技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

試験検査室での生データ・電子データの取り扱いと査察対応

試験検査室での生データ・電子データの取り扱いと査察対応

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年9月21日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • GMPで求められる手順書、記録書のレベル
  • 過不足ない逸脱、変更管理の進め方

プログラム

第1部. GMPに準拠した生データの取り扱いのポイント

(2017年9月21日 10:30〜12:30)

 医薬品等のGMP試験検査において求めているものは何かについて、背景や意義から網羅的に習得したいと思います。特に、試験検査で得られる生データの範囲や取り扱い等について基礎から学べるように企画しています。

  1. GMPにおける試験検査の背景とその理由
    1. 医薬品等の安全性有効性を担保するためのGMP導入
    2. GXPに共通する試験結果及び結果評価の重要性
    3. GMPの基本方針とハード&ソフト
    4. GMPの3原則と文書・記録
    5. GMPの文書・記録の3ポイント
    6. わが国におけるGMP品質保証組織
    7. GMPが求める文書記録の体系一覧
  2. GMPの試験検査とその結果を担保する生データ
    1. 生データとは何か
    2. 生データとなる範囲
    3. 生データの条件と取り扱い
    4. 実験ノートやデータシートなどの位置づけ
    5. 生データの修正方法と対応
    6. 生データの署名・確認・承認
    7. 生データの保管管理
  3. 生データとしての電子データとコンピューターシステム (CS)
    1. CSとCSシステムの概要
    2. 電子データの生データとしてのリスクとその特性
    3. 電子データの保管と管理の考え方・あり方
    4. 電子データにおける変更とその扱い
    5. 電子データとCSシステムの教育訓練の必要性
  4. GMP業務における試験結果と評価
    1. GMