技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

エンドトキシン試験の実際と品質管理のポイント

再生医療・細胞治療分野を含めた

エンドトキシン試験の実際と品質管理のポイント

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、日米欧三極局方に基づいたエンドトキシン試験法、バリデーションのポイントとデータ解釈上の、国内外の薬事規制動向を踏まえた留意点や、再生医療等製品における品質リスクマネジメント実践の要点について解説いたします。

開催日

  • 2018年4月23日(月) 12時30分 16時30分

修得知識

  • エンドトキシン (Et) の基礎及び臨床研究の動向
  • 三極薬局方Et試験法とバリデーション手法
  • Et試験法および除去法のバリエーション
  • Et試験法に関するピットフォールと解決策
  • 再生医療、細胞治療におけるEt試験の意義
  • 再生医療等製品の品質確保に関する基本的な考え方と進め方
  • 品質リスクマネジメントの意義と実践の要点

プログラム

 エンドトキシン (内毒素) は、グラム陰性細菌特有の細胞壁外膜を構成するリポ多糖 (LPS) で、ごく微量でも生体に発熱、血液凝固、ショックなど多彩な作用を引き起こす臨床上有害な物質です。そのため、注射剤や体内に留置する医療機器においては、局方一般試験法をベースに厳重な製造・品質管理が求められます。
 一方、近年注目されている再生医療、細胞治療においては、細胞加工物の原料となる生細胞には注射剤等の製造で用いられる最終滅菌が適用できず、リスクの高い製造プロセスから逃れることはできません。また、不均一性の高い当該製品の品質特性を厳密に定めることは容易ではなく、品質、有効性、安全性確保におけるリスクベースアプローチが重要になります。
 本セミナーでは、エンドトキシンの基礎、日米欧三極局方に基づいたエンドトキシン試験法、バリデーションのポイントとデータ解釈上の留意点等について国内外の薬事規制動向を踏まえて解説するとともに、再生医療等製品における品質リスクマネジメント実践の要点と今後の展望について述べたいと思います。

  1. エンドトキシン (内毒素) の基礎および検出法
    1. グラム陰性菌外膜の化学組成とエンドトキシン (LPS) の分子構造
    2. エンドトキシシンの多彩な生物活性と人体への作用
    3. 発熱性物質 (パイロジェン) としてのエンドトキシン
    4. 受容体を介した活性発現メカニズム
    5. リムルステストの原理と反応機構
    6. 種々リムルステストの特徴と応用
    7. エンドトキシン及び (1→3) – β – D – グルカンの鑑別測定とその意義
    8. 局方エンドトキシン試験法 (ゲル化・光学的定量法) とエンドトキシン標準品
    9. 代替法 (細胞活性化/遺伝子組み換え) の位置づけと今後の展望
  2. エンドトキシンの除去および不活化
    1. エンドトキシンの分子特性と熱安定性
    2. 各種滅菌法、吸着、膜ろ過等による除去および不活化
    3. 化学処理による不活化
    4. 製薬用水における微生物・エンドトキシン管理のポイント
    5. 透析液の清浄化と管理基準
  3. エンドトキシン試験法とバリデーション
    1. 日米欧三極薬局方エンドトキシン試験法と国際調和
    2. バリデーションの考え方と基本的な進め方
    3. 反応干渉因子の測定に及ぼす影響
    4. 吸着、測定干渉等の技術的課題への解決策
    5. エンドトキシン規格値と最大有効希釈度
    6. ゲル化法と光学的定量法におけるデータ解釈上の留意点
    7. ピットフォールとその対策 (Low Endotoxin Recovery (LER) )
    8. 米国FDA査察における指摘事項と対応 (cGMP/QMS)
  4. 臨床エンドトキシンと敗血症
    1. エンドトキシンが引き起こす多様な臨床像
    2. 敗血症病態とエンドトキシンショック
    3. 各種バイオマーカーと血中エンドトキシン測定の意義
    4. 敗血症治療薬の開発と課題
    5. 血液浄化療法の最近の進歩
  5. 再生医療および細胞治療に安全性評価
    1. 先端医療技術としての再生医療・細胞治療の進歩と最新動向
    2. 再生医療等製品の品質確保における基本的考え方
    3. 細胞および足場材料 (生体吸収性) の品質特性と評価ポイント
    4. 細胞培養用培地、原材料、細胞加工物におけるエンドトキシン試験の意義
    5. 試料の調製とエンドトキシン試験の進め方
    6. ヒト細胞加工製品の製造管理及び品質管理における要点
    7. 細胞培養加工施設 (CPC) の要件とトレーサビリティの確保
    8. 品質リスクマネジメントの概要と要点
    9. 品質確保・品質向上に向けた課題と将来展望
    • 質疑応答

会場

江東区産業会館

第4展示室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/24 マイクロ流体デバイス技術を用いた生体模倣システム (MPS) の技術動向と培養条件や材料要求特性・集積化検討 オンライン
2024/5/24 GCP調査に向けたSOPの作成と管理並びにTMFの整備 オンライン
2024/5/27 医療・ヘルスケア分野参入に向けた新規事業・研究開発テーマ企画応援 全2日間セミナー オンライン
2024/5/27 神経障害性疼痛の最新治療とメディカルニーズ オンライン
2024/5/27 新規事業・研究開発テーマ企画の心得と戦略 オンライン
2024/5/27 非臨床試験における信頼性基準適用のための着眼点 オンライン
2024/5/27 mRNA/LNP (脂質ナノ粒子) 医薬品コース オンライン
2024/5/27 mRNA/核酸用DDS技術におけるLNP設計・調製とLNP製剤の品質評価法 オンライン
2024/5/27 事例・Excel演習で学ぶ管理図の作成方法と合理的なOOTの判断方法 オンライン
2024/5/28 GMP超入門 オンライン
2024/5/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/5/28 バイオ医薬品で起こる蛋白質凝集メカニズム、凝集体形成防止・製剤安定化に関する取組み方、品質管理、ストラテジー オンライン
2024/5/28 ラボと製造におけるCSVとデータインテグリティの実務速習 オンライン
2024/5/28 新規モダリティ分野における各事業性評価手法と不確実性要素の注意点 オンライン
2024/5/28 ICH E6 (R3) に見る臨床開発におけるCSVの最新情報 オンライン
2024/5/28 インドの医薬品産業の最新規制と知的財産制度 オンライン
2024/5/28 メディカルライティング講座 (中級) オンライン
2024/5/28 メディカルライティング講座 (初級・中級) オンライン
2024/5/29 GxP領域データの (完全) 電子化プロセスとデータインテグリティ対応のポイント オンライン
2024/5/29 駄目なSOPと、あるべきSOPから学ぶヒューマンエラー防止に必要なSOPの具体的書き方の工夫と文書管理の実践 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/10/29 マイクロバイオームの最新市場動向とマーケティング戦略
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集