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高分子材料の劣化・変色メカニズムと添加剤の最適選定

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高分子材料の劣化・変色メカニズムと添加剤の最適選定

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高分子材料の劣化・変色について基礎から解説し、高分子材料の劣化・変色の原因と対策・未然防止、添加剤の特性と劣化・変色への影響について詳解いたします。

開催日

  • 2020年8月28日(金) 10時30分16時45分

受講対象者

  • 高分子製品に関連する技術者、品質担当者
    • 自動車材料
    • 複合材料
    • 電気・電子材料
    • 包装 など
  • 高分子製品の品質で課題を抱えている方

修得知識

  • 高分子材料の基本的な劣化のメカニズム
  • 変色問題の原因を調査するための考え方、分析手法
  • ポリマーの自動酸化反応のメカニズム及び適切な安定化処方
  • ポリマーの高機能化技術

プログラム

第1部 高分子劣化変色のメカニズム

(2020年8月28日 10:30〜14:30) (途中、お昼休憩含む)

 分子材料は、様々な分野で必要不可欠な材料であるが、使用環境下で様々なトラブルを生じることがある。例えば、ブルームや変色等を生じた製品は、品質が維持されたとしても商品価値が著しく低下する。これらの対策を講じるためには、その原因を調査する必要がある。本講座では、変色問題の考え方の基礎について事例を挙げながら紹介する。

  1. 高分子材料の劣化メカニズム
    1. 劣化の種類
    2. 高分子材料の劣化過程と添加剤による対策
  2. 変色問題
    1. なぜ変色が起こるのか?
    2. 変色事象の種類
    3. 添加剤による変色
    4. 原因調査の手法
  3. 劣化変色の事例紹介
    • 複数の事例紹介を行う
    • 質疑応答

第2部 高分子添加剤の最適選定とトラブル対策

(2020年8月28日 14:45〜16:45)

 自動車のバンパーや内装材、テレビ、食品用容器・包装材料、生活資材・工業用資材等多くのプラスチック材料には多種類のプラスチック用添加剤が少量ずつ配合されている。中でも、酸化防止剤/光安定剤は熱や光による酸化劣化抑制に効果的であり、長寿命化や高機能化に大きく貢献している。一方で、酸化防止剤/光安定剤の種類・添加量を誤るとブリードアウトによる外観不良や変色を引き起こす可能性がある。
 本講演では、ポリオレフィンを中心としたプラスチックの劣化機構について説明するとともに、酸化防止剤/光安定剤を紹介しながらその適切な選択・使用方法について解説する。

  1. 高分子材料の酸化劣化と安定化
    1. プラスチック用添加剤とは?
    2. プラスチック用添加剤の種類
  2. 酸化防止剤の種類と有効な使用方法
    1. フェノール系酸化防止剤
    2. ホスファイト系酸化防止剤
    3. チオエーテル系酸化防止剤
  3. 重金属不活性化剤の種類と使用方法
  4. 光安定剤の種類と有効な使用方法
    1. UVAの作用機構および性能比較
    2. HALSの作用機構および性能比較
    • 質疑応答

講師

  • 菊地 貴子
    一般社団法人 化学物質評価研究機構 東京事業所 高分子技術部
    主管研究員
  • 清水 辰也
    株式会社ADEKA 樹脂添加剤開発研究所 添加剤開発室
    主任

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

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