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材料開発のための無機ナノ粒子の精密合成、修飾技術とその評価

材料開発のための無機ナノ粒子の精密合成、修飾技術とその評価

~如何にして粒子のサイズ・形を整えるのか / ナノ粒子の表面改質・機能性付与技術 / ナノ粒子を安定に分散させるには~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、粒子をサイズ・形態制御しつつ精密に合成する方法とコツについて解説いたします。
また、得られる無機粒子表面の精密有機修飾法、得られる無機粒子および表面有機修飾粒子の各種定量評価法や各種特性評価法などについて詳細に説明いたします。
また、その粒子を実際に利用する際の分散液調製における分散テクニックや設計法、各種応用展開などについても言及します。

開催日

  • 2021年10月28日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 粒子及びナノ粒子を合成する上での注意点
  • 粒子及びナノ粒子の様々な視点からの具体的な評価法
  • ナノ粒子に由来した機能発現の根拠
  • 無機粒子及び無機ナノ粒子表面の精密有機修飾法と修飾物の精密評価法
  • 粒子及びナノ粒子のインク、ペースト化の際の分散、設計法
  • 粒子、ナノ粒子が拓く未来材料の可能性

プログラム

 機能性粒子は、特定波長の光の散乱・透過特性、量子効果の発現、触媒活性の向上などの優れた特性を有することから、機能材料に革新をもたらすキーマテリアルとして注目されています。
 本セミナーでは、まず、如何にすれば粒子をサイズ・形態制御しつつ精密に合成できるか、その方法やコツを理解していただきます。ついで、得られる無機粒子表面の精密有機修飾法を習得していただきます。加えて、得られる無機粒子および表面有機修飾粒子の各種定量評価法や各種特性評価法などについて詳細に説明します。また、その粒子を実際に利用する際の分散液調製における分散テクニックや設計法、各種応用展開などについても言及します。機能性粒子が示す様々な特長および機能につき、最新の研究報告を例に取り具体的に説明します。結果として、粒子を基材とした次世代機能材料を開発し、高付加価値化する上で必須となる基礎知識や様々なテクニックを習得していただくことを目的としております。

  1. 粒子の合成・設計法と特性の制御
    1. 粒子の合成法
      1. 気相法による粒子合成
      2. 液相法による粒子合成
      3. 固相法による粒子合成
    2. 粒子・ナノ粒子のサイズ・形態制御のコツ
      1. 如何にサイズを整えるか?
      2. 如何に形を整えるか?
      3. サイズ (粒子径) ・形態制御に適したナノ粒子合成法とは?
      4. 気相法でのナノ粒子合成が困難な理由
    3. 水系による粒子の合成及びサイズ・形態制御
      1. 酸化鉄粒子の合成
      2. 酸化チタン粒子の合成
      3. ペロブスカイト粒子の合成
    4. 非水系における粒子の合成及びサイズ・形態制御
      1. ポリオール法の特長
      2. 錯体熱分解法
    5. ナノ材料はなぜ注目されているか?
      1. ナノの領域における機能発現の根拠
      2. ナノ粒子の結晶面に由来した特徴的機能
      3. ナノ粒子の透明性
    6. 粒子・ナノ粒子合成における界面の精密制御
  2. 粒子・ナノ粒子の表面改質・機能性付与技術
    1. 粒子表面改質による分散性向上
    2. シランカップリング剤を用いた表面修飾・分散性向上
    3. 粒子への液晶性の付与
    4. 粒子への自己組織性の付与
  3. 粒子・ナノ粒子の精密評価法
    1. TEM 観察による構造評価
    2. IR による表面修飾状態解析
    3. 小角X線散乱法による粒子・有機無機ハイブリッド材料の構造解析
    4. ゼータ電位測定装置を用いた表面状態解析から凝集・分散のコツまで
    5. 電導度滴定による粒子表面の精密解析
  4. 有機修飾された無機粒子・無機ナノ粒子表面の分析・評価法
    ~分子構造・修飾状態・修飾量~
    1. NMR を用いた表面有機物の解析
    2. TG-DTA を用いた表面有機分子の定量
    3. STEM による粒子配列構造観察
    4. 小角 X 線散乱測定による3次元組織構造評価:電子密度マップによる視覚化
  5. 粒子・ナノ粒子のインク・ペースト化
    ~分散方法及び分散液の評価・設計~
    1. 粒子・ナノ粒子を安定に分散させるには?
    2. 粒子分散法の種類
    3. 表面修飾剤の吸着を活用した分散法
    4. 非水系における分散テクニック
    5. 高濃度・高粘度スラリーへの分散テクニック
    6. 表面修飾粒子・ナノ粒子の評価法:レオロジー測定を例にして
    7. 粒子・ナノ粒子の分散性評価法
    8. 分散液の機能設計の考え方
    9. 添加剤の選択・使用法
  6. 粒子・ナノ粒子のアプリケーション・未来材料の将来性
    1. 屈折率制御材料への展開
    2. 高熱伝導性材料 (無機粒子・ハイブリッド材料) への展開
    3. 磁性粒子・ナノ粒子:磁気粘性流体開発からナノバイオ材料まで
    4. 透明導電性薄膜向けナノ粒子の合成及び低温焼成ナノインクの調製法
    5. 低温焼結性金属ナノインクの調製法
    6. 強誘電体粒子・ナノ粒子の合成と圧電セラミックスへの展開
    7. ナノ粒子の有機無機ハイブリッド化によるメタマテリアル調製法
  7. 大学における企業との共同研究の進め方
    • 質疑応答

講師

  • 蟹江 澄志
    東北大学 国際放射光イノベーション・スマート研究センター
    教授

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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