技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

車載カメラ、ディスプレイの技術・市場動向

車載カメラ、ディスプレイの技術・市場動向

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年3月19日(火) 13時00分16時00分

プログラム

 携帯電話も含むスマホ用カメラは5つの世代に分類できる。市場の拡大にともない他の製品への影響力を増し、第3世代の登場によりCompact DCSは消滅の危機に陥っている。さらにこの世代で開発されたImage Sensorの高感度技術BSIは車載用にも最適であり早々に採用された。そしてComputational photography技術を駆使した高画質・高機能を実現した第4世代以降は一眼レフ存亡にも多大な影響を与え始めている。また、この世代で開発されたImage Sensorの高感度技術Binningはわずか2年の遅れで車載用にも採用が決まった。一方、この世代のディスプレイではスマホの薄型化、省電力化、視認性向上を求めAMOLEDの採用が本格化した。スマホで実績を積み信頼性を高めた結果、良好な視認性、高コントラストにより車載用でもAMOLED採用が検討され始めている。
 そして第5世代のスマホではTriple Camera、AI機能搭載により一眼レフを凌駕する高画質、高性能を実現するとともに、P – OLEDの採用が始まり、折り畳み式、曲面ディスプレイが新たなトレンドになりつつある。自由曲面へのディスプレイ配置はADASや自動運転の安全性確保・精度向上で大きなメリットがあり、今後車載用でも採用が拡大すると見込まれる。このように、車載用カメラ、ディスプレイに対するスマホ用の影響力は日に日に増している。
 本講演では、スマホ用カメラの5つの世代とは何か、そこで開発されたカメラ、ディスプレイ技術などが車載用にどのように展開されているのか、そしてその流れが今後IoT社会にどのように波及していくのか解説する。

  1. カメラ機能が搭載される製品の市場動向
    1. カメラ機能が搭載される代表的製品と市場動向
    2. 携帯電話~スマホ、搭載カメラの市場動向
  2. 携帯電話~スマホ、搭載カメラの5つの世代と他の製品に与えた影響
    1. 自動運転、IoTにも生かせるスマホ成功の3つのKey Word
    2. 「写メール」が普及のきっかけとなった「第一世代」カメラ
    3. スマホに搭載、カメラ機能と認識された「第二世代」
    4. Compact DSCを消滅の危機に追い詰めた「第三世代」
      1. 車載用にも採用、Image Sensorの高感度を実現した「BSI」技術
      2. 「スマホの薄型化」実現~静かに始まったAMOLEDの採用
    5. 一眼レフ画質を目指すDual CameraによるComputing Photography技術搭載「第四世代」
      1. 車載用にも展開、Image Sensor高感度技術「Binning」
      2. Flagship ModelでAMOLEDの本格採用始まる
    6. Multi Camera/ AI機能/ Interaction Design、一眼レフ凌駕を目指す「第五世代」
      1. ADAS,自動運転でも主流となるTriple Camera
      2. ADAS,自動運転にも最適、Flexible Displayが実現可能なP – OLEDの採用始まる
  3. 自動運転を加速する自動車、搭載カメラの技術・市場動向
    1. ADAS, Telematicsの動向
    2. 「限界費用ZERO」に向かう視座江エネルギーの活用、350kW高速充電機設置開始、加速されるEV普及
    3. 自動運転の分類、市場動向、中国の躍進
    4. ADAS機能を実現するカメラの数々
    5. 車載カメラの市場動向
    6. WLO採用による車載カメラの小型化技術
  4. 車載カメラに要求される課題を解決するイメージセンサの様々な機能
    1. Driver Monitorには必須 Global Shutter機能
    2. 車載用では必須機能、Real Time HDR、LEDフリッカ – 抑制機能
    3. 車載用でDe facto化に向け邁進、0.005lx超高感度イメージセンサ
    4. SoCの能力向上に伴い高解像度を求め多画素化・Cell Size縮小始まる
    5. FIRカメラを本格化させる素材・製法・仕様の低価格化技術
    6. ADAS,自動運転の精度向上への貢献が期待される様々なNIR技術
  5. IoT本格化に向けた業界動向、IoT製品のディスプレイの適正解像度とは
    1. Home IoTの本命に躍り出たSmart Speaker (Advanced Interaction) 、カメラ搭載開始
    2. IoT社会に向けた半導体業界再編成
    3. AR/ VR/ MR市場拡大、HMD用カメラで重要となる機能
    4. 各種製品用ディスプレイの適正解像度とは
      1. 共通技術で実現される次世代Image Sensorとディスプレイ
    5. IoT本格化を実現する「Trillion Sensor」、WLOカメラが最適
  6. おわりに
    ~IoT社会は、「カメラの普遍化が人工知能の進化を促す」現在版『Cambrian explosion』である

