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自動車用高分子の衝撃試験

自動車用高分子の衝撃試験

~発泡樹脂、CFRP、繊維複合材、エラストマー~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、破壊・衝撃特性の影響因子、再現性の高いデータを出すためのポイント、エネルギー吸収機構、CAE解析、高速引張試験まで最新の解析事例を交えて解説いたします。

開催日

  • 2018年5月14日(月) 10時30分16時00分

プログラム

第1部 射出発泡成形による発泡現象の可視化と衝撃吸収特性

(2018年5月14日 10:30〜12:30)

 射出発泡成形は今後の軽量化において、魅力ある技術であるが、発泡の挙動など、その発生・消失するメカニズムが明らかになっていない。このため、発泡径や発泡数などの制御に関しては、試行錯誤での取り組みが多い。
 ここでは金型内における発泡挙動を可視化し、その成長メカニズムについて解説する。さらに自動車の衝突特性の向上や、高齢者転倒時のエネルギー吸収機構として用いた場合、一般的なエネルギー吸収特性予測のためのCAE解析技術や、それを用いた設計手法などを実験や解析技術をと比較しながら述べる。

  1. はじめに
  2. 射出発泡成形の概要
    1. 化学発泡と物理発泡
    2. 発泡制御と機械的特性
    3. 発泡成形品によるエネルギー吸収
    4. 発泡挙動の可視化
  3. 自動車のエネルギー吸収
    1. 自動車用部品のエネルギー吸収機構
    2. 自動車用部品のエネルギー吸収予測 (衝突解析)
    3. 自動車用部品のエネルギー吸収実験 (衝突解析との比較)
  4. 高分子材料のエネルギー吸収機構
    1. 高分子材料によるエネルギー吸収のニーズ
    2. 高エネルギー吸収構造
    3. 高分子材料によるエネルギー吸収予測 (衝突解析)
  5. 高分子材料によるエネルギー吸収構造体と射出発泡成形
    1. 衝突実験によるエネルギー吸収量の測定 (高速度可視化)
    2. 射出発泡成形などエネルギー吸収体の成形技術
    3. エネルギー吸収体の樹脂流動解析
  6. まとめ
    • 質疑応答

第2部 自動車樹脂部品の衝撃解析技術

(2018年5月14日 13:15〜14:45)

 自動車部品への樹脂材料使用をさらに拡大するためには、樹脂部品の耐衝撃性を高精度に予測する衝撃解析技術が必須で、その現状と課題を紹介する。

  1. 樹脂部品の各種CAE解析技術
  2. 衝撃解析技術の概要
  3. 樹脂材料特有の物性
    1. 粘弾性特性
    2. ひずみ速度依存性
    3. 樹脂材料の物性測定方法
    4. 衝撃解析用の樹脂材料モデル
  4. 樹脂部品の衝撃解析の現状と課題
    1. 落錘3点曲げ試験
    2. 落球衝撃試験
    3. 課題
    • 質疑応答

第3部 プラスチックの高速引張試験機の特徴と衝撃試験

(2018年5月14日 15:00〜16:30)

 安全性、低燃費向上が必修の自動車市場では、高強度、耐熱性プラスチックの採用が増えています。装置の仕様、プラスチック市場における高速引張の状況についてご紹介します。

  1. 非接触伸び計による引張試験
  2. プラスチック曲げ試験 (高温度環境下)
  3. 疲労曲げ試験
  4. プラスチックの高速引張試験 (衝撃試験)
    1. 高速カメラで試験
    2. 動的強度 (対衝撃特性)
    • 質疑応答

講師

  • 山部 昌
    金沢工業大学 工学部 機械工学科
    教授
  • 井上 卓也
    東レ株式会社 エンジニアリング開発センター 第3開発室 CAE-G
  • 川崎 健史
    株式会社 島津製作所 試験機ビジネスユニット

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
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本セミナーは終了いたしました。

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