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高分子劣化・変色のメカニズムと添加剤の選び方、使い方

高分子劣化・変色のメカニズムと添加剤の選び方、使い方

~相乗効果を有効に利用したHALS、UVAの配合~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、高分子の分析・評価技術、添加剤の適切な配合法、高分子材料の劣化と対策について詳解いたします。

開催日

  • 2019年8月7日(水) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 有機高分子材料の自動酸化劣化の原因
  • 有機高分子材料の自動酸化劣化の対処としての添加剤の使用方法
  • ポリマーの自動酸化反応のメカニズム及び適切な安定化処方
  • ポリマーの高機能化技術

プログラム

第1部 高分子の劣化、変色メカニズム

(2019年8月7日 10:00〜13:40)

 有機化合物であるポリマー材料は、その製造、加工、使用時において自動酸化劣化する。 本セミナーでは、自動酸化劣化の原因および酸化劣化防止の目的で使用される添加剤の役割、使用法について解説するとともに添加剤の分子設計について紹介する。

  1. ポリマーの劣化機構
    1. 劣化と自動酸化反応
    2. 熱劣化と光劣化
    3. ポリマーの変色
  2. ポリマーの安定化
    1. 酸化防止剤の役割
    2. フェノール系酸化防止剤
    3. イオウ系酸化防止剤
    4. リン系酸化防止剤
    5. 紫外線吸収剤
    6. ヒンダードアミン系光安定剤
  3. 添加剤の相互作用
    1. 相乗作用
    2. 拮抗作用
  4. 添加剤の研究法
  5. 酸化防止剤の分子設計
    • 質疑応答

第2部 高分子添加剤の最適選定とトラブル対策

(2019年8月7日 13:50〜17:00)

 自動車のバンパーや内装材、テレビ、食品用容器・包装材料、生活資材・工業用資材等多くのプラスチック材料には多種類のプラスチック用添加剤が少量ずつ配合されている。中でも、酸化防止剤/光安定剤は熱や光による酸化劣化抑制に効果的であり、長寿命化や高機能化に大きく貢献している。一方で、酸化防止剤/光安定剤の種類・添加量を誤るとブリードアウトによる外観不良や変色を引き起こす可能性がある。本講演では、ポリオレフィンを中心としたプラスチックの劣化機構について説明するとともに、酸化防止剤/光安定剤を紹介しながらその適切な選択・使用方法について解説する。

  1. 高分子材料の酸化劣化と安定化
    1. プラスチック用添加剤とは?
    2. プラスチック用添加剤の種類
  2. 酸化防止剤の種類と有効な使用方法
    1. フェノール系酸化防止剤
    2. リン系酸化防止剤
    3. チオエーテル系酸化防止剤
  3. 重金属不活性化剤の種類と使用方法
  4. 光安定剤の種類と有効な使用方法
    1. UVAの作用機構および性能比較
    2. HALSの作用機構および性能比較
    • 質疑応答

講師

  • 山口 和男
    工学院大学 工学部 応用化学科 高分子合成化学研究室
    講師
  • 清水 辰也
    株式会社ADEKA 樹脂添加剤開発研究所 添加剤開発室
    主任

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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