技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リチウム電池の全固体化と固体電解質材料開発の最近の動向

リチウム電池の全固体化と固体電解質材料開発の最近の動向

~全固体電池実用化に向けた固体電解質の基礎と新規固体電解質開発の現状~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、リチウム電池について基礎から解説し、固体電解質開発の最近の研究動向、固体電解質の材料ごとの特色、全固体電池における高容量負極の充放電特性、新規固体電解質材料について解説いたします。

開催日

  • 2019年3月15日(金) 10時30分16時00分

修得知識

  • リチウム電池に関する基礎知識
  • 固体電解質開発の最近の研究動向
  • 現在知られている固体電解質の材料系毎の特色
  • 全固体電池における高容量負極の充放電特性
  • ゲストLi+が主な伝導種となる新規固体電解質材料

プログラム

 各国の自動車業界では、ガソリン車から電気自動車へのシフトが急速に進められています。電気自動車ではエンジンに代わり、電池特性が自動車の性能や市場価格に直結します。例えば電池のエネルギー密度は自動車の航続距離を左右し、加速性能は高出力特性がカギとなります。他にも安全性を含め、優れた特性の蓄電池の開発が急務となっています。最も有望な蓄電池のひとつが全固体リチウム電池です。全固体電池では、高い安全性・信頼性だけでなく、固体電解質を用いることで初めて発現する、従来の電池では得られなかった様々な特性が期待されます。
 本講演では、現在知られている固体電解質材料をいくつかご紹介いたします。更に、全固体電池における高容量電極材料の充放電挙動や、少量ドープされた”ゲストLi+”が主な伝導種となる新規な固体電解質材料など、私が現在取り組んでいる研究内容についても簡単にご紹介いたします。

  1. はじめに
    ~なぜ全固体電池なのか?~
    1. 現行のリチウムイオン電池の特長と課題
    2. 全固体リチウム電池と現行のリチウム電池との違い・開発における注意点
    3. 全固体電池の構造・製造プロセス
    4. 電池の全固体化によるメリット
    5. 全固体電池における、電極界面制御
    6. 最近の研究動向、産業界の動向も併せて
  2. 主なセラミックス固体電解質
    ~各材料系の特長とイオン伝導機構~
    1. ハロゲン化物系
      ~世界で始めて実用化された固体電解質~
    2. 酸化物系
      ~究極の全固体電池の構築~
    3. 硫化物系
      ~現状最も高いLi+イオン伝導体~
    4. 水素化物系
      ~最近発見された新たな材料系~
  3. 全固体電池への高容量負極材料の応用
    1. 現在知られる高容量負極材料
    2. 体積変化抑制に向けた負極材料開発
    3. 全固体電池におけるSiおよびSiOx薄膜の充放電挙動
    4. 全固体電池におけるSn粉末負極の充放電特性
  4. Liフリー化合物をベースした、新規固体電解質開発の現状
    1. KI、NaIをベースとした固体電解質開発
    2. アルカリハライド中のLi+伝導機構
    3. ゲストLi+伝導体を用いた全固体電池の試作状況
    4. 更なる伝導度向上に向けて
    • 質疑応答

講師

  • 宮崎 怜雄奈
    名古屋工業大学 大学院 工学研究科 工学専攻 材料機能プログラム
    准教授

会場

芝エクセレントビル KCDホール
東京都 港区 浜松町二丁目1番13号 芝エクセレントビル
芝エクセレントビル KCDホールの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/3 バイポーラ型リチウムイオン電池の材料・製造方法と最新動向 オンライン
2025/9/3 燃料電池・水電解におけるセル/電極触媒の構造解析と劣化メカニズムの解明 オンライン
2025/9/4 バイポーラ型リチウムイオン電池の材料・製造方法と最新動向 オンライン
2025/9/17 スラリーの分散制御及び評価技術と実プロセスへの応用 オンライン
2025/9/19 スラリーの分散制御及び評価技術と実プロセスへの応用 オンライン
2025/9/19 電池分野での交流インピーダンス測定法 (初級編) 東京都 会場
2025/9/24 リチウムイオン電池向け正極材の開発動向と今後の展望 オンライン
2025/9/26 リチウム二次電池の健全度診断 オンライン
2025/9/30 三次電池の基礎から最新動向:エネルギーハーベスト オンライン
2025/9/30 Liイオン電池 (LIB) 用セパレータの基礎、材料および製造技術と最新動向 オンライン
2025/9/30 リチウムイオン電池のリサイクルの動向と今後の展望 オンライン
2025/10/7 リチウム二次電池の健全度診断 オンライン
2025/10/7 固体高分子形燃料電池の動作原理と数値解析 オンライン
2025/10/8 水電解水素製造技術の基礎と最新技術動向 オンライン
2025/10/8 固体高分子形燃料電池の動作原理と数値解析 オンライン
2025/10/10 AEM水電解装置と構成材料の開発動向、今後の展望 オンライン
2025/10/15 Liイオン電池 (LIB) 用セパレータの基礎、材料および製造技術と最新動向 オンライン
2025/10/20 LiB電極作製におけるウェット塗工・ドライ方式 オンライン
2025/10/20 全固体電池の材料・構造・製造技術と研究開発動向 オンライン
2025/10/21 LiB電極作製におけるウェット塗工・ドライ方式 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/4/28 電池の充放電技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/28 電池の充放電技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/3/24 電気自動車のバッテリ冷却 (リチウムイオン電池、全固体電池) 〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/3/24 電気自動車のバッテリ冷却 (リチウムイオン電池、全固体電池) 〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/11/11 リチウムイオン電極の構成、特性と新たなプロセス (書籍 + PDF版)
2024/11/11 リチウムイオン電極の構成、特性と新たなプロセス
2024/6/24 EV用リチウムイオン電池のリユース&リサイクル
2024/6/19 半導体・磁性体・電池の固/固界面制御と接合・積層技術
2023/11/30 EV用電池の安全性向上、高容量化と劣化抑制技術
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023 [書籍 + PDF版]
2023/7/14 リチウムイオン電池の安全性確保
2023/6/14 車載用リチウムイオン電池リサイクル : 技術・ビジネス・法制度
2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2023/4/6 電池の回収・リユース・リサイクルの動向およびそのための評価・診断・認証
2023/3/10 2023年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2023/2/28 リチウムイオン電池の長期安定利用に向けたマネジメント技術
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ (書籍 + PDF版)
2022/9/16 2022年版 蓄電池・蓄電部品市場の実態と将来展望