技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

立体構造情報を用いないAIによる創薬候補化合物の探索

立体構造情報を用いないAIによる創薬候補化合物の探索

オンライン 開催

開催日

  • 2022年7月14日(木) 10時30分 17時45分

プログラム

第1部 一次元情報のみからタンパク質

- 化合物結合を予測する人工知能システム「LIGHTHOUSE」による創薬革命

(2022年7月14日 10:30〜12:30)

我々は、低分子化合物とタンパク質の結合の根底にある隠れた原理を発見するための深層学習アプローチであるLIGHTHOUSEを開発した。LIGHTHOUSEは、タンパク質や化学物質の3次元構造情報がなくてもタンパク質-化合物の結合可能性を推定できる。その結果、がん、生活習慣病、細菌感染症、COVID-19などに対する新規治療薬候補を同定した。LIGHTHOUSEは、トランスレーショナル・メディシンのパラダイムシフトをもたらす。
  1. イントロダクション
    1. 医学生物学への人工知能の適用
    2. がんの予後予測への応用
  2. AIによる創薬革命
    1. 現行の創薬の問題点
    2. AIを用いたタンパク質-化合物の結合予測システム「LIGHTHOUSE」
    3. LIGHTHOUSEの実際の検証
    4. COVID-19に対する治療薬を2分で探索
  3. 抗がん剤開発におけるプロテオミクス+LIGHTHOUSE
    1. 次世代プロテオミクスによる標的探索
    2. LIGHTHOUSEによるヒット化合物の最適化
  4. まとめと展望
    1. 次世代LIGHTHOUSEの開発について
    • 質疑応答

第2部 SyntheticGestalt社のAI創薬システムについて

(2022年7月14日 13:30〜15:30)

 SyntheticGestaltは発明を量産する人工知能の開発を行う企業として、 従来よりも圧倒的に早く・安く・より良い化合物を取得できるシステムを開発することで、 創薬プロセスの加速化を担うことを目指している。
 今回の講演ではSyntheticGestaltにおける AI創薬プロセスについて、実例を組み込みつつ解説する。

  1. SyntheticGestaltについて
    1. 創業ストーリー
    2. 我々のミッションとビジョン
  2. AI創薬市場について
    1. 他社事例紹介
    2. AI創薬の課題
  3. SyntheticGestaltの創薬プロセス
    1. 概要
    2. 主要モデル紹介
    3. 実績紹介
  4. SyntheticGestaltが描く未来
    1. AI創薬が実現した世界
    2. 人工知能が発明する世界
    • 質疑応答

第3部 深層学習モデルを用いた複雑なタンパク質間相互作用 (PPI) 予測

- 抗ウイルス薬開発加速への期待 –

(2022年7月14日 15:45〜17:45)

 深層学習モデルを用いて、ヒトとウイルス間のタンパク質相互作用 (Human-Virus Protein-Protein Interaction (HV-PPI) ) を予測する。ウイルスは、ヒト (宿主) 細胞表面上の特定のタンパク質に結合し、細胞内に侵入する。侵入後ウイルスは、ヒトの転写・翻訳・ゲノム複製などに関わるタンパク質をハイジャックしながら増殖し、ヒト細胞を死滅させる。すなわち、ヒトとウイルス間のタンパク質相互作用が、ウイルス感染症では決定的役割を果たす。深層学習モデルを開発して、コンピュータ上で新型コロナウイルスを含むウイルス群とヒトのタンパク質相互作用を発見し、抗ウイルス治療薬の開発を加速する。

  1. 新型コロナ治療薬の開発戦略
  2. 深層学習によるDNA配列・タンパク質 (アミノ酸配列) の解析
    1. ゲノム生物学
    2. 配列データを解析する機械学習
      • Random Forest
      • Support Vector Machineなど
    3. 配列データを解析する深層学習
      • Convolutional Neural Network
      • Recurrent Neural Network (RNN)
      • Transformer
  3. アミノ酸配列のエンコード法
    1. 物理化学、進化、構造情報に基づくエンコード
    2. 言語学的アプローチによるエンコード
      • Word2vec/Fasttext
      • Bidirectional Encoder Representations from Transformers (BERT)
  4. タンパク質間相互作用の予測
    1. Word2vecとLSTMを用いた予測
    2. Word2vec とCross Attention (Transformer Encoder) を用いた予測
  5. 抗コロナウイルス活性をもつペプチドの探索
    • Word2vecを用いた機械学習
    • Word2vecを用いた深層学習
  6. ゲノム解析における言語学的アプローチの期待
    • 質疑応答

講師

  • 中山 敬一
    九州大学 生体防御医学研究所 細胞学部門
    教授
  • 島田 幸輝
    Synthetic Gestalt株式会社
    代表取締役
  • 倉田 博之
    九州工業大学 大学院 情報工学研究院

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/25 薬価算定/制度の要点と加算取得に向けた薬価戦略のポイント オンライン
2024/11/25 QA/QCが知っておくべき (開発段階を含めた) 分析法バリデーションの基礎 オンライン
2024/11/25 コンプライアンス違反の事例から学ぶGMP現場の改善策 オンライン
2024/11/25 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/11/26 QC (試験部門) における効果的な電子化、電子化後のデータファイルの保管・管理における実務ポイント オンライン
2024/11/26 分析法バリデーション入門講座 オンライン
2024/11/26 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン
2024/11/26 オーファンドラッグの売上予測と事業性評価 オンライン
2024/11/26 ペプチド医薬品原薬の製造プロセス開発とスケールアップの留意点 オンライン
2024/11/26 電子化/MES・LIMS導入・連携コース (全2コース) オンライン
2024/11/26 製薬企業における電子記録/MES・LIMS導入・連携の留意点と工夫点 オンライン
2024/11/26 製薬企業における電子記録/MES・LIMS導入・連携の留意点と工夫点 オンライン
2024/11/26 リポソームと脂質ナノ粒子の基礎・調製・評価および応用のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品品質システム実践のためのバリデーション文書/サイトマスターファイル作成時の必修事項と記載例 東京都 会場・オンライン
2024/11/27 バイオ医薬品の製造におけるプロセスバリデーションと注意点 オンライン
2024/11/27 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/11/27 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/27 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発に使えるタンパク質の理論的デザイン法とタンパク質のフォールディング予測法 オンライン
2024/11/27 医薬品の製品開発/薬事戦略策定と新規事業計画書作成のポイント オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)