技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

後眼部疾患治療を目的としたDDS技術の開発

後眼部疾患治療を目的としたDDS技術の開発

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年5月29日(火) 10時00分 16時30分

プログラム

第1部. 最近の眼科DDS開発状況

(2018年5月29日 10:00〜12:00)

 各種眼疾患をご紹介させて頂き、それらの未充足ニーズを種々の眼科DDS技術で各社がどのように解決を図ろうとしているか、最近の開発動向も交えながらご紹介いたします。また、眼科製剤開発において重要と思われるポイントをこれまでの経験を元にご紹介致します。これらの内容が新たな眼科治療法開発のヒントになれば幸いです。

  1. 主な眼疾患のご紹介
    1. 前眼部疾患のご紹介と未充足ニーズ
    2. 緑内障のご紹介と未充足ニーズ
    3. 後眼部疾患のご紹介と未充足ニーズ
  2. DDSが挑戦する未充足医療ニーズ
    1. 前眼部でのDDS開発動向
    2. 緑内障でのDDS開発動向
    3. 後眼部でのDDS開発動向
  3. 眼科DDS開発におけるポイント
    1. 点眼DDS
    2. DDS注射剤
    3. その他
  4. 今後の眼科DDS開発および治療トレンド
  5. まとめ
    • 質疑応答

第2部. 後眼部局所持続投与を指向した経強膜薬物徐放デバイスの開発

(2018年5月29日 12:45〜14:45)

 網膜疾患のほとんどは根本的な治療法がないため外科的手術や薬剤による網膜変性の抑制が主な治療となる。最近では生物学的製剤の眼内投与が一部の患者に福音をもたらしているが、眼内侵襲に伴う副作用対策は必ずしも十分とは言えない。本講演では眼内に低侵襲な投与法として、強膜上に担体を留置して薬物を網膜へ送達する経強膜薬物徐放デバイスを紹介する。

  1. 後眼部疾患に対する投与法の課題
    • 網膜疾患
    • 点眼と硝子体注射
  2. 後眼部疾患に対する様々なDDS
    • 生分解型DDS
    • 非分解型DDS
  3. 経強膜DDSの特徴
    • 経強膜投与のメリットとデメリット
    • 光硬化性樹脂を用いた経強膜薬物徐放デバイスの開発
  4. 経強膜薬物徐放デバイスの非臨床試験
    • 安定性試験
    • 生物学的安全性試験
    • 埋植毒性試験 (ウサギ)
    • 薬理試験 (網膜変性ウサギ)
    • 眼内動態試験 (ウサギ、サル)
  5. 経強膜DDSの課題と展望
    • 質疑応答

第3部. HDL変異体の点眼による後眼部疾患治療の可能性

(2018年5月29日 15:00〜16:30)

 我々が京都大学眼科と共同で進めている、後眼部疾患に対する点眼治療法開発について紹介する。高比重リポタンパク質 (High – density lipoprotein, HDL) はヒト血中に存在する脂質/タンパク質複合ナノ粒子である。我々はその眼科DDSにおける有用性を見出し、昨年論文報告した (Suda, K. et al., J. Control. Release, 266, 301 – 309 (2017) ) 。
 本講演ではHDLの構造・機能から医療応用例まで幅広く紹介する。

  1. HDL
    1. 構造
    2. 機能
    3. 試験管内再構成
    4. 医薬応用
    5. DDS応用
  2. 変異体
    1. 化学修飾
    2. 遺伝子改変
    3. サイズ制御
  3. 点眼DDS
  4. まとめと展望
    • 質疑応答

講師

  • 岡部 高明
    参天製薬 株式会社 製品研究統括部 新規モダリティ開発グループ
    リーダー
  • 永井 展裕
    東北大学 大学院 医学系研究科 細胞治療分野
    助教
  • 村上 達也
    富山県立大学 工学部 医薬品工学科
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/24 バイオ医薬品製造におけるGMP対応をふまえたプロセス開発からの設備設計・スケールアップ オンライン
2024/6/24 オンコロジー領域における医薬品売上予測手法とデータ収集及び注意点 オンライン
2024/6/24 細胞分泌小胞エクソソームの治療応用に向けた世界動向とDDS技術 オンライン
2024/6/25 医薬品製造現場における少人数体制のQC/QA業務効率化/コスト削減 オンライン
2024/6/25 経皮吸収の基礎と評価方法 オンライン
2024/6/25 治験総括報告書及びCTD 2.5の基本的な作成法と照会事項への対策 オンライン
2024/6/26 生産移行後のトラブルを未然に防ぐための製造設備および支援設備のバリデーション 東京都 会場・オンライン
2024/6/26 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2024/6/26 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2024/6/26 コンピュータ化システムバリデーション (CSV) 初級講座 オンライン
2024/6/26 GMP超入門講座 オンライン
2024/6/26 改正GMPに対応する技術移転/移管での同等性評価とバリデーション/作業者教育 オンライン
2024/6/26 治験薬GMP基礎講座 オンライン
2024/6/26 仮想医薬品例示で基本レギュレーションを理解し、効率的にCMC申請資料を作成するポイント オンライン
2024/6/26 事例を交えて学ぶ共同研究契約・共同出願契約等に関するポイントと実践的対処方法 オンライン
2024/6/27 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン
2024/6/27 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン
2024/6/27 一般医薬品における有効期間を考慮した規格及び試験方法の設定と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2024/6/27 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2024/6/27 医薬品ライフサイクルマネジメントから考える特許戦略と知的財産権の考え方 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策