技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリマー表面処理 入門セミナー

ポリマー表面処理 入門セミナー

~各種表面処理法と接着性改善・評価技術~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、表面処理の基礎から解説し、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、大気圧プラズマ処理などの方法と接着力改善効果について具体例を示しながら詳解いたします。

開催日

  • 2019年3月8日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • ポリマー表面処理の技術者
    • コロナ放電処理
    • プラズマ表面処理
    • 火炎処理
    • 大気圧プラズマ処理
  • 既存製品の新たな改良を行おうとする技術者
  • 高分子に新しい機能を加えようとする方
  • 各種表面処理法の基礎から多くの実例まで総合的に知見を得たい方
  • 表面処理と接着力の関係を具体的に知りたい方

修得知識

  • 接着の基本原理の理解
  • 各種表面処理の特徴と用途
    • コロナ放電処理
    • プラズマ表面処理
    • 火炎処理
    • 大気圧プラズマ処理 など
  • 同表面処理法のメリット・デメリット
  • 表面処理面のキャラクタリゼーションの方法

プログラム

 最近では高分子材料が単独で用いられることは少なくなっていて、異なった高分子の積層化、繊維や金属との複合化などが頻繁に行われている。また、塗料のコーティングによる表面改質も重要である。これを十分に達成するためには、接着剤の選択も重要ではあるが、それだけでは満足な結果が得られない場合が圧倒的に多い。このような状況の場合、高分子を表面処理して接着性を改善することが極めて重要になってくる。
 本セミナーではこの問題を扱ったものである。表面処理の方法には多くの方法が知られているが、コロナ処理、低圧プラズマ処理、大気圧プラズマ処理、火炎処理、紫外線処理等の物理的処理法が多く行われている。また、これでは困難な場合、シランカップリング剤処理、グラフト化処理、等の何らかの化学試薬を用いる方法も行われている。
 演者はこれらほとんどの方法について企業との共同研究の形で経験してきた。その体験を基にして各種表面処理法のメリット・デメリットについて解説したい。

  1. 表面と接着
    1. 接着の機構
    2. 接着の条件とは
    3. 接着力への影響因子
    4. ぬれと接着とは
    5. 官能基と接着力とは
    6. 表面粗さと接着力とは
    7. 溶解パラメータと接着の関係
  2. 表面処理法の基本的な考え方
    1. 表面処理の考え方と必要性
    2. コロナ処理とは
    3. 低圧プラズマ処理とは
    4. 大気圧プラズマ処理とは
    5. 火炎処理とは
    6. イトロ処理とは
    7. シランカップリング剤処理とは
    8. グラフト化とは
    9. 新手法によるポリオレフィンの接着
    10. 表面処理に伴う分子構造変化
  3. 表面処理状態の確認
    1. ESCA (XPS) の原理
    2. ESCAによる表面分析とは
    3. 化学修飾法によるESCA分析
    4. ATR法による表面の赤外分析
    5. 和周波分光法 (SFG) による表面分析
    6. TOF – SIMSによる表面分析
    7. 原子間力顕微鏡 (AFM) および走査型電子顕微鏡 (SEM) による表面分析
  4. 実例から表面処理、接着力改善を学ぶ
    1. ポリエチレンからのラミネートフィルム
    2. ポリプロピレンへの塗料の接着性改善
    3. 芳香族ポリイミドと銅箔の接着
    4. ポリアミド、他
    5. 接着のための特殊技術

講師

会場

ちよだプラットフォームスクウェア
東京都 千代田区 神田錦町3-21
ちよだプラットフォームスクウェアの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 48,333円 (税別) / 52,200円 (税込)
複数名
: 21,852円 (税別) / 23,600円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額 (税込 23,600円)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,704円(税別) / 47,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 43,704円(税別) / 47,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 65,556円(税別) / 70,800円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 48,333円(税別) / 52,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 96,667円(税別) / 104,400円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 145,000円(税別) / 156,600円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 26,111円(税別) / 28,200円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/22 高分子インフォマティクスの応用事例 オンライン
2024/4/22 電子機器の防水設計の基礎と応用・不具合対策 オンライン
2024/4/22 プラスチック強度設計の基礎知識 オンライン
2024/4/22 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/4/23 ポリマー表面へのタンパク質吸着制御と評価、表面設計 オンライン
2024/4/23 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎と耐摩耗対策、摩擦制御法 オンライン
2024/4/23 めっき膜の密着性評価と剥離対策 オンライン
2024/4/23 ナノ触診原子間力顕微鏡 (AFM) による高分子材料の解析技術 オンライン
2024/4/24 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/4/24 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/4/24 ヒートシールの基礎と材料設計および品質管理・不具合対策 オンライン
2024/4/24 プラスチック用添加剤の基礎と選び方・使い方のポイント、その注意点 オンライン
2024/4/24 高分子の絶縁破壊メカニズムとその劣化抑制技術 オンライン
2024/4/24 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/4/24 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/4/25 耐指紋・防汚性材料の設計、評価、応用、今後の展望 オンライン
2024/4/25 プラスチックフィルムの表面処理・改質技術と接着性の改善評価方法 オンライン
2024/4/25 5G高度化とDXを支える半導体実装用低誘電特性樹脂・基板材料の開発と技術動向 オンライン
2024/4/25 レオロジー測定・データ解釈の勘どころ オンライン
2024/4/25 押出成形のDX化と活用技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/4/30 建築・住宅用高分子材料の要求特性とその開発、性能評価
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻) (製本版 + ebook版)
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻)
2021/3/8 プラズマ技術 (CD-ROM版)
2021/3/8 プラズマ技術
2021/1/29 高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/11/30 複雑高分子材料のレオロジー挙動とその解釈
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/9/27 プラズマCVDにおける成膜条件の最適化に向けた反応機構の理解とプロセス制御・成膜事例
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集