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リチウムイオン電池のリサイクル技術とプロセスの設計

リチウムイオン電池のリサイクル技術とプロセスの設計

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、EV車の普及と脱炭素の関係、車載用リチウムイオン電池のリユース、リサイクルの確立の真の課題、LiBリサイクルの技術動向について詳解いたします。

開催日

  • 2022年5月30日(月) 10時30分 16時15分

受講対象者

  • リチウム電池のリユース、リサイクルに関わる方
  • 自動車の解体、リサイクルに関心がある方
  • 金属リサイクル業界
  • 金属製錬業界
  • 水処理業界
  • バイオ
  • 食品業界
  • 化学業界全般

修得知識

  • リチウム電池のリユース・リサイクルの全体の流れ
  • リチウム電池のリユース・リサイクルの技術的な課題
  • 溶媒抽出の常識を根底からくつがえす新技術
  • エマルションフローの原理から応用まで
  • リチウムイオン電池の水平リサイクルを実現するための方法論
  • リチウムイオン電池の正しい保管方法

プログラム

第1部 リチウムイオン電池リサイクルの社会システムと技術課題

(2022年5月30日 10:30〜12:00)

  1. はじめに リチウム電池の位置づけ
  2. 日本のリチウム電池の回収状況
    • 使われ方で大きく3種に分けられ、それぞれ回収法が異なることが重要
      1. 小型電子機器用リチウム電池
      2. 車載用リチウム電池
      3. 産業用リチウム電池
  3. リチウム電池回収に関する技術
    • 対象物によって異なるので、どの段階でどのような技術が重要であるかを認識してもらう。かつその技術のポイントを理解してもらう
      1. 診断
      2. 製品からの解体、輸送
      3. 失活
      4. 個体選別
      5. 化学分離
  4. リチウム電池回収システムの考え方 特に車載用電池の回収について
    • 現在考えているシステムの基本構想を提案する
  5. まとめ
    • 質疑応答

第2部 エマルションフローによるリチウムイオン電池の水平リサイクル

(2022年5月30日 13:00〜14:30)

 カーボンニュートラルの実現に向けてEVの急激な普及が見込まれる昨今、LIBなどででは、レアメタルのリサイクルは不可欠である。このような現状を踏まえ、廃LIBに含まれるCo、Niなどのレアメタルを、再度、LIBの素材として高純度 (99.99%) で再生する、いわゆる、水平リサイクルが強く求められているが、Co/Niの分離精製における技術的な課題が、これを阻んでいる。
 本講演では、Co/Ni分離精製の要となる溶媒抽出を革新する新技術、エマルションフローによるLIB水平リサイクルに向けた取り組みを紹介する。

  1. 自己紹介、事業の背景
  2. レアメタルとは
  3. レアメタルリサイクルの社会的背景
    1. 解決したい社会問題 (世界の問題)
    2. 解決したい社会問題 (世界の中の日本の問題)
    3. 脱炭素社会でのレアメタル問題
  4. リチウムイオン電池 (LIB) リサイクルでの理想と現実
    1. レアメタルの水平リサイクル (理想)
    2. レアメタルリサイクルの理想と現実
  5. ブラックマスからのCo/Ni分離精製のコア技術
    - エマルションフローによる技術革新 –
    1. 溶媒抽出の原理
    2. 従来の溶媒抽出技術の課題
    3. 溶媒抽出技術の課題を解決するには
    4. 溶媒抽出技術の革新=エマルションフロー
    5. エマルションフローの技術的な優位性
  6. リチウムイオン電池 (LIB) の水平リサイクルに向けた取り組み
  7. エマルションフローがもたらす新しいコンセプト
  8. 集中型リサイクルと分散型リサイクル
  9. レアメタルを取り巻く最近の情勢
    • 質疑応答

第3部 VOLTAにおけるリチウムイオン電池のリサイクルプロセス

(2022年5月30日 14:45〜16:15)

リチウムイオン電池が原因の火災が近年多くなっております。リチウムイオン電池は正しく保管を行えば危険なものではなく貴重な資源となります。
本講座にて正しい保管方法、貴重な資源であることが伝われば幸いです。

  1. リチウムイオン電池の構造・発火リスク
  2. リチウムイオン電池の保管方法
  3. VOLTAにおけるリチウムイオン電池リサイクル
    • 質疑応答

講師

  • 中村 崇
    東北大学
    名誉教授
  • 長縄 弘親
    株式会社エマルションフローテクノロジーズ
    取締役CTO
  • 菊田 大樹
    株式会社VOLTA 営業部
    主任

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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