技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ医薬品における試験方法の設定、精度管理を踏まえた規格設定の妥当性説明及び分析法バリデーションの実施方法

バイオ医薬品における試験方法の設定、精度管理を踏まえた規格設定の妥当性説明及び分析法バリデーションの実施方法

~なぜ、設定範囲の広い規格は規制当局に受け入れられにくいのか~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年7月29日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 品質管理部門だけで「規格及び試験方法」は設定できるか?
  • パイロットスケールのデータだけで申請した場合のリスク
  • 製造実績が少ない場合の規格設定のリスク
  • なぜ、設定範囲の広い規格は規制当局に受け入れられにくいか?
  • 分析法バリデーションはなぜ必要なのか?
  • 試験方法がふさわしいとはどのように説明するのか?
  • 分析法バリデーションの判定基準はどのように設定するのか?
  • 不純物管理方法における定量限界付近での真度と精度の確認の必要性は?

プログラム

 不均一性を有するバイオプロダクトでは、詳細な特性解析を行って目的物質を明確に規定する。この特性解析並びに不純物の項で提示した内容を踏まえて品質管理に不可欠な試験方法と管理基準とを設定することになる。この管理手順について解説する。
 生産管理上必要となる分析法の精度を担保するための分析法バリデーションの提示方法並びにその結果を社内基準あるいは申請規格への反映方法についても、種々の試験方法のデータを用いて解説する。

  1. 規格及び試験方法
    1. バイオ医薬品の品質管理で考慮すべき基本的事項
    2. 規格設定の考え方:リスクを考慮したアプローチ方法
    3. 常用標準物質
      • 一次標準物質との規格及び試験方法の差異
      • 確認試験:プロダクト固有の同定方法の必要性と一次標準物質の活用
      • 物質量・タンパク質量:品質試験の基準にふさわしい操作法とは
      • 生物活性の根拠
    4. 原薬特有
      • 確認試験:常用標準物質との比較 (ペプチドマップ、アイソフォーム)
      • 純度試験 (工程由来不純物)
      • 微生物学的混入汚染物質:微生物限度試験
    5. 原薬及び製剤
      • 確認試験:常用標準物質との比較
      • 純度試験 (目的物質、目的物質関連物質、目的物質関連不純物)
      • タンパク質量
      • 生物活性
      • 微生物学的混入汚染物質:エンドトキシン試験
    6. 製剤特有
      • 無菌試験
      • 容器・施栓系の密閉性試験
  2. 分析法バリデーション
    1. 試験法設定の妥当性説明と分析法バリデーションの目的
    2. 特異性
      • 確認試験と純度試験・定量法
    3. 直線性
      • 回帰直線の決定定数とy切片の評価
      • 容量反応曲線の関数表示
    4. 検出限界と定量限界
      • S/N比に基づく方法:工程由来不純物 (クロマトグラフィーとILAの例)
      • 検量線のバラツキと傾きから算出する方法
    5. 真度:工程由来不純物と生物活性の例
      • 平均回収率と回収率の信頼区間の取り扱い
    6. 精度:タンパク質量と糖組成分析の例
      • 併行精度と室内再現精度
      • バラツキの評価と精度管理
    7. 局方試験での適格性確認
  3. システム適合性試験
    1. 設定の必要性と留意点
    2. HPLC法の例
      • システムの性能:カラムの理論段数やシンメトリー係数は有効か?
      • システムの感度:分析機器の機種間差
      • システムの再現性
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 伊東 雅夫
    大杉バイオファーマ・コンサルティング 株式会社
    代表取締役社長 / CMCコンサルタント

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/10 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/10 敗血症の病態/診断/治療の現状と医療現場が求める新薬像 オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/12 (薬物) 国際共同治験とモニタリング 基礎知識 (Part 1) の習得 〜 応用力 (Part 2) を身につける オンライン
2025/2/12 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/2/12 (薬物) 国際共同治験のモニタリング業務で理解すべき基本的な関連法規 オンライン
2025/2/12 高薬理活性物質を扱うマルチパーパス設備での洗浄評価基準と洗浄管理の留意点 オンライン
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/12 製薬業界で必要となる創薬企画の発想法とBeyond-the-pill/Around-the-Pillのトレンド オンライン
2025/2/12 特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施 (事例をふまえ) オンライン
2025/2/12 エクソソームを用いた薬物送達・診断における開発・技術動向と実用化に向けた課題 オンライン
2025/2/13 ニトロソアミン原薬関連不純物 (NDSRI) に対する分析技術、試験法開発 オンライン
2025/2/13 計算ブラックボックスからの脱却と精度評価の本質に迫る オンライン
2025/2/14 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 オンライン
2025/2/14 洗浄バリデーションにおけるリスク評価と残留許容値設定/運用 オンライン
2025/2/14 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2025/2/17 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/2/17 リスクベースのGCP監査 オンライン
2025/2/17 具体的データ事例を用いた安定性試験の統計解析と開発段階に応じた規格設定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/2/26 核酸医薬・mRNA医薬の製造分析の基礎と基盤技術開発
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法
2022/10/26 バイオ医薬品の製剤安定化/高品質化のための不純物の規格設定と評価・管理手法 (製本版 + ebook版)