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熱分解GCおよび反応熱分解GCによる高分子材料の組成分析・添加剤分析

熱分解GCおよび反応熱分解GCによる高分子材料の組成分析・添加剤分析

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高分子材料に含まれる添加剤分析について基礎から解説し、熱分解ガスクロマトグラフィーと反応熱分解ガスクロマトグラフィーの測定原理や装置構成から組成分析・添加剤分析事例までを解説いたします。

開催日

  • 2022年5月13日(金) 13時00分 16時00分

修得知識

  • 熱分解GC法の基礎原理と測定条件の決定方法
  • 有効炭素数の概念を利用した簡単な組成算出方法
  • 反応熱分解GCにおける各種試薬の使い分けの考え方
  • 熱分解GCおよび反応熱分解GCによる具体的な組成・添加剤分析方法

プログラム

 ガスクロマトグラフィー (GC) 分析における試料対象は、気体そのもの、あるいは分離カラムの使用温度下で少なくとも数torr以上の蒸気圧をもつ化合物に制限されます。従って、高分子化合物をGCの分析対象とするためには、高分子鎖を熱的あるいは化学的な方法により切断して、揮発性のフラグメントを生成する必要があります。このうち、前者の熱分解によって生じたフラグメントをGC分離する方法は「熱分解GC」と呼ばれ、高分子の実用分析法として、その構造キャラクタリゼーションの分野で現在かなり大きな比重を占めるようになっています。この熱分解GCでは、不溶性試料を含むあらゆる形態の高分子試料を、通常、何の前処理操作も必要とせずに0.001から0.01 mgというごく微量用いるだけで、その定性、組成分析や分子構造解析を行うことができます。
 本講座ではまず、熱分解GCとそのバリエーションである「反応熱分解GC」について、測定原理や装置構成をそれぞれ解説し、次にこれらの方法を高分子材料の組成分析や添加剤分析に応用した事例をいくつか紹介します。さらに、これらの分析において利用できる様々なテクニックやコツ・ノウハウ的な情報も併せて説明します。

  1. 熱分解GCの基礎と応用
    1. 熱分解GCの基礎
      1. 原理と測定方法
      2. 熱分解装置や分離カラムなどの装置構成
      3. 測定パラメーターの決め方
    2. 熱分解GCによる応用例
      1. 高分子材料の組成分析例
      2. 高分子材料中の添加剤分析例
    3. 熱分解GCの関連技術・情報
      1. 有効炭素数の概念を利用した簡単な共重合組成の算出方法
      2. 熱分解GCの性能チェックに使用できる高分子試料
  2. 反応熱分解GCの基礎と応用
    1. 反応熱分解GCの基礎
      1. 原理と測定方法
      2. 使用される試薬類と用語
    2. 反応熱分解GCによる応用例
      1. 高分子材料の組成分析例 (縮合系ポリマーを中心に)
      2. 反応メカニズムと各種試薬が示す多様な反応性
      3. 高分子材料中の添加剤分析例 (光安定剤HALSを中心に)

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
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  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
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  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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