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がん分子標的治療薬の選定基準と求める薬剤プロファイル

薬剤耐性を考慮した

がん分子標的治療薬の選定基準と求める薬剤プロファイル

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年4月26日(木) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. がん治療薬に対する耐性メカニズムの解明

(2018年4月26日 10:00〜11:15)

  • がんの化学療法の「再発」について
  • がん治療薬に対する耐性メカニズム
  • 再発のないがん治療法
  • 今後の課題と展望 など
  • 質疑応答

第2部. 消化器がんにおける耐性腫瘍を考慮したがん分子標的治療薬の使われ方と求める薬剤プロファイル

(2018年4月26日 11:30〜13:00)

 演者は、がんの浸潤や転移メカニズムの解明を目的として、1998年ごろから循環がん細胞の研究を開始し、海外の研究者と交流しながら世界に先駆けて現在の「Liquid Biopsy」、「Precision medicine」につながる概念を提唱してきた。近年のテクノロジーの進歩は、がん研究分野における多くの分子生物学的発見をもたらし、がん細胞の機能解析に基づいた分子標的治療薬が開発され、実際に臨床現場に投入されるにいたった。
 本講演では、これまでに明らかになってきたがんの生物学的特性をもとに、新たな研究の動向をふまえ、これからどのような戦略でがん診療自体をデザインしていくべきかを論じる。

  1. がんの基本事項
    1. がんの生物学的特性
    2. がんの疫学
  2. 腫瘍免疫
    1. 人の免疫機構
    2. がん特異的免疫
  3. がんの診断
    1. がん診断の歴史的変遷
    2. 血液検査
    3. 放射線等による画像診断
    4. 内視鏡による診断
    5. 病理組織学的診断
  4. がんの治療
    1. がん治療の歴史的変遷
    2. 内視鏡的治療
    3. 外科的治療
    4. 薬物治療
    5. 放射線療法
    6. 免疫療法
  5. がんの薬物療法の展開
  6. 分子標的治療薬の概要
  7. 新たながん診断技術の開発と展開
  8. 新たながん診断技術が実現する将来のがん診療
    • 質疑応答

第3部. 肺がんにおける耐性腫瘍を考慮したがん分子標的治療薬の使われ方と求める治療薬

(2018年4月26日 13:45〜15:15)

 肺がんにおけるがん分子標的薬は、これまでの殺細胞性抗がん剤と異なり、抗腫瘍効果が良好で、一般に認容性も高い。一方で、一定期間で生じる薬剤耐性が問題となっている。本セミナーでは、肺がんにおける分子標的薬の薬剤耐性の現状とその克服のための新薬の開発や、今後の治療展開について解説する。

  1. 肺がんにおいて使用される分子標的とその薬剤
    • EGFR: EGFR阻害剤
      • ゲフィチニブ
      • エルロチニブ
      • アファチニブ
      • オシメルチニブ
    • ALK: ALK阻害剤
      • クリゾチニブ
      • アレクチニブ
      • セリチニブ
    • ROS-1: クリゾチニブ
    • BRAF:BRAF阻害剤+MEK阻害剤
  2. 分子標的薬と耐性機序
    • EGFR
    • ALK
    • ROS1
    • BRAF
  3. 薬剤耐性に対する新規治療開発
    • EGFR
    • ALK
    • ROS1
    • BRAF
  4. 今後の展望と総括
    • 質疑応答

第4部. 肝胆膵領域の治療における分子標的薬

(2018年4月26日 15:30〜17:00)

 実臨床の立場から見た肝胆膵領域の悪性腫瘍に対する治療のなかで、分子標的薬が果たしている役割、その問題点、今後の要望・展望について講義する。

  1. 消化器癌の治療概論
    1. 消化器癌の疫学的動向
    2. 肝胆膵領域の癌治療のポイント
  2. 消化器癌治療のエビデンス 臨床現場での最近の話題
    1. 肝細胞癌
    2. 肝内胆管癌
    3. 膵癌
    4. 大腸癌
    5. 神経内分泌腫瘍
    6. 希少がんにヒントは見いだせるか?
  3. 消化器癌治療における分子標的薬の現在の立ち位置
    1. 分子標的薬の実例:一般例
    2. 分子標的薬の実例:著効例
    3. 分子標的薬の投与で臨床医が気を使っていること
    4. 分子標的薬の投与でのトラブルとその対処
  4. 今後の展望
    1. どの疾患から攻めるべきか
    2. 分子標的薬に求められる次の一歩
    3. 外科治療と分子標的薬の接点
    • 質疑応答

講師

  • 藤田 直也
    公益財団法人がん研究会 がん化学療法センター
    所長
  • 伊藤 寛晃
    昭和大学 江東豊洲病院 消化器外科
    准教授
  • 小暮 啓人
    国立病院機構名古屋医療センター 呼吸器科・臨床腫瘍科
    医師
  • 高本 健史
    日本赤十字社医療センター 肝胆膵外科
    医員

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
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主催

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