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CO2の分離・回収・有効利用技術動向を学ぶ2日間講座

CO2の分離・回収・有効利用技術動向を学ぶ2日間講座

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、CCS (Carbon dioxide Capture and Storage:CO2回収・貯留) 、CCU (Carbon dioxide Capture and Utilization:CO2回収・利用) における二酸化炭素の分離・回収技術の各種方式やそれぞれの特徴等を整理するとともに、技術的な現状と将来展望について解説いたします。
また、合成ガスや燃料、化学品の合成等など二酸化炭素の有効利用技術の現在と今後を解説いたします。

開催日

  • 2021年11月15日(月) 13時00分 16時30分
  • 2021年12月3日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • CCUS、カーボンリサイクルに関連する研究企画、技術企画、研究者
  • CCUS、カーボンリサイクルの概観を掴みたい方
  • CCUS、カーボンリサイクルのコスト支配要因である分離回収技術について現状把握したい方
  • CO2削減に関連する開発担当者、研究開発者、開発担当者
  • CO2削減をビジネスとして考えている方

修得知識

  • CCUSの必要性、出番は何時か
  • CCUSチェーンのボトルネック
  • CCUSの現状のコスト、どこまで下がりそうか
  • 分離回収技術の実装の観点からの整理
  • 分離回収技術の開発・実証すべき点
  • CO2削減の実態
  • CO2利用の世界の動向
  • CO2削減の国の動向
  • CO2削減の国内の動向
  • CO2の廃プラスチックの燃料又は化学品への利用

プログラム

2021年11月15日「CCUSにおけるCO2分離・回収技術の現状と展望」

 グリーン成長戦略の14の技術分野の一つであるCCUSに注目が集まっており、そのコストの支配要因はCO2の分離回収である。CO2分離回収の世界市場は2040~50年には年間10兆円を超える規模の市場に成長すると見込まれいるが、日本は現時点では世界シェアで優位な立場にあり、研究開発力が特許庁の調査でも裏付けられている。
 本講演では、2050年CO2排出正味ゼロの戦略におけるCCS/CCUの位置づけと、CO2分離回収の体系的な整理を踏まえた技術的な現状と将来展望について総括的に解説していく。

  1. エネルギートランジションにおけるCCUSの位置づけ
  2. CCUSのコスト
    1. フルチェーンCCSのコスト概観
    2. 分離回収技術のコストへの影響
  3. CO2分離回収技術の整理
    1. 燃焼前分離、燃焼後分離、直接空気回収
    2. 地下貯留用途とCCU用途
    3. 分離技術の現状と将来展望
      1. 化学吸収法
        • 吸収液
        • 相分離
        • 固体吸収材
      2. 物理吸収法
      3. 吸着法
      4. 膜分離法
  4. まとめ・質疑応答

2021年12月3日「CO2有効利用技術の現状と今後の展望」

 日本は2030年までに温暖化ガスを46%削減又は50%削減を宣言した。未だ具体的な施策は明確に出ていないが、国の対策内容と海外企業の動向を解説し、日本が待ったなしで取り組まなければならないCO2削減方法とCO2のエネルギーと化学品利用の最新動向を解説する。何らかのお役に立てれば幸いである。

  1. CO2排出の現状
  2. CCS
    1. 排ガスからCO2の分離回収
    2. 大気中のCO2の分離回収
    3. 欧州で始まったCCSプロジェクト
    4. EORの現状
    5. 炭酸塩としての固定化
    6. CCSの課題
  3. 合成ガスの製造
    1. ドライリフォーミング
    2. 逆シフト反応
    3. 合成ガスから燃料の合成
  4. CO2を用いた燃料の合成
    1. Power to Gas
    2. LPGの合成
    3. e-fuel
  5. CO2を用いた化学品の合成
    1. メタノールの合成
    2. 軽質オレフィンの合成
    3. エタノールの合成
    4. 芳香族の合成
    5. ポリマーの合成
  6. メタノール, エタノールケミストリー
    1. メタノール循環社会
    2. メタノールから燃料, 化学品の合成
    3. エタノールから化学品の合成
  7. CO2フリー水素
    1. Green水素
    2. メタン分解による水素 (ターコイズ水素) 製造
    3. 電解による水素製造
    4. 共電解
    5. 余剰電力
    6. 人工光合成開発状況
    7. 燃料電池の現状
  8. 水素貯蔵輸送
    1. 液体水素
    2. MCH
    3. グリーンアンモニア
  9. バイオマスの利用
    1. バイオマスから液体燃料の合成
    2. バイオマスから化学品の合成
  10. 廃プラ・都市ゴミ利用
    1. 廃プラのケミカルリサイクル
    2. 液化によるナフサ原料
    3. ガス化による合成ガスの利用
    4. 廃棄物からメタノール, エタノールの合成
    5. ジェット燃料の合成
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,800円 (税別) / 66,880円 (税込)
複数名
: 35,000円 (税別) / 38,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 35,000円(税別) / 38,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,800円(税別) / 66,880円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 70,000円(税別) / 77,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 105,000円(税別) / 115,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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