技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

樹脂の硬化反応におけるレオロジー解析

樹脂の硬化反応におけるレオロジー解析

~硬化プロセスをレオロジーデータから把握する~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、レオロジーの基礎から解説し、レオロジーデータを反応硬化の評価と制御に応用する技術について詳解いたします。

開催日

  • 2018年1月19日(金) 13時00分16時30分

受講対象者

  • 反応硬化を伴う材料を扱う技術者
    • 塗料
    • インク
    • 接着剤など
  • 反応硬化、粘度測定、粘弾性測定で課題を抱えている方

修得知識

  • レオロジー (動的粘弾性) の基礎
  • 反応硬化における粘弾性的現象論と分子論的メカニズムとの関係
  • 粘弾性測定におけるノウハウ
  • レオロジーを活用するためのコツ

プログラム

 液状の樹脂に化学反応を起こさせて硬化させる技術は、塗料、接着剤、印刷インクなど様々な分野に応用されています。この硬化過程は、有限の大きさの分子から分子量が無限大とみなせる三次元網目構造が形成される架橋反応です。一方、現象論的に見ると液体から固体への変化であり、その過程で系の粘弾性的性質は劇的に変化します。
 三次元網目構造が形成される架橋硬化過程における構造変化と粘弾性変化との関係について講義します。続いて、ケーススタディとしてUVインクと熱硬化性塗料を例に挙げ、三次元網目構造の形成とレオロジーとの関係を分子論に基づいて説明します。

  1. ゲル化過程のレオロジー
    1. レオロジー (動的粘弾性) の基礎
    2. 粘性液体から弾性固体へのレオロジー的性質の変化
    3. 重合硬化に伴う動的粘弾性の変化とゲル化点 (ゲル化点をどのように決めるか)
    4. 三次元網目構造とゴム弾性
  2. 硬化反応と温度
    1. 高分子の分子運動とレオロジー
    2. ガラス転移温度
    3. 硬化反応の速度論と温度の効果 (硬化はどこまで進むか)
  3. UVインキの硬化と粘度挙動 (UVの吸収・散乱と硬化)
    1. 粘度測定による感度評価
    2. 吸光性の大きい顔料を分散したインキ
    3. 白色顔料を分散したインキ
    4. UV硬化によるパターン形成
    5. UV硬化と相分離
    6. 不均一構造の特徴
  4. 昇温過程における架橋硬化とレオロジー
    1. 熱硬化性塗料の昇温過程における粘弾性挙動
    2. 昇温硬化過程における粘弾性挙動の解析 (パーコレーション理論)
    3. 昇温硬化過程における粘度挙動と塗膜の平滑性 (レベリングとたれ)
    • 質疑応答

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4階 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/11/20 粘着・剥離現象の基礎と粘着テープ (粘着剤) の設計面/使用面の要点と評価法 オンライン
2025/11/20 プラスチック溶着技術の基礎と応用 東京都 会場・オンライン
2025/11/20 レオロジー入門 オンライン
2025/11/20 ポリイミドの低誘電化・耐熱性・透明化と5G高速通信・ディスプレイ基板材料の開発動向 オンライン
2025/11/20 ポリウレタンの原料・反応・特性およびフォーム・塗料・複合材料用途の新技術 オンライン
2025/11/20 シリコーン 全容理解と活用の技術 東京都 会場・オンライン
2025/11/20 エポキシ樹脂の基礎と各硬化剤の使い方およびフィルム化技術 オンライン
2025/11/20 精密重合技術による構造が精密に制御されたポリマーの合成と新しい機能性高分子材料の開発 オンライン
2025/11/20 廃プラスチックのリサイクル関連技術における最新動向 オンライン
2025/11/20 プラスチック用添加剤の適切な使い方と選定のポイント オンライン
2025/11/20 粒子分散液の界面制御と添加剤の使い方 オンライン
2025/11/21 トライボロジーの基礎とプラスチック材料の摩擦摩耗特性向上 オンライン
2025/11/21 ダイコーティングの基礎とトラブル対策 オンライン
2025/11/21 エポキシ樹脂の基礎と各硬化剤の使い方およびフィルム化技術 オンライン
2025/11/21 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術 オンライン
2025/11/21 廃プラスチックのリサイクル関連技術における最新動向 オンライン
2025/11/21 結晶性高分子の強度を支配するタイ分子の基礎理解と材料の高強度化・高耐久化設計 オンライン
2025/11/21 添加剤を活用するタンパク質の凝集制御と酵素の活性化 (製薬・化学・食品) オンライン
2025/11/24 結晶性高分子の強度を支配するタイ分子の基礎理解と材料の高強度化・高耐久化設計 オンライン
2025/11/25 何方でも理解できる発泡プラスチックの基礎 オンライン

関連する出版物