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自動車を取り巻く規制と熱マネジメント・空調システムの技術動向と展望

Zoomを使ったライブ配信セミナー

自動車を取り巻く規制と熱マネジメント・空調システムの技術動向と展望

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、駆動方式の変遷や今話題の48V化の動向をおさえながら、次世代車に求められる空調システム・熱マネジメントについて詳解いたします。

開催日

  • 2021年2月26日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 自動車の熱マネジメント技術
  • 排熱回収技術
  • 自動運転時代の熱マネジメント技術
  • 自動車の駆動源変遷 (48Vを含む) とその課題
  • 厳しさを増す規制に対抗する国内外の関連メーカ技術動向
  • PHV・EV・FCV等、駆動源の違いをもとに考える開発技術の方向性とその課題

プログラム

 地球環境保護や資源枯渇のため、自動車の燃費改善がさらに要求されている。自動車用ガソリンエンジンの熱効率はせいぜい40%で、大半が熱などとして捨てられている (冷却損失と排気損失) 。エンジン単体の改良が限界を迎えつつある状況では、これらの損失を回収したり、損失そのものを低減する技術がますます重要になってきている。
 本セミナーでは、自動車の駆動源変遷を説明するとともに、今後、普及する自動運転にともなう快適性の向上を含め、熱マネジメント技術全般について解説する。

  1. 熱マネジメント
    1. 基本分類と必要性
    2. 各種事例
      • 排気熱回収システム
      • 蓄冷/蓄熱システム
      • 冷凍サイクル
  2. エアコンシステムの改善
    1. エジェクタ
    2. 内部熱交換器
    3. 排気熱回収
    4. デシカント空調
    5. 空調シート
    6. 断熱材
    7. Bピラー吹出口
    8. 独立空調/個別空調
    9. 変動風
  3. 熱交換器
    1. 冷却系の変化
      • 駆動源別の比較と熱交換器の変化
    2. 各種事例
      • 空冷・水冷インタクーラ
      • FCV用ラジエータ
      • EGRクーラ
      • オイルクーラ
      • 蓄冷エバポレータ
      • 2層流HVAC
      • 水冷コンデンサ
  4. EV用・ハイブリッド車用エアコン
    1. 空調負荷による航続距離への影響
    2. EV用暖房方式の比較
      • 空気加熱ヒータ、水加熱ヒータ
      • ヒートポンプ暖房方式
    3. PHVでの空調負荷
    4. EVの排熱量、排熱利用方式
    5. 冷却、空調、暖房装置の比較
  5. 熱交換器の改善
    1. 伝熱特性の改善
    2. 熱交換器性能を改善する方策
    3. SLIMCOOL
  6. 電池の温度管理
    1. 温度管理と寿命
    2. 温度管理事例
    3. 種々のEVの電池冷却方式
    4. 理想的な温度管理方式
  7. 熱負荷,温冷感
    • 熱負荷 (冷暖房時の空調負荷、走行負荷)
    • ヒトの温冷感
    • 人体温熱快適性からみた最適加熱部位
  8. 自動運転車
    1. パーソナル空調と快適性
    2. 自動運転車用空調の課題
    3. 「魅力技術」でなくなった技術
    4. 自動運転時代の魅力技術とその課題
    5. 調光ガラス
  9. 自動車駆動源の変遷
    1. 自動車の駆動源
      • 新駆動源比較、変遷予想
      • パワートレイン変遷と市場動向予測
      • 航続距離とCO2排出量
      • 軽自動車の燃費改善
    2. エンジンの効率改善
      • 熱効率の改善 (ガソリン、ディーゼル)
      • 各社の取り組み事例
      • 過給ダウンサイジング
    3. 欧州の駆動源変遷と戦略
    4. クリーン・ディーゼル
    5. ハイブリッド (HV) 方式
      • 燃費改善原理
      • 空調比較
      • 各方式の特性
    6. 変速機
      • パワートレインごとの予測
      • 樹脂化の可能性
      • 変速機開発の今後
    7. PHV,EV,FCV
    8. EVの普及
      • EV普及の各社予想
      • 将来駆動源を考えるポイント
      • EVとMaaS
    9. CO2排出量比較
      • 駆動源別のエネルギ消費とCO2排出量
      • Well to Wheel
      • 車齢、使用年数の推移
    10. EVの課題
    11. EV商用車
    12. 電池の進展
      • リチウムイオン電池の今後
      • 次世代電池
      • 電池交換の課題
      • 日本の新電動車投入計画
      • 資源と技術シフト
    13. 48Vハイブリッド
      • 48V化による変化
      • 48V化の課題
      • 何を48Vにするのか?
      • 熱交換器への影響
      • 欧州メーカ事例
  10. 地球環境からの要請と自動車を取り巻く環境の変化
    1. 温暖化、CO2排出量
    2. 規制強化 (燃費、排ガス) に伴い要求されるEV比率
    3. 中国のNEV動向
      • 販売台数推移
      • 補助金施策とNEV規制の見直し
      • 2025年までの展望
    4. 一次エネルギと再生可能エネルギ
    5. オイルコスト
    6. 環境インパクトの変化
    7. 自動車燃費、燃費基準の推移
      • CO2排出量目標と現状
      • 欧州2021年燃費目標と達成予測
      • 新燃費基準
    8. 燃費規制動向
      • CO2排出量の推移と目標
      • HV,PHV,EVの販売台数推移 (エリア別)
      • 米国の規制見直し
    9. 省燃費のための必要技術・ZEV比率
    10. 冷媒規制と冷媒の比較
    11. 熱マネジメントへの影響
    12. 各国のRDE規制導入検討状況
  11. 参考資料
    • 自動車用空調装置
    • 後席用エアコンユニット
    • 自動運転車の重量増加
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

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  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
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  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
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    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
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