技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ドライバーの状態評価と自動運転に向けたHMI設計

ドライバーの状態評価と自動運転に向けたHMI設計

~自動運転状態と手動切替を想定したドライバー状態の評価技術とは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、自動運転の要素技術について取り上げ、自動運転時のドライバ状態推定、自動運転異常時のドライバの応答評価、自動運転に関わる法規制など、スムーズで安全な運転権限移譲の実現へ向けた研究事例と課題について詳解いたします。

開催日

  • 2019年12月11日(水) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 前方不注意、ながら運転など想定されるドライバー状態の評価手法について

(2019年12月11日 10:00〜12:00)

 自動運転中のドライバー状態を計測するドライバーモニタリングシステムの基礎を概説します。交通事故の削減等を目的として、自動運転の実用化に対して期待が高まっています。一方、出発から到着まで全行程での完全自動運転システムの実用化は未だ先であり、ここ数年内での実用化が期待される部分的な自動運転機能に対しては、手動運転に比べて安全上問題が生じる場合もあるという懐疑的な見方もあります。部分的な自動運転では、走行中に自動運転から手動運転へ切り替わるタイミングがあります。適切な運転交代のためには、自動運転中のドライバー状態をシステムが検知 (ドライバーモニタリング) をし、運転交代に当たって検知情報を有効に活用することが必要となります。
 このドライバー状態の計測に関わる課題・評価指標について本講演で解説します。

  1. ドライバー状態の評価手法
    1. 認知的評価
    2. 生理的評価
    3. 行動的評価
  2. 自動運転におけるヒューマンファクター課題
    1. 自動運転システムの研究開発の歴史
    2. 自動運転とドライバーとのインタラクション
  3. 自動運転でのドライバー状態の評価
    1. 自動運転中のドライバー状態
    2. 手動運転と自動運転で適用可能な評価指標の違い
    3. 自動運転中のドライバー状態の評価指標
  4. 自動運転でのドライバー状態と運転交代
  5. まとめ
    • 質疑応答

第2部 自動/手動運転切替時の運転行動、自動運転時の酔いおよび視覚情報呈示について

(2019年12月11日 12:45〜14:45)

  1. はじめに
  2. ヒトの奥行き知覚の特性とそのメカニズム
    1. 3次元視で脳が解くべき問題
    2. さまざまな奥行き知覚の手がかり
    3. 両眼立体視
  3. 3次元映像提示におけるスケーリングの問題
  4. 3D映像がなぜ酔いや疲労を生じやすいのか?
  5. 研究事例紹介
    1. HMDや大型スクリーンを用いた映像酔いの研究事例
    2. オプティカルフローの操作による運転行動の制御に関する研究事例
    3. 自動運転想定下における認知負荷の評価
  6. まとめ
    • 質疑応答

第3部 自動運転に対応でき、人と機械が相互作用するHMIの開発

(2019年12月11日 15:00〜17:00)

人間と機械が相互作用するシステムにおいては、それぞれが制御ループ内におかれなければならない。車のセンシング情報、現況等については人間側にフィードバックされ、また自動車も人間からのフィードバックで結ばれる。レベル3、レベル4自動運転においても、この原則は崩せない。この観点から自動運転のHMIのあり方について考察する。

  1. 人間中心のHMIのあり方・開発のプロセス
    1. 人間中心のHMIとは
    2. ホリスティックHMI
    3. 人間中心HMIの開発の考え方
  2. 自動運転におけるHMI
    1. なぜ制御ループが必要なのか
    2. 制御ループの考え方
  3. 自動運転HMIを構成するコンポーネント
    1. コンポーネントとその役割
    2. コックピットの進化
  4. 自動運転の実例
    • 質疑応答

講師

  • 佐藤 稔久
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所 自動車ヒューマンファクター研究センター 行動モデリング研究チーム
    研究チーム長
  • 繁桝 博昭
    高知工科大学 情報学群
    准教授
  • 円満字 大輔
    コンチネンタル・オートモーティブ・ジャパン 株式会社 インテリア・エレクトロニクス・ソリューションズ
    日本代表

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/11 Sm-Fe系磁石の特性向上、焼結技術とモーターへの応用 オンライン
2025/3/11 Pythonプログラムにおける高速化と大容量データの扱い オンライン
2025/3/12 生体情報センシングの基礎とデータ処理・活用および応用展開 オンライン
2025/3/12 次世代太陽電池 (有機薄膜、ペロブスカイト) の基礎・課題・技術動向 オンライン
2025/3/13 画像認識技術入門 オンライン
2025/3/17 時系列データ分析の基礎と実務への応用 オンライン
2025/3/19 Pythonを用いたケモインフォマティクス入門 オンライン
2025/3/19 ベイズ統計を利用した機械学習:基礎と実践 オンライン
2025/3/24 予測AI/生成AIを製造現場で活用するためのデータ収集、蓄積と構造化のポイント オンライン
2025/3/26 ベイズ推定の基礎およびPythonを用いたデータ解析 オンライン
2025/3/26 脳波計測・解析の基礎と感性評価・製品開発への応用 オンライン
2025/3/26 マテリアルズインフォマティクス (MI) の最新動向と小規模データ駆動型MIの展開 オンライン
2025/3/27 欧州ELV規則案の解説と自動車、家電分野のプラスチックリサイクル技術動向 オンライン
2025/3/28 少数データ、データ不足における機械学習適用の問題解決方法とその戦略 オンライン
2025/3/31 脳波計測・解析の基礎と感性評価・製品開発への応用 オンライン
2025/3/31 SAF (持続可能な航空燃料) の製造技術と国内外の最新動向 オンライン
2025/3/31 脳波測定の基礎知識と応用 オンライン
2025/4/2 ベイズ推定の基礎およびPythonを用いたデータ解析 オンライン
2025/4/4 自動車、EVにおける熱マネジメント技術の動向と要素技術の解説、今後の展望 オンライン
2025/4/4 AI関連発明の出願戦略のポイントと生成AIを巡る知財制度上の留意点 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/5/31 “人工知能”の導入による生産性、効率性の向上、新製品開発への活用
2018/5/31 最先端医療機器の病院への普及展望と今後の製品開発
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2017/11/17 2018年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2017/6/30 生体情報センシングとヘルスケアへの最新応用
2017/5/31 車載センシング技術の開発とADAS、自動運転システムへの応用
2016/12/16 2017年版 次世代エコカー市場・技術の実態と将来展望
2016/11/16 2017年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2016/4/28 ドライバ状態の検出、推定技術と自動運転、運転支援システムへの応用
2016/2/26 2016年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2015/11/20 2016年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2015/9/18 2015年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2015/2/27 2015年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2014/9/26 2014年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2014/8/10 過給機(ターボチャージャ、スーパーチャージャ) 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/8/10 過給機(ターボチャージャ、スーパーチャージャ) 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/10 生体信号処理技術(脳波) 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/10 生体信号処理技術(脳波) 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/4/15 自動車向け燃料電池〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)