技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

粉体技術入門

粉体技術入門

~技術者が教える基礎からトラブル対処まで~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、粉体の扱いの基礎から解説し、粉体物性、粉砕、分級、混合、偏析、貯槽、供給・計量、輸送について解説いたします。また、トラブル分析と対策について事例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2019年9月27日(金) 10時00分 16時30分

受講対象者

  • 粉体・微粒子分散に関連する技術者
    • 医薬品
    • 化学品・化学原料
    • 食品
    • 化粧品
    • 塗料
    • 電子材料
    • 金属材料
    • 電池材料
    • 粉末治金
    • セラミックス
    • 肥料 など
  • 粉体の設備・装置の技術者、工事担当者、営業担当者
  • 粉体を扱う入門者、初心者、これから粉体を扱う方

プログラム

 本講座では、粉体に携わり始めた方々に、粉体の特性とトラブルなく取り扱うコツをつかんでいただきます。まず、粉体装置・設備で付着、固結、閉塞、残留、摩耗などのトラブルがどうして発生し、どう防止すればよいのか、などを含めて粉を扱う基本的で大事なコツを解説します。次に物性測定、粉砕、分級、混合、偏析、貯槽、供給・計量、輸送について解説します。さらに、粉体プロセスにおけるトラブルの分析を行い、実際に起きたトラブル例を取り上げて対策を考えます。スケールアップにも言及します。物性測定と偏析はテキストに詳細を記載し、原則的な内容を説明します。
 講義はアニメーションを含む模式図などで、「難しいことも分かりやすく (受講生評) 」示し、粉体の取扱いを機器類の原理図、写真などを使いながら丁寧に解説します。テキストは、読みやすい文章形式の書籍でトラブル実例表も多く掲載され、復習およびトラブル時に参照できます。

  1. 粉体の取り扱いのコツ
    1. 粉体とは
      • 粉体の分類
      • 粉体と粒体の境界
      • 粉体の効用
    2. 粉体と液体の取り扱いの違い (粉の特殊性)
    3. 粉体を扱う上での落とし穴 (何を見落としているか)
    4. 面倒な扱いをなくすために (どう数値化するかなど)
  2. 粉体の物性と測定方法
    1. 粒子径
      • 幾何学的代表径
      • ふるい径
      • 沈降径
      • 空気力学径
      • 比表面積径
    2. 粒子径分布
      • 頻度分布
      • 積算分布
      • 質量分布と個数分布
      • 粒子径測定法
    3. 粒子密度
      • 真密度
      • 見掛け密度
      • かさ密度
      • 空間率
    4. 粒子の形状
      • 球形度
      • 円形度
    5. 粉体層のせん断特性
      • 内部摩擦
      • 壁摩擦
  3. 粉砕
    1. 粉砕の効果
    2. 粉砕の機構
      • 圧縮
      • 衝撃
      • 剪断
      • 摩擦
    3. 粉砕のエネルギ
    4. 閉回路粉砕
    5. さまざまな粉砕機
  4. 分級
    1. 部分分級効率
      • 部分回収率曲線
      • 歩留まり率
      • 回収率
      • 残留率
      • 除去率
    2. 総合分級効率
      • ニュートン効率
      • 有効率
      • 分離粒子径
    3. ふるい分け (注意点など)
    4. 流体による分級
    5. さまざまな分級機
  5. 混合
    1. 混合とは
    2. 完全混合状態の意味
    3. 混合をどこまでやればよいか?
    4. 混合度の判定
      • 直接判定
      • 間接判定
    5. 混合比、混合能力、混合速度
    6. バッチ混合と連続混合
    7. 混合装置の選定
    8. 混合操作・混合装置のトラブル
      • 所要動力
      • 起動時動力
      • 混合不良
      • ダマ
  6. 偏析
    1. 偏析を生じる物性
    2. 偏析を起こさせる運動と力
    3. 実際の粉粒体の取り扱いにおける偏析現象
    4. 偏析の防止対策とその手順
    5. 偏析対策検討の実施例
  7. 貯槽
    1. 貯槽とは何か?
    2. 粉体貯槽の選定
    3. 粉体貯槽のロス容量計算と実際の容量
    4. 貯槽のトラブル実例と対策
      • 貯槽の閉塞
      • 摩耗
      • フラッシングなど
  8. 供給と計量
    1. 供給装置の基本構成と機能
    2. 供給機の課題
      • 定量性
      • 可変制御性
      • シール性
      • 無害性など
    3. 供給装置の種類と選定
    4. 粉体の計量と精度
    5. 供給装置のトラブル
  9. 輸送
    1. 粉体の輸送 (各種輸送の比較)
    2. 空気輸送方式の概要と選定
    3. 機械式輸送の概要と選定
  10. 粉体プロセスのトラブル
    1. トラブルに対する心構え
    2. トラブルが発生する工程とトラブルの内容
    3. トラブルの分類と具体的な事象例
    4. スケールアップによるトラブルの具体例
    • 質疑応答

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/10 スプレードライヤ (噴霧乾燥) の基礎と実践および応用技術 東京都 会場・オンライン
2024/5/10 スラリーの分散状態の制御と調製、評価技術 オンライン
2024/5/13 微粒子の分散安定化の基礎と実際 オンライン
2024/5/14 スプレードライ (噴霧乾燥) の基本原理、運転管理と実用総合知識 オンライン
2024/5/16 金属・セラミックスの焼結技術 オンライン
2024/5/16 導電性カーボンブラックの使用テクニック オンライン
2024/5/17 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/23 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/24 乳化・懸濁重合の反応機構と装置設計、重合反応の制御 オンライン
2024/5/27 粉体の付着・凝集・流動メカニズムとその評価、トラブル回避の考え方 オンライン
2024/5/28 撹拌・混合の基礎と最適化・設計およびスケールアップからトラブル対策まで オンライン
2024/5/29 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/29 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2024/5/30 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン
2024/5/31 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方 オンライン
2024/5/31 リチウムイオン電池電極スラリーの分散、混練技術とその最適化 オンライン
2024/6/3 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2024/6/4 乳化・懸濁重合の反応機構と装置設計、重合反応の制御 オンライン
2024/6/5 顔料の分散安定化と使いこなし術 オンライン