技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

「ウッドプラスチック (WPC) 」の材料設計、成形加工、その採用動向

「ウッドプラスチック (WPC) 」の材料設計、成形加工、その採用動向

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年8月20日(火) 10時00分17時00分

プログラム

第1部 木質資源利用の重要性と 木材プラスチック複合材 (WPC) 等 木質材料の概要

(2019年8月20日 10:00〜11:40)

 木材利用促進法が制定され、はや10年が経とうとしています。そのような中、古くて新しい木質系材料がますます注目を浴びてきています。本講座では、環境やさらには民族性などの広い観点から木質資源利用の重要性を話すとともに、木材プラスチック複合材 (WPC) 等木質材料の概要 (技術、標準化など) について、木材プラスチック再生複合材 (WPRC) を中心に話しをいたします。

  1. 木質資源利用の重要性
    1. 地球温暖化と木質資源の利用の関係
    2. 木材利用促進法について
    3. 日本における木材利用の重要性
  2. 木質系材料の建材としての特徴・利点
    1. 木材の建材としての特徴・利点
    2. 各種木質材料の建材としての特徴・利点
    3. 木造住宅の特徴・利点
  3. 木材プラスチック複合材 (WPC) 及び木材プラスチック再生複合材 (WPRC) について
    1. WPCとWPRCの違いとその現状
    2. WPC・WPRCの技術・研究に関する現状と課題
    3. WPC・WPRCの標準化に関する現状と課題
    • 質疑応答

第2部 メカノケミカル処理による木材の 化学修飾とWPC原料への利用

(2019年8月20日 12:30〜13:50)

  1. 研究の目的と背景
  2. 高速振動ミルを用いた化学修飾木粉の調製と特性
    1. アセチル化木粉および導入官能基の異なったアシル化木粉
    2. 各種化学修飾木粉の特性
  3. 混練型WPCの製造と特性
    1. 混練ニーダーを用いたWPC原料の調製と簡易射出機による成形
    2. 化学修飾木粉を用いたWPC成形品の機械的特性や寸法安定性、耐候性
  4. 化学修飾木粉の量産とWPC成形品の実機製造
    1. ボールミルを用いたアセチル化木粉の量産
    2. 工業生産機によるアセチル化WPCの製造と製品の特性
    • 質疑応答

第3部 成形加工技術を用いた ウッドプラスチック (WPC) の用途開発

(2019年8月20日 14:05〜15:25)

 ウッドプラスチックと既存フィラー充填プラスチックとの違いに触れながら、WPC材料のポテンシャルを引き出すための成形加工方法について、弊社における用途開発の例に触れながら解説する。

  1. ウッドプラスチックと射出成形
    1. ウッドプラスチックとは
    2. 自動車業界におけるウッドプラスチック
  2. 成形加工技術の面から見たウッドプラスチック
    1. 事例 (1) インパネ部品
    2. 事例 (2) グリップハンドル
    3. 事例 (3) ガイドレールサッシュ
  3. さらなる高機能化のための成形加工工法開発
    1. 意匠性を活かす成形加工
    2. 高強度を活かす成形加工
    • 質疑応答

第4部 住宅デザイナーから見た ウッドプラスチック (WPC) とその実際

(2019年8月20日 15:40〜17:00)

 住宅という空間の中で、プラスチックという素材を使うことで何ができるのか、特に木粉と樹脂を複合化した「ウッドプラスチック (WPC) 」についての採用例や不具合例など、デザイナーはウッドプラスチックに何を求めているのかを住宅を設計する立場での考えを解説する。

  1. 本講にて住宅のデザイナーとしてお話できる事
    1. 旭化成ホームズの理念。
    2. システム住宅と一般の住宅の違い。
  2. 住宅をデザインするということの意味
    1. 住宅に求められるもの
    2. 機能の積み重ねでは価値はうまれない
    3. 今住空間に求められているもの
    4. 気持ちよさ、快適さ、心地よさを生み出す物
    5. 光。視覚により感じることができるもの
    6. かぜ、温度、湿度皮膚で感じる心地よさ
  3. 今、住空間の中にあるウッドプラスチック (WPC)
    1. ウッドプラスチック (WPC) の住宅分野での採用例
    2. 寿命や耐久性の考え方
    3. 劣化や汚損などの不具合事例
    4. 日本と海外でのウッドプラスチック (WPC) 事情の違い
  4. 住空間のなかでウッドプラスチック (WPC) という素材に期待している事
    • 質疑応答

講師

  • 古田 裕三
    京都府立大学 大学院 生命環境科学研究科 環境科学専攻 生物材料物性学研究室
    教授 (研究科長・学部長)
  • 栗本 康司
    秋田県立大学 木材高度加工研究所
    教授
  • 豊田 峻大
    イオインダストリー株式会社 技術営業部 開発室
  • 荒川 圭史
    旭化成ホームズ株式会社 東京デザインオフィス
    課長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/23 プラスチックの加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/7/23 第一原理計算と機械学習を活用した材料設計と応用展開 オンライン
2025/7/24 欧州プラスチック産業の最新動向 東京都 会場・オンライン
2025/7/28 プラスチック成形品の残留応力の発生機構 & 解放機構の予測法 オンライン
2025/7/29 高分子材料の粘弾性に伴う残留応力発生 & 解放機構と低減化法 オンライン
2025/7/30 バイオベース接着剤の動向と開発事例 オンライン
2025/7/30 グローバル包装業界におけるトップ企業の事業展開と包装技術・規制対応・環境政策の詳細 オンライン
2025/7/31 プラスチック射出成形の可塑化工程に起因する成形不良と対策 オンライン
2025/7/31 天然植物繊維を強化材とする複合材料の繊維原料特性と活用・複合化のポイント 東京都 会場
2025/8/4 生分解性微粒子/ビーズの構造制御と応用展開 オンライン
2025/8/4 マテリアルズ・インフォマティクスへのデータ分析とその進め方 オンライン
2025/8/5 廃プラスチックの最新リサイクル技術の動向 オンライン
2025/8/5 生分解性微粒子/ビーズの構造制御と応用展開 オンライン
2025/8/5 木質系資源の有効利用に向けた基礎と木材・プラスチック再生複合材の開発動向 オンライン
2025/8/6 マイクロ・ナノプラスチックの体内侵入に脅かされる人類とその活路 オンライン
2025/8/6 プラスチックスのリサイクルやバイオマス利用などの環境対策の現状と技術動向、今後の展望 オンライン
2025/8/6 木質系資源の有効利用に向けた基礎と木材・プラスチック再生複合材の開発動向 オンライン
2025/8/7 高分子材料の粘弾性に伴う残留応力発生 & 解放機構と低減化法 オンライン
2025/8/7 プラスチックの加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/8/8 グローバル包装業界におけるトップ企業の事業展開と包装技術・規制対応・環境政策の詳細 オンライン

関連する出版物