑性エラストマー
    • ABS樹脂
    • 耐衝撃性樹脂
    • 耐熱樹脂
    • 耐メルトダウン性エンプラ など
  • ポリマーアロイに関連する技術者

修得知識

  • 相溶性・混和性の基礎
  • ポリマーアロイの基礎
  • アロイ材料の物性制御

プログラム

 高分子材料をアロイ化する目的は、物性の制御にある。本講演では、相溶性 (misciblility) や混和性 (compatibility) の基礎から、モルフォロジー制御の方法論、モルフォロジーと物性の関係等、アロイ材料の物性制御を行うために必須となる理論的な背景について、具体例を挙げながら解説する。

  1. ポリマーアロイの基礎
    1. 序論
      • ポリマーアロイの定義と分類
      • 相溶性と相容性
      • ポリマーアロイの歴史
    2. 相溶-相分離の熱力学
      • Flory-Huggins理論
      • 混合自由エネルギーと相図の関係は?
      • 準安定と不安定領域
    3. 相互作用パラメーターと溶解度パラメーターの関係は?
    4. Flory-Huggins理論の限界
    5. 様々なポリマーブレンド系の相挙動
    6. 相溶化のために
    7. 溶解度パラメーターの求め方
    8. 相互作用パラメーターの求め方
    9. ランダム共重合体の相溶性
  2. ポリマーアロイの構造
    1. ポリマーアロイの構造形成と制御
      • 相分離の動力学
      • 変調構造
      • スピノーダル分解の応用
    2. ポリマーブレンドの界面
      • 界面厚と界面張力
      • 種々の高分子対の界面張力
    3. 流動場による構造制御
      • 流動場によるドロップレットの微分散化
      • 流動誘起相溶化
      • 流動誘起相分離
    4. 三相共存系の構造制御
      • ぬれと拡張係数
        1. 元ブロック共重合体のミクロ相分離構造
    5. 小角X線散乱によるミクロ相分離構造解析
    6. 相容化剤 (compatiblizer)
      • 相容化剤の種類と分類
      • 相容化剤の添加効果
    7. リアクティブブレンディング
      • 利用される種々の化学反応
      • 相容化機構
      • 耐衝撃性ポリスチレン (HIPS) の構造とその製法
      • リアクティブブレンディングによる高度なモルフォロジー制御
  3. ポリマーアロイの物性
    1. 相溶系の物性
      • ガラス転移温度
      • 弾性率 (レオロジー)
    2. 相分離系の物性
      • 力学モデルによる簡単な理解
      • 力学モデルとモルフォロジーの関係
    3. 相界面が物性に及ぼす影響
      • 相容化剤であるブロック共重合体の構造
      • 破壊靱性値
    4. 相構造と耐衝撃性
      • 固体高分子の変形:クレーズとせん断降伏
      • ゴム分散系のクレーズ変形
      • ゴム分散系のせん断降伏
      • フィラー分散系の耐衝撃性
  4. おわりに

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2022年10月21日〜31日を予定しております。ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/22 高分子インフォマティクスの応用事例 オンライン
2024/4/22 プラスチック強度設計の基礎知識 オンライン
2024/4/22 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/4/23 ナノ触診原子間力顕微鏡 (AFM) による高分子材料の解析技術 オンライン
2024/4/24 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/4/24 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/4/24 ヒートシールの基礎と材料設計および品質管理・不具合対策 オンライン
2024/4/24 プラスチック用添加剤の基礎と選び方・使い方のポイント、その注意点 オンライン
2024/4/24 高分子の絶縁破壊メカニズムとその劣化抑制技術 オンライン
2024/4/24 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/4/24 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/4/25 5G高度化とDXを支える半導体実装用低誘電特性樹脂・基板材料の開発と技術動向 オンライン
2024/4/25 プラスチックフィルムの表面処理・改質技術と接着性の改善評価方法 オンライン
2024/4/25 レオロジー測定・データ解釈の勘どころ オンライン
2024/4/25 押出成形のDX化と活用技術 オンライン
2024/4/25 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/4/25 破壊工学の基礎と高分子材料での実践 オンライン
2024/4/25 高分子結晶化のメカニズムと評価法 オンライン
2024/4/26 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/4/26 ポリマーにおける相溶性・相分離メカニズムと目的の物性を得るための構造制御および測定・評価 オンライン

関連する出版物