技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

R&D部門が主導する研究開発マネジメントの基礎、全体像と具体的な活動

R&D部門が主導する研究開発マネジメントの基礎、全体像と具体的な活動

~市場起点、コア技術戦略、オープンイノベーションによる三位一体の研究開発~
オンライン 開催 演習付き

開催日

  • 2021年4月16日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 研究開発部門、研究開発企画、技術企画、経営企画などの部門の方
  • 研究開発戦略の策定に関与されている方
  • 研究開発ポートフォリオに関心を持たれている方
  • 研究開発のマネジメントを俯瞰的に見たいと考えている方

修得知識

  • 研究開発におけるポートフォリオ・マネジメント
  • 研究開発ポートフォリオの種類と事例
  • 研究開発ポートフォリオの構築法
  • 研究開発ポートフォリオの運用法

プログラム

 日本企業は、過去20年間停滞を経験してきました。一方で、海外企業に目を向けると、この20年間で、多くの新興国企業が成長し、欧米の優良企業は本質的な経営変革を実行し、数多くのベンチャー企業が生まれ成功してきました。私は、日本企業の停滞の原因は、誤解を恐れずに言えば、「ものづくり」への強い固執にあると考えています。多くの場合、「ものづくり」とは、市場価値が低下しつつある自己の従来の強みへの拘泥であり、自己の「視野狭窄」を生み出してきているからです。企業は、その本質において、「顧客が享受する価値に対して支払う対価」を源泉に存続しています。したがって、企業が目を向けるべきは、直接的に、顧客が享受する「価値」です。企業にとってこの「価値」を継続的に創出すること、すなわち「価値づくり」が、その本来的使命であるはずです。そして、研究開発部門は、この「価値づくり」において先導的・主導的な役割を担わなければなりません。
 この「価値づくり」を成功させ収益を継続的に拡大するためには、研究開発部門における「市場起点の思考と活動」、「コア技術戦略の実行」そして「オープン・イノベーションの徹底」の3つの戦略イニシャティブを有機的・相乗効果的に三位一体で組み合わせ、そしてそれらを強力に展開することが重要です。
 本セミナーでは、以上のような「価値づくり」に向けての三位一体の研究開発の必要性の背景と、その構造と内容を紹介した後、具体的にどのような活動を行うことが必要なのかを、様々な事例を交えながら説明をしていきます。

  1. はじめに
    1. 日本企業の大きな問題点:ものづくり経営?
    2. 米国企業の『価値づくり』の追求
      (GEの例)
    3. 日立の研究開発体制の改革:『価値づくり』へ
  2. なぜ『価値づくり』なのか
    1. 『価値づくり』の定義
    2. 「価値づくりへの脱皮」が求められる6つの大きな背景
      • そもそも顧客は享受する価値に対し対価を支払う
      • 顧客は常に充足されない潜在ニーズを持つ
        • アマゾンのドローン活用例I
      • 『非顧客』が存在する
        • バイクメーカーの例
      • 新興国企業の台頭による既存価値追求競争の限界
        • 韓国化粧品企業などの例
      • 従来の「ものづくり」の発想では発展・成長はない
      • 『価値づくり』の前提のオープンイノベーションが格段に容易に
  3. 日本企業の大きな問題点:「ものづくり」への固執
    1. 「ものづくり」の関心領域:製品や技術
    2. 台湾・中国の金型技術力の向上の例
    3. モノづくりの問題点:「a solution without a problem (問題のない解決策) 」
  4. 『価値づくり』への『三位一体型』研究開発マネジメントとは
    1. 『価値づくり』は継続的な収益拡大を実現するためのもの
    2. 『価値づくり』のための三位一体の研究開発とは
    3. 「市場起点の思考と活動」が必要とされる理由
    4. 「オープンイノベーションの徹底」が必要とされる理由
    5. 「コア技術戦略の追求」が必要とされる理由
    6. 『価値づくり』のための三位一体の研究戦略の全体像
  5. 『価値づくり』の視点を持つ
    1. 『価値づくり』における研究開発部門の役割
      • 日立製作所の例
      • 三菱ケミカルの例
      • 富士フイルムの例
    2. 『価値づくり』の研究開発部門における現状
      • 「うちの技術者は顧客価値のことなど考えていない」 (大手車両機器メーカー技術担当課長)
    3. 顧客がどのような点に価値を認識するかの理解の必要性
    4. 顧客は自社のQCDだけで買うのでは決してない
    5. 機能的価値と意味的価値
    6. 『価値づくり』の拡大の視点:VACESモデル
      • 日本触媒
      • シマノ
      • 帝人
      • テトラパック
      • Bush Boake Allen
      • 東洋電機
      • 3M
      • コマツ
      • 日本ペイント等
  6. 市場起点の思考と活動
    1. 革新的テーマ創出のメカニズム:市場知識と技術知識のスパーク
    2. スパークの原料の「市場知識」の強化活動
    3. 「市場起点の思考と活動」の企業事例
      • 本田宗一郎の例
      • 花王の例
      • 資生堂の例など
    4. 研究者は蛸壺から出でよ!
    5. 市場・顧客を理解する3軸、TADとそのための具体的活動
      • 島津製作所の例
      • IBMの20%ルールの例
      • キーエンス等の例
    6. 研究開発部門の市場起点の思考と活動のための具体的方策
      • マーケティング強化
      • ステージゲートプロセスの導入等
  7. コア技術戦略の追求
    1. コア技術戦略とは
    2. コア技術設定の企業事例
      • 3M
      • クレハ
      • 富士フイルム等
    3. コア技術の選定軸
    4. コア技術による「市場起点の思考と活動」の促進
      • 富士フイルム
      • IHI
    5. 「市場起点の思考と活動」による新たなコア技術の発見
    6. コア技術の設定プロセス
    7. コア技術設定上の3つの注意点
      • イノベーションのジレンマ等
  8. 「オープンイノベーションの徹底」
    1. 「オープンイノベーションの徹底」の位置付
      • 『価値づくり』の実現のためにある
      • オープンイノベーションは目的ではなく手段
    2. オープンイノベーションとは
    3. オープンイノベーションが必要とされる背景
    4. オープンイノベーションの多様性とその類型
      • 類型 (1) :何を大きな目的として
      • 類型 (2) :イノベーションの発生の場は
      • 類型 (3) :具体的に何を求めて
      • 類型 (4) :誰と
      • 類型 (5) :どのような関係性の下
      • 類型 (6) :どのように実現
    5. 他の要素との相乗効果
      • 市場の知識と外部技術のスパーク
      • 市場起点の思考と活動によるオープンイノベーション対象者の発見
      • 外部の市場知識と自社技術のスパーク
        • GEの例
        • 東レの例
      • 自社技術と外部技術のスパーク
      • オープンイノベーション推進におけるコア技術による収益確保
      • オープンイノベーションによるコア技術の強化と補完
        • コンチネンタルの例
        • オリンパスの例
    6. 外部パートナー探索2つの方向性
    7. 自社が個別に外部を探す
      • P&G
      • コニカミノルタ
      • ナインシグマ
      • エルゼビア等
    8. 外部に積極的に探される
      • 自社保有技術の開示・発信法
        • 富士フイルム
        • GE
        • 3M
        • シスコ
        • P&G等
    9. オープンイノベーション実現の阻害要因
      • 取引コストと心理的抵抗
      • オープンイノベーションがもたらす大きな価値とコスト
        • 抵抗の両者に目を向けることで、オープンイノベーションを促進する
    10. オープンイノベーションの成功に向けて打つべき10の施策
  9. 最後に
    • 質疑応答

