技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

塗布膜乾燥機構の解明・考察・本質の理解と乾燥後膜厚分布の制御と欠陥克服

塗布膜乾燥機構の解明・考察・本質の理解と乾燥後膜厚分布の制御と欠陥克服

~乾燥機構解明に必要な物理学的知識と考え方 / 乾燥後の欠陥の改善、膜厚分布の制御の方法 / 基板上に塗布された高分子溶液・溶媒の蒸発・揮発過程~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは乾燥の基礎から解説し、膜厚の均一化、シミュレーション技術、塗布膜のトラブルと対策について詳解いたします。

開催日

  • 2018年11月28日(水) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 塗布膜の乾燥・膜厚制御に関連する技術者、品質担当者
  • 塗布膜の乾燥・膜厚制御で課題を抱えている方

修得知識

  • 塗布膜乾燥の基礎
  • 考えている系を数理的にモデル化する方法
  • 乾燥後の膜厚、膜質分布に影響を及ぼす要因
  • 乾燥後の欠陥の改善、膜厚分布の制御

プログラム

 塗布膜の乾燥機構の解明は、様々な工学等の分野で求められている重要な課題である。塗布膜の乾燥においては、例えば乾燥後の膜厚分布が均一になることが求められるが、多くの場合、膜厚分布が均一にならず、また乾燥条件によって膜厚分布が変化することが経験的に知られていた。均一な乾燥後の膜厚分布を得るためには、塗布膜の乾燥過程の機構を解明することがまず必要で、その解明を経て、必要な制御を系に施すことにより、均一な乾燥後の膜厚分布を得るという目標へ近づくことになる。均質な膜分布を得る場合も同様である。また、乾燥後の様々な欠陥を克服する際にも、同様のプロセスが必要となる。
 本講演では、塗布膜の乾燥工程の機構を解明するにあたり必要となる物理学的知識、考え方の講義から始めて、それらを基にした上記工程のモデル化の実際、およびその数値シミュレーションの実際を概説し、塗布膜乾燥機構の本質を理解する。また、これに基づいて様々な塗布膜不具合の原因を物理学的に考察する。そして、膜乾燥における様々な欠陥、問題の克服と、膜厚分布の制御の方法について考察する。
 この講演が、今後参加者が実際に扱う系の乾燥過程の理解および乾燥後の欠陥対策のヒントとなることを目指す。

  1. 塗布膜の乾燥工程の概要と課題
    1. 乾燥させるとは?
      1. 乾燥が進行する原理
      2. 乾燥を進行させる方法
    2. レジスト塗布工程の例
      1. 塗布方法
      2. 乾燥方法
    3. 乾燥後に求められるもの
  2. 液体の理論
    1. 液体の一般理論
      1. 液体中の分子に働く力
      2. 液体を固体から乱れた状態としてとらえる
      3. 液体を気体論的に考える
    2. 液体論からみた蒸発の理論
    3. 液体の凝集力の起源
    4. 液体の理論のモデルへの導入のポイント
  3. 溶液の理論
    1. 溶液の一般論
      1. 溶液とは
      2. 平衡状態の溶液の化学ポテンシャル
      3. 非平衡状態の溶液の化学ポテンシャル
    2. 高分子溶液の特徴
    3. 溶液の理論のモデルへの導入のポイント
  4. 表面・界面の理論
    1. 表面張力
    2. 界面のぬれ
    3. 界面のゆらぎ
    4. 表面張力波と緩和時間
    5. 表面・界面の理論のモデルへの導入のポイント
  5. 溶媒の蒸発速度の理論
    1. 蒸発速度の式
  6. 溶液中の溶質・溶媒の動力学
    1. 拡散方程式
    2. 流体方程式
    3. 揮発中という非平衡状態での動力学
      1. 化学ポテンシャルからの拡散係数の導出 (平衡系)
      2. 化学ポテンシャルからの拡散係数の導出 (非平衡系)
  7. 平坦な基板上に塗布された高分子溶液の揮発過程
    1. レイリー数とマランゴニ数
    2. 最もシンプルなモデル化
    3. シンプルなモデルの改良
    4. 精密なモデル
    5. 数値シミュレーション結果の例
      1. 膜厚分布の時間発展
      2. 乾燥後の膜厚分布の乾燥速度依存性
      3. 乾燥後の膜厚分布の塗布膜厚依存性
      4. 乾燥後の膜厚分布の濃度の拡散係数依存性
      5. 乾燥後の膜厚分布の溶媒の拡散係数依存性
      6. 乾燥後の膜厚分布の固有粘性率依存性
      7. 乾燥後の膜厚分布の蒸発潜熱依存性
      8. 乾燥後の膜厚分布に対する高分子溶液特有の蒸気圧変化の効果
      9. 液膜の表層と内部の乾燥の時間発展の違い
  8. シミュレーション技術
    1. 拡散方程式の解法
    2. 流体方程式の解法
  9. 実験によるモデルの検証
  10. モデルの発展
    1. 3次元モデル
    2. 溶質の種類が複数ある場合
    3. 溶媒の種類が複数ある場合
    4. 具体的な現象へのモデルの応用 (様々なムラ等)
    5. マランゴニ効果の考慮
  11. 膜厚制御の実際、今後
    1. 様々なムラ等の制御の例
    2. 端部の凹凸の制御の例1:温度管理
    3. 端部の凹凸の制御の例2:気圧管理
    4. 端部の凹凸の制御の例3:濃度管理
  12. 様々な形状への応用
    1. 基板の側面への塗布の影響
    2. 球状体への塗布膜の場合
    • 質疑応答

