技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

自動車窓ガラスの樹脂窓化と耐摩耗性、耐候性の向上

自動車窓ガラスの樹脂窓化と耐摩耗性、耐候性の向上

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年1月21日(月) 10時00分 15時30分

修得知識

  • ガラスメーカーが考える自動車窓へ求める機能
  • 自動車の要求に応える硬度、耐摩耗性、耐擦傷性を達成するポイント
  • 自動車窓ガラスにおける一般的知識と動向

プログラム

第1部 レーザー誘起光化学表面改質によるハードコートへの耐摩耗性の付与と樹脂窓応用

(2019年1月21日 10:00〜11:30)

 シリコーン系ハードコートが施されたポリカーボネート上に、真空紫外パルスレーザーを照射することにより、透明保護膜を光化学的に形成する手法とその耐摩耗性、クラック抑制法、ならびに自動車用樹脂窓への適用の可能性について紹介する。

  1. 真空紫外レーザーによるシリコーンの光化学表面改質
    1. シリコーン
    2. シリコーンの表面改質手法
    3. 改質層の化学結合状態と改質深さ
    4. 表面改質のメカニズム
  2. ポリカーボネート上への透明硬質保護膜の形成
    1. ポリカーボネートとシリコーン系ハードコート
    2. 透明硬質保護膜の形成手法
    3. 透明硬質保護膜の化学結合状態と膜厚
    4. 透明硬質保護膜の耐摩耗性
    5. 透明硬質保護膜のクラック抑制
    6. 樹脂窓への適用
  3. ハードコートのより高機能化のために
    1. 超撥水性の付与
    2. 金属薄膜の形成
    3. まとめ
    • 質疑応答

第2部 耐候ハードコート転写フィルムを使用した製品の特徴及び材料設計

(2019年1月21日 12:15〜13:45)

  1. UVハードコート材料の展開
    1. 市場ニーズ
    2. ハードコート用材料の種類
      1. 有機系材料の構成
      2. 有機・無機ハイブリッド系材料の構成
    3. 必要特性
      1. 耐擦傷性
      2. 硬化収縮の抑制
      3. 柔軟性付与
      4. 光学特性
  2. ハードコート材料の開発事例
    1. 超耐候ハードコート、ガラス代替への応用
      1. 概要、想定用途
      2. グレージング用途への展開
      3. 転写フィルム
    2. 成型タイプ
      1. インモールド成型用
      2. 真空成型用
    • 質疑応答

第3部 自動車用窓ガラスに求められる特性と機能付与

(2019年1月21日 14:00〜15:30)

 自動車は現在、自動運転化とパワートレインの進化という2つの大きな流れにけん引されて、大きく変化している。自動車用の窓ガラスも単なる透明部材としてのみならず、さまざまな機能を併せ持つ高機能性部材として進化している。ドライビングの安全性を高めるHUD、快適性に寄与する遮熱ガラス、人体に有害な紫外線を遮蔽するUVカットガラスなどの機能がその一例だが、その実態はあまり詳細に解説されていない。
 本発表では自動車窓に用いられるガラスの組成、製造方法、必要とされる特性といった基礎的情報から、HUD用ガラス、撥水ガラス、遮熱ガラス、遮音ガラス、UVカットガラス、軽量化動向といった高機能性ガラスの種類と特性を解説する。また、現在の業界の動向にふれるとともに、今後の自動車用の窓ガラスに必要とされるであろう機能や特性を予測する。

  1. ガラスの基礎
    1. ソーダライムガラスとは
    2. 板ガラスの生産方法
      • フロート法
  2. 自動車用窓ガラス (安全ガラス)
    1. 自動車用ガラスの種類
      • 合わせガラス
      • 強化ガラス
    2. 自動車用ガラスの製造方法
    3. 自動車用ガラスの変遷 (色)
    4. 自動車用ガラスの変遷
      • 厚さ
      • 軽量化
  3. 自動車用窓ガラスに求められる特性
    1. 各国の法規制
    2. 合わせガラスに求められる特性
    3. 強化ガラスに求められる特性
    4. 実用上のハードル
  4. 自動車用の高機能性ガラス
    1. HUD (ヘッドアップディスプレイ)
    2. 撥水ガラス
    3. 遮熱ガラス
    4. 紫外線遮蔽ガラス
    5. 遮音ガラス
    6. その他
  5. 今後の高機能性ガラス
    1. 社会環境の変化と求められるニーズ
    2. 各機能ガラスの進化・新しい機能性ガラス
  6. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 大越 昌幸
    防衛大学校 電気情報学群 電気電子工学科
    教授
  • 塩田 聡
    株式会社 DNPファインケミカル 技術開発第3本部
    シニアエキスパート
  • 高松 敦
    セントラル硝子 株式会社 硝子研究所
    副所長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/20 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2024/6/20 めっき技術/新めっき技術と半導体・エレクトロニクスデバイスへの応用・最新動向 オンライン
2024/6/21 熱分析入門 オンライン
2024/6/21 エポキシ樹脂の耐熱性向上と機能性両立への分子デザイン設計および用途展開における最新動向 オンライン
2024/6/21 ゴム・高分子材料のトライボロジー特性と接触面の観察および評価方法 オンライン
2024/6/21 フッ素樹脂をはじめとするPFASの基礎と欧州PFAS規制の動向および用途別の代替手段 オンライン
2024/6/21 アニオン重合の基礎知識と高分子の精密制御 オンライン
2024/6/21 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2024/6/24 粘着剤の基礎知識と評価法 オンライン
2024/6/24 シランカップリング剤のメカニズムと使用方法 オンライン
2024/6/24 光学用透明樹脂の基礎と光学特性制御および高機能化 オンライン
2024/6/25 界面・表面、応力影響、剥離・破壊の基本知識と密着性の改善技術と評価方法 東京都 会場・オンライン
2024/6/25 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン
2024/6/25 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/26 フィルムの乾燥プロセス技術とトラブル対策 オンライン
2024/6/27 フィルム製膜における延伸・配向制御、その評価と応用 オンライン
2024/6/27 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 オンライン
2024/6/27 粘弾性挙動によるプラスチック成形品の残留応力の発生と解放のメカニズム オンライン
2024/6/27 高周波用基板材料に求められる特性と材料設計・低誘電損失化 オンライン
2024/6/27 ぬれ性の基礎と滑水性の評価・制御 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/15 無人配送車・システム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/15 無人配送車・システム 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/8 自動車車内の音静粛化技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/8 自動車車内の音静粛化技術 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2024/1/31 車室内空間の快適性向上と最適設計技術
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢)
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢) [書籍 + PDF版]
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/8/31 “ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題) [書籍 + PDF版]
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題)
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化