講師

会場

株式会社オーム社 オームセミナー室
東京都 千代田区 神田錦町3-1
株式会社オーム社 オームセミナー室の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 41,000円 (税別) / 44,280円 (税込)
1口
: 57,000円 (税別) / 61,560円 (税込) (3名まで受講可)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/7 ヒートパイプ・液冷の技術動向と応用事例 オンライン
2025/7/9 プラスチックリサイクルの最新技術動向と実務に役立つ実例・技術・連携ポイント オンライン
2025/7/10 車載電子機器の放熱性を確保するための各種熱設計と封止技術 オンライン
2025/7/11 車載電子機器の放熱性を確保するための各種熱設計と封止技術 オンライン
2025/7/15 製造、生産業務へのロボット導入、ティーチングの進め方と生成AIの活用 オンライン
2025/7/15 EV・次世代自動車を支えるギガキャスト技術 オンライン
2025/7/16 EV・次世代自動車を支えるギガキャスト技術 オンライン
2025/7/17 車載用48V電源システムにおける部品・材料への要求仕様と最新技術動向並びに市場可能性 オンライン
2025/7/23 テラヘルツ波技術の基礎、デバイス開発と産業応用 オンライン
2025/7/25 ロボットを活用した生産性の高い自動化ライン構築に向けたレイアウト設計のポイント オンライン
2025/7/25 エッジコンピューティングの基礎と効果的な活用法 オンライン
2025/7/30 水素エネルギーとモビリティ オンライン
2025/7/30 「止まらない工場」の実現に向けた生産ラインの自動化・無人化を成功させるリスクマネジメント オンライン
2025/8/1 テラヘルツ波技術の基礎、デバイス開発と産業応用 オンライン
2025/8/8 エッジコンピューティングの基礎と効果的な活用法 オンライン
2025/8/25 AI・IoT時代に求められるデジタル信号処理の基本技術と応用例 オンライン
2025/8/25 自動車用防振ゴムの劣化メカニズムと耐久性試験・寿命予測 オンライン
2025/8/25 テラヘルツ波技術の基本とデバイス開発および産業応用 オンライン
2025/8/26 AI・IoT時代に求められるデジタル信号処理の基本技術と応用例 オンライン
2025/8/26 自動車シートの座りを「人間工学の眼」で観る オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/9/30 自動車室内の静粛性向上と、防音・防振技術、材料の開発
2021/4/13 GAFA+Mの自動運転車開発最前線
2021/1/31 次世代EV/HEV用モータの高出力化と関連材料の開発
2020/12/25 次世代自動車の熱マネジメント
2019/12/13 2020年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2019/1/31 センサフュージョン技術の開発と応用事例
2018/12/14 2019年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2018/11/30 EV・HEV向け電子部品、電装品開発とその最新事例
2018/10/5 車載用デバイスと構成部材の最新技術動向
2018/6/30 ADAS・自動運転を支えるセンサーの市場動向
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2017/11/17 2018年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2017/8/10 車載テクノロジー関連製品・材料の市場動向
2017/5/31 車載センシング技術の開発とADAS、自動運転システムへの応用
2016/12/16 2017年版 次世代エコカー市場・技術の実態と将来展望
2016/11/16 2017年版 燃料電池市場・技術の実態と将来展望
2016/9/30 電磁波吸収・シールド材料の設計、評価技術と最新ノイズ対策
2016/4/28 ドライバ状態の検出、推定技術と自動運転、運転支援システムへの応用
2016/2/26 2016年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016