講師

  • 鏡 裕行
    名古屋市立大学 大学院 看護学研究科 看護情報センター
    教授

会場

連合会館

5F 502会議室

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/12/3 めっき技術の基礎と品質トラブル対策 東京都 会場
2025/12/5 環境負荷低減加飾と自動車内・外装加飾の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/12/8 塗料・塗装・塗膜 (製品) の基礎知識、試験規格とその評価方法、塗料・塗膜不良への対策 愛知県 会場
2025/12/9 リチウムイオン電池ドライプロセスの開発動向と製造技術 オンライン
2025/12/11 薄膜の剥離メカニズムと密着性の評価、改善手法 オンライン
2025/12/11 塗布膜乾燥プロセスの解明・考察・本質の理解と塗布膜の設計、不良・欠陥対策への応用 オンライン
2025/12/11 Roll To Roll製造における工程技術の基礎と実践的アプローチ オンライン
2025/12/11 大気圧プラズマの基礎と最新応用技術 オンライン
2025/12/12 塗装・コーティング・フィルム製造現場のゴミ・異物対策セミナー 東京都 会場・オンライン
2025/12/12 Roll To Roll製造における工程技術の基礎と実践的アプローチ オンライン
2025/12/12 シランカップリング剤の基礎、反応メカニズム、各種応用、その評価 オンライン
2025/12/12 材料表面への (超) 撥水性・ (超) 親水性の付与技術と制御および分析・評価、応用技術 オンライン
2025/12/12 リチウムイオン電池セパレータのコーティングによる機能付与 オンライン
2025/12/12 超臨界二酸化炭素を用いた金属被覆技術の最新動向 オンライン
2025/12/15 鉄鋼材料の熱処理および表面処理 オンライン
2025/12/15 化学プロセスの熱収支、物質収支とExcel、シミュレータによる計算 オンライン
2025/12/15 ハードコート剤の開発、材料設計、調製、特性評価、高機能化、応用展開 オンライン
2025/12/16 化学工場配属者が知っておきたい現場の装置・化学工学必須知識 (2日間) オンライン
2025/12/16 化学工場配属者が知っておきたい化学工学必須知識 オンライン
2025/12/16 印刷と塗工技術における各方式の基礎と最適化 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/5/26 表面プラズモン技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/5/26 表面プラズモン技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/4/30 非フッ素系撥水・撥油技術の開発動向と性能評価
2025/4/21 塗料技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/21 塗料技術〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/2/28 マイクロ波の工業応用 事例集
2024/8/30 塗工液の調製、安定化とコーティング技術
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/1 反射防止フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2023/11/30 造粒プロセスの最適化と設計・操作事例集
2023/8/31 “ぬれ性“の制御と表面処理・改質技術
2023/5/31 塗布・乾燥のトラブル対策
2022/5/31 分離工学の各単位操作における理論と計算・装置設計法
2022/5/20 コーティング技術の基礎と実践的トラブル対応
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻)
2021/3/26 超撥水・超撥油・滑液性表面の技術 (第2巻) (製本版 + ebook版)
2020/5/29 凍結乾燥工程のバリデーションとスケールアップおよびトラブル対策事例
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2018/12/27 押出成形の条件設定とトラブル対策
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用