講師

  • 浪江 一公
    ベクター・コンサルティング 株式会社
    代表取締役

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2021/10/26 市場・製品・技術ロードマップの体系的、組織的な作成、そのプロセスと活動 オンライン
2021/10/27 研究開発テーマの改廃基準の作り方とその運用方法 オンライン
2021/10/28 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2021/11/8 研究開発部門による骨太の事業戦略の策定 オンライン
2021/11/10 コア技術の明確な定義、設定プロセスと継続的な育成と強化手法 オンライン
2021/11/11 AIを活用した実験工程の効率化と実験の自動化・自律化の方法 オンライン
2021/11/15 研究開発テーマ、プロジェクトにおける費用対効果の考え方とその算出法 オンライン
2021/11/19 事業につながる開発テーマの創出法と推進のポイント オンライン
2021/11/22 「後発で勝つ」ための知財戦略立案と進め方 オンライン
2021/11/24 マーケティングの基礎と実践 東京都 会場・オンライン
2021/11/25 競合他社に優位にたつための特許ランドスケープ分析 オンライン
2021/11/29 OODAループの基礎とイノベーション・マネジメントへの適用 オンライン
2021/12/3 先発企業・競合を打ち破る特許分析の仕方と弱みの見つけ方 オンライン
2021/12/6 研究開発プロジェクトの立ち上げ方と運用マネジメント オンライン
2021/12/10 SDGsを踏まえた高分子分野の新規開発テーマ 東京都 会場・オンライン
2021/12/17 研究開発ポートフォリオの全体像の把握、構築とマネジメントの具体的な方法 オンライン
2021/12/21 革新的な新規テーマの創出・推進に求められる「研究開発リーダーシップ」と「組織育成マネジメント」 オンライン
2021/12/22 不確実性の高い医薬品の研究開発プロジェクトの事業価値評価とGo/No Go意思決定 オンライン
2021/12/24 自社保有技術・コア技術をベースとした筋の良い、革新的なテーマ・製品アイデアの創出方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/8/31 研究開発の "見える化" によるR&Dテーマ評価、進捗管理と進め方
2021/3/31 研究開発テーマの評価と中止/撤退判断の仕方
2018/12/27 R&D部門の“働き方改革”とその進め方
2018/9/28 コア技術を活用した新規事業テーマの発掘、進め方
2014/11/21 マサチューセッツ工科大学〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/11/21 マサチューセッツ工科大学〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/20 防虫剤・殺虫剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/20 防虫剤・殺虫剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/5 給湯器 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/5 給湯器 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/1 ブレーカー(遮断器) 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/1 ブレーカー(遮断器) 技術開発実態分析調査報告書
2013/11/20 シンチレーション検出器 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/11/20 シンチレーション検出器 技術開発実態分析調査報告書
2013/11/5 電子レンジ 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/11/5 電子レンジ 技術開発実態分析調査報告書
2013/8/5 両面接着テープ(シート) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/5 両面接着テープ(シート) 技術開発実態分析調査報告書
2013/7/25 水処理膜 技術開発実態分析調査報告書
2013/7/25 水処理膜 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)