技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

導電性フィラーの種類、特性と配合・分散技術

導電性複合材料開発に活かす

導電性フィラーの種類、特性と配合・分散技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年12月23日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 導電性フィラー、導電性ペーストに関連する技術者
    • タッチパネル電極
    • プリンテッドエレクトロニクス配線板
    • プリンタブルエレクトロニクス
    • アクチュエータ
    • 有機EL
    • 太陽電池
    • 液晶ディスプレイ
    • プラズマディスプレイ
    • 電子ペーパー など
  • 導電性フィラー、導電性ペーストで課題を抱えている方

修得知識

  • 導電性コンポジットの技術開発に必要な知識全般
  • 導電性コンポジットの最新の技術開発動向
  • パーコレーション現象の理解
  • 低い閾値で導電性を発現する手法

プログラム

 導電性フィラーとポリマーからなる導電性複合材料の開発に当たって、最も重要となるフィラーのポリマー中での分散性と導電性発現の関係をパーコレーション理論をベースに解説します。講義の前半では、パーコレーション理論の基礎及び導電機構について紹介し次いで、フィラーの局在化による低いパーコレーション閾値を得る手法とフィラーの分散性評価法について紹介します。後半では、導電性フィラーの種類別に、ポリマー中での分散性と導電性発現の関係について具体例を挙げて詳細に解説します。取り上げるフィラーはカーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、気相法炭素繊維、カーボンナノチューブ、グラフェンおよび導電性ポリマーです。最後に導電性コンポジットを用いたウェアラブルデバイスへの応用について紹介します。

  1. パーコレーション現象と導電性コンポジット
    1. パーコレーション現象について
    2. ポリマーの種類と特性
  2. 導電性フィラー配合樹脂の導電機構モデル
    1. 統計的パーコレーションモデル
    2. General Effective Media (GEM) モデル
    3. 熱力学的パーコレーションモデル
    4. 動的パーコレーションモデル
    5. Interparticle Distance (IPD) Model
    6. ハイブリッドフィラーの閾値予測
  3. フィラー粒子間の導電機構
    1. 直接接触モデル
    2. 被膜介在モデル (トンネル伝導モデル)
  4. 導電性フィラーの表面改質法と分散性
    1. シランカップリング剤よる改質
    2. ポリマーグラフトによる改質
    3. その他の表面改質法
  5. ポリマーブレンド系での導電性フィラーの選択的局在化
    1. ダブルパーコレーションとYoungの式
    2. 2成分ポリマーブレンド系でのフィラーの偏在
    3. 3成分ポリマーブレンド系でのフィラーの偏在
  6. 自己組織化導電ネットワーク形成系
    1. PMMA/HDPE/VGCF系コンポジット
    2. 有機モンモリロナイト添加Nylon/CB系コンポジット
  7. 高アスペクト導電性フィラーのSlim – Fast機構
  8. 導電性フィラー配合樹脂の分散性評価法
    1. 画像統計解析
    2. 森下指数
  9. カーボン系フィラーの特徴と配合樹脂の特性
    1. カーボンブラック
    2. グラファイト
    3. 炭素繊維
    4. 気相法炭素繊維
    5. カーボンナノチューブ
    6. グラフェン
  10. 金属フィラーの特徴と配合樹脂の特性
  11. 導電性コンポジットへの導電性ポリマーの応用
    1. 導電性ポリマーの種類と特徴
    2. 導電性コンポジットへの応用
  12. 導電性コンポジットのウェアラブルデバイスへの応用
  13. まとめ
    • 質疑応答

会場

新宿区立 新宿文化センター

4F 第1会議室

東京都 新宿区新宿 6-14-1
新宿区立 新宿文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2022/6/28 GFRP & CFRPのリサイクル技術の動向・課題と回収材の用途開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2021/12/31 導電性材料の設計、導電性制御および最新応用展開
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2018/11/19 炭素繊維・炭素繊維複合材料の未来
2017/10/31 カーボンブラックを上手に使用する処方箋
2017/10/23 カーボンブラック 技術開発実態分析調査報告書
2017/10/23 カーボンブラック 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2016/11/1 世界の炭素繊維・応用製品の市場実態と展望 2017
2016/5/16 カーボンナノチューブの応用技術 (2016年版) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2016/5/16 カーボンナノチューブの応用技術 (2016年版) 技術開発実態分析調査報告書
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2015/6/30 導電性フィラー、導電助剤の分散性向上、評価、応用
2013/8/5 透明導電性フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/5 透明導電性フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/25 カーボンナノチューブ応用技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/25 カーボンナノチューブ応用技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/20 導電・絶縁材料の電気および熱伝導特性制御
2013/1/25 炭素繊維 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)