技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

トライボロジーの基礎と各種材料のトライボロジー特性改善

トライボロジーの基礎と各種材料のトライボロジー特性改善

~摺動部材の適切な選択法や材料改質方法、設計の要点を学ぶ~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年8月24日(金) 10時30分 17時00分

修得知識

  • 機械要素摺動面の表面設計
  • 表面性状パラメータ,表面性状の計測方法
  • 表面テクスチャ付与のための加工技術
  • 表面テクスチャによる機能発現
  • 表面テクスチャの最適設計
  • 高分子材料のトライボロジーの基礎知識
  • トライボロジーの基礎知識
  • 高分子材料 (プラスチック・ゴム) の基礎知識
  • 高分子系トライボマテリアルの材料選択
  • 高分子系トライボマテリアルの改質方法

プログラム

第1部 トライボロジーの基礎と成膜処理によるトライボロジー特性の向上

(2018年8月24日 10:30〜12:30)

 成膜処理は硬質膜や軟質膜を成膜する事で摩擦摩耗などのトライボロジー特性を制御する重要な技術である。一方、硬質膜や軟質膜による低摩擦の発現や耐久性を高めるためには、硬質膜と軟質膜の摩擦・摩耗のメカニズムを理解し、それに基づいた膜設計を行うことが不可欠である。
 本セミナーでは、このような膜の摩擦および摩耗のメカニズムと設計指針について、摩耗・摩擦の基礎に基づき解説する。

  1. 摩擦と摩耗を扱う工学分野 (トライボロジー)
    1. 表面の特殊性とバルクとの差異
    2. 摩擦・摩耗のメカニズム
  2. 成膜処理によるトライボロジー特性の向上
    1. 耐摩耗摺道面実現のための設計指針
      • 微視的摩耗機構
      • 硬質膜の脆性破壊の抑制
      • 膜の塑性変形の抑制
      • 膜の剥離の抑制
    2. 超低摩擦摺道面実現のための設計指針
      • 薄膜潤滑理論
      • 超低摩擦現象
  3. 質疑応答

第2部 トライボロジー特性向上のための表面テクスチャリング技術

(2018年8月24日 13:20〜14:50)

 摺動表面のトライボロジー特性向上を目的とした表面テクスチャリング技術について、基本的なメカニズムとこれに基づく表面設計について解説する。また、表面テクスチャを付与するための加工技術や表面計測技術について説明する。さらに、具体的な表面テクスチャリング技術の適用例を紹介する。

  1. 表面テクスチャリングによるトライボロジー特性向上メカニズム
    1. 摩擦・摩耗現象の基礎マルチスケール
    2. 表面テクスチャリングの概念
    3. 機能発現メカニズム
    4. 表面テク
    5. スチャ付与のための加工技術表面性状計測技術
    6. 表面テクスチャの具体例
    7. まとめ
  2. 質疑応答

第3部 高分子トライボロジーの基礎と高分子トライボマテリアルの改善技術

(2018年8月24日 15:00〜17:00)

プラスチック・ゴムをはじめとした高分子材料のトライボロジーの基礎と高分子トライボマテリアルの改善技術について解説する。特にポリマーアロイ・ポリマーブレンド・複合材料の技術を用いた改善技術を中心に説明します。
  1. 高分子トライボマテリアルの基礎
    1. 高分子トライボマテリアルとは?
    2. 高分子材料の種類と特徴
  2. 高分子トライボロジーの基礎
    1. 高分子材料の摩擦メカニズム
    2. 高分子材料の摩擦特性
    3. 高分子材料の摩耗メカニズム
    4. 高分子材料の摩耗特性
  3. 高分子材料のトライボロジー制御法
  4. ポリマーアロイ・ブレンド化によるトライボロジー制御
    1. ポリマーアロイ・ブレンドについて
    2. モルフォロジー制御
    3. ポリマーアロイ・ブレンド化によるトライボロジー制御例
    4. ポリマーアロイ・ブレンドの材料設計ポイント
  5. 複合化による制御
    1. 高分子複合材料について
    2. 高分子トライボマテリアルに用いる充填材
    3. 複合化によるトライボロジー制御例
    4. 高分子複合材料の材料設計ポイント
  6. 多成分系複合材料による制御
    1. 多成分系複合材料について
    2. 多成分系複合材料化によるトライボロジー制御例
    3. 成形加工の影響
  7. まとめ
  8. 質疑応答

講師

  • 梅原 徳次
    名古屋大学 大学院 工学研究科 マイクロ・ナノ機械理工学専攻
    教授
  • 佐々木 信也
    東京理科大学 工学部 機械工学科
    教授
  • 西谷 要介
    工学院大学 工学部 機械工学科
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4階 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 51,300円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 51,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 81,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/21 分子シミュレーションによる高分子材料の内部構造と破壊メカニズムの解析 オンライン
2025/1/21 高分子材料における結晶化・ガラス転移の基礎と評価 オンライン
2025/1/21 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/22 欧州連合 (EU) の食品包装規制と安全問題の最新動向 オンライン
2025/1/23 潤滑油の分析と劣化診断法 オンライン
2025/1/24 プラスチック射出成形過程の可視化とソリ変形予測技術 オンライン
2025/1/24 材料開発にレオロジーを活用するための考え方と実践 オンライン
2025/1/27 シール技術全般の基礎講座 オンライン
2025/1/27 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ オンライン
2025/1/27 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが求められる次世代自動車とプラスチック オンライン
2025/1/27 増加する廃棄CFRP/CFRTPにおけるリサイクルの課題と炭素繊維回収の最先端およびRCF活用法と産業確立への指針 オンライン
2025/1/27 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基本特性と製造・加工技術および高機能化 オンライン
2025/1/28 車載用プラスチック材料や成形法の基礎から最新活用法まで オンライン
2025/1/28 脱炭素と循環型経済社会の実現に向けたプラスチックリサイクルの課題と展望 オンライン
2025/1/29 高分子の劣化・変色メカニズムと対策技術、評価方法 オンライン
2025/1/29 プラスチック成形部材の劣化・破損・破壊のメカニズムと評価・改善方法、破面の特徴、トラブル対策 オンライン
2025/1/29 ポリウレタン樹脂原料の基礎と最新動向 オンライン
2025/1/30 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な活用方法 オンライン
2025/1/30 フレキシブルプリント基板の樹脂フィルム/ガラスと銅箔の接合技術 オンライン
2025/1/30 熱可塑性エラストマーの総合知識 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価