技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

熱伝導性フィラー&高熱伝導材料の基礎と開発

熱伝導性フィラー&高熱伝導材料の基礎と開発

~樹脂の高熱伝導化のアプローチ~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、高熱伝導材料の概要とフィラーの活用法を中心に、高熱伝導化の理論から実際の配合の仕方まで基礎から解説いたします。

開催日

  • 2019年4月15日(月) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 高熱伝導材料・フィラーの混練・分散技術に関心のある方
  • 高熱伝導材料・フィラーの設計・技術・評価・試験などに携わる方

修得知識

  • 高熱伝導材の理論と技術動向
  • 高熱伝導フィラーを使用した材料の用途、特徴
  • 基礎となるフィラーの特徴、特性
  • フィラーを使用した材料の混練、分散技術

プログラム

 近年、自動車用途を中心に電子材料の高出力化、高密度化が進んでおり、それに対応した高熱伝導材料が求められています。特に、軽量化や絶縁性などの用途向けに樹脂材料の高熱伝導化の製品開発は活発化しており、樹脂を高熱伝導化するために高熱伝導性フィラーの添加が必須となっています。フィラーを用いて期待する機能を発現するにはその特徴や性質を理解する必要があり、また、その混練、分散手法によっても物性は変化します。
 本講座は熱伝導フィラーおよび高熱伝導材料の概要説明と開発方法を中心に、基礎から学べる講座としています。

  1. 高熱伝導材料の概要と理論
    1. 高熱伝導材料の位置づけ
    2. 高熱伝導性コンポジット材料の必要性
      1. 各種材料の熱伝導率
      2. 熱伝導のメカニズム
    3. 高熱伝導化の理論
      1. フィラー最密充填理論と充填性
      2. フィラー充填系の熱伝導率予測:予測式と精度
      3. 放熱の考え方と熱伝導率測定法:熱伝導率測定法の違いと特徴
      4. 樹脂の高熱伝導化:樹脂の種類と高熱伝導化のアプローチ
  2. フィラーの活用方法
    1. フィラーの種類とその特性
      1. フィラーの分類
        • 無機性
        • 有機性
        • 有機・無機ハイブリッド
        • ナノ粒子
      2. フィラーの機能
        • 増量
        • 補強
        • 特殊機能
          • 導電性
          • 熱伝導性
          • 難燃性 他
    2. 複合化プロセス (コンパウンドプロセス) について
      1. フィラーの分散制御:分散性の変化する要因と分散状態
      2. ゴム・熱可塑性樹脂の混練のポイント
      3. 熱硬化性樹脂の混合と分散のポイント
    3. ポリマー/フィラー界面処理技術
      1. 表面処理の目的と表面処理剤の役割
      2. シランカップリング剤の用法
  3. 高熱伝導材料の開発
    1. 高熱伝導材料の種類
      1. 高熱伝導接着剤、封止材、熱伝導性シート、その他
    2. 高熱伝導材料設計の要点
      1. 高熱伝導材料に必要な要素
      2. 熱伝導率以外の要素 (絶縁性・熱膨張率等)
    3. 高熱伝導化のためのフィラーの活用方法
      1. 主な絶縁系無機フィラー
        • 窒化ホウ素
        • 窒化アルミ
        • アルミナ等
      2. 高熱伝導材におけるフィラーの選択基準
      3. 酸化グラフェンによる窒化ホウ素の表面改質
    • 質疑応答

講師

  • 伊藤 玄
    株式会社KRI スマートマテリアル研究センター ハイブリッドマテリアル研究室
    上級研究員

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/24 高分子の絶縁破壊メカニズムとその劣化抑制技術 オンライン
2024/4/24 スラリーの挙動と制御およびリチウムイオン電池電極スラリー化技術と評価方法 オンライン
2024/4/24 熱対策 オンライン
2024/4/25 伝熱の基礎と計算方法および温度計測とその留意点 オンライン
2024/4/26 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/4/26 押出機内の樹脂挙動および溶融混練の基礎と最適化 東京都 会場
2024/4/30 熱伝導率の基礎と測定方法・測定事例 オンライン
2024/5/10 スラリーの分散状態の制御と調製、評価技術 オンライン
2024/5/13 微粒子の分散安定化の基礎と実際 オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2024/5/16 金属・セラミックスの焼結技術 オンライン
2024/5/16 導電性カーボンブラックの使用テクニック オンライン
2024/5/17 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/23 電子機器の熱設計、熱対策 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/24 乳化・懸濁重合の反応機構と装置設計、重合反応の制御 オンライン
2024/5/27 粉体の付着・凝集・流動メカニズムとその評価、トラブル回避の考え方 オンライン
2024/5/28 撹拌・混合の基礎と最適化・設計およびスケールアップからトラブル対策まで オンライン
2024/5/29 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/8/31 分散剤の選定法と効果的な使用法
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2021/12/16 カーボンニュートラルに向けた中低温産業排熱の最新利用技術と実践例
2021/10/29 金属ナノ粒子、微粒子の合成、調製と最新応用技術
2021/2/16 ポリマーアロイ/ブレンドにおける相溶性・分散条件の最適設計、評価応用の最新技術
2020/1/31 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の求め方と微粒子の分散安定化への活用術
2019/2/28 伝熱工学の基礎と熱物性測定・熱対策事例集
2018/12/27 押出成形の条件設定とトラブル対策
2018/11/30 複雑高分子材料のレオロジー挙動とその解釈
2018/3/30 熱利用技術の基礎と最新動向
2018/2/28 顔料分散の基礎講座
2016/11/29 二軸押出機
2016/3/31 エポキシ樹脂の化学構造と硬化剤および副資材の使い方
2015/7/31 最新フィラー全集
2014/8/25 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング
2014/4/30 微粒子最密充填のための粒度分布・粒子形状・表面状態制御
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定
2013/7/25 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術
2013/3/21 目からウロコの熱伝導性組成物 設計指南
2013/2/20 導電・絶縁材料の電気および熱伝導特性制御