技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

創薬における生体模倣システムの世界的動向と今後の展開

創薬における生体模倣システムの世界的動向と今後の展開

~ヒトを生体外でモデル化する技術「Organ on a Chip」や「Microphysiological System」の実用化~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年9月25日(水) 13時00分16時30分

プログラム

 近年、創薬では様々な困難に直面しており、特に、薬剤候補化合物の認可までの増長化や、開発費用の増大などが挙げられる。これは製薬企業のみならず、新しい治療薬を望んでいる患者やその家族にとっても、治療費の増加などに直結し、克服すべき課題である。特に、創薬における実験動物を使用する前臨床試験では、薬効や毒性、副作用などを評価するが、正確性に欠け、臨床試験での失敗に直結している。そこで、ヒトでの作用を評価できる新しい実験系が必要となっている。
 そこで近年、ヒトを生体外でモデル化する技術「Organ on a Chip (組織チップ) 」や「Microphysiological System (MPS、生体模倣システム) 」が着目されている。これらの技術は、ヒト細胞を用いることによって薬の効能・効果や毒性を評価する技術であり、前臨床試験での問題点を克服する新しい試験法として期待されている。本講演では、生体模倣システムの基礎から応用、世界の動向について解説する。
 生体模倣システムの開発やその実用化には、細胞生物学やマイクロ工学だけではなく非常に多岐にわたる研究分野を融合して初めて実現する。本講習会では、各分野の基礎と、生体模倣システム開発に必要な項目などについて、専門分野外の方でも理解できるような内容とする。

  1. 生体模倣システムとは
    1. 創薬
    2. 前臨床試験
    3. 薬理・薬効
    4. 毒性試験
    5. 実験動物
    6. 倫理問題
    7. 生体模倣システム開発に不可欠な項目
      1. 細胞生物学
      2. マイクロ流体デバイス
  2. 細胞生物実験
    1. 培養細胞とその培養法について
    2. 初代細胞
    3. 株化細胞
    4. 幹細胞
    5. 細胞培養液
    6. 細胞外マトリックス
    7. 細胞培養スケール
    8. オルガノイド形成
    9. 細胞移植
  3. マイクロ流体デバイス
    1. マイクロ流体デバイス
    2. マイクロ流体デバイス作成法
      1. ソフトリソグラフィー
      2. 3次元加工リソグラフィー
      3. 3Dプリンター
    3. マイクロ流体デバイスの実用化例
      1. 化学合成・分離
      2. 細胞培養
      3. がん診断
      4. 循環がん細胞
  4. 生体模倣システム開発・実用化の現状
    1. 既報の生体模倣システムについての紹介
      1. Lung on a Chip
      2. Liver on a Chip
      3. Integrated Cancer/Heart on a Chip
    2. 生体模倣システムの世界の動向について
      1. アメリカ
      2. EU
      3. 他の地域
      4. 日本
  5. 生体模倣システムによる動物代替法について
    1. 動物代替法とは
    2. 各国の取り組みについて
    3. Organ/Body on a Chipの動物代替法における位置付け
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 亀井 謙一郎
    京都大学 高等研究院 物質-細胞統合システム拠点
    准教授

会場

芝エクセレントビル KCDホール
東京都 港区 浜松町二丁目1番13号 芝エクセレントビル
芝エクセレントビル KCDホールの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/29 最近の裁判例の論点をふまえた核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2025/7/29 海外製造所に対して実施する監査のためのGMP英語表現 入門講座 オンライン
2025/7/29 FDA PV規制:当局が考える安全管理業務・体制と日本企業としての対応 オンライン
2025/7/29 医薬品モダリティの特許戦略 東京都 会場・オンライン
2025/7/30 高薬理活性医薬製造における洗浄負荷の軽減/最適化と曝露リスク評価 オンライン
2025/7/30 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2025/7/30 開発・薬事担当者のためのeCTD v4.0適応にむけた重要ポイントと見直し事項 オンライン
2025/7/30 国内外の査察対応にむけた製造設備の適格性評価及びメンテナンスに関する文書化対策 オンライン
2025/7/30 ドロップアウト防止にむけたAIによるリスク回避・評価と意思決定にむけたデータ補完 オンライン
2025/7/31 薬事申請をふまえたICH Q5A (R2) ウイルス安全性評価 / 次世代シーケンシング (NGS) 導入の考え方とVirus Filtrationのポイント オンライン
2025/7/31 医薬品製造におけるバリデーションの進め方とシステム対応及びグローバル対応手法 オンライン
2025/8/1 改訂 PIC/S GMP Annex 1のCCS戦略を導入したバイオ医薬品の適格性評価に基づく品質管理のポイント 東京都 オンライン
2025/8/1 医薬品製造におけるバリデーションの進め方とシステム対応及びグローバル対応手法 オンライン
2025/8/4 開発段階に応じた治験薬GMP管理を何をいつ準備し、どのような管理をするかの効果的運用方法 オンライン
2025/8/5 海外当局査察にむけた準備すべき翻訳文書 (SOP/CAPA/SMF) の具体的な英訳の実践・査察対応事例 オンライン
2025/8/6 変更・逸脱管理とOOS/OOT及び一変・軽微変更の判断基準とCAPA実践手順 オンライン
2025/8/7 暴露許容値 (OEL、ADE・PDE) 設定の基礎知識と設定値の妥当性・考え方 オンライン
2025/8/7 今、改正GMP省令により医薬品・医薬部外品製造業者が求められる適切なGMP文書とは オンライン
2025/8/8 トラブル事例から学ぶ問題なく技術移転 (製造と試験) を行うために知っておくこと オンライン
2025/8/8 医薬品製造における逸脱・異常/変更管理のクラス分けと逸脱予防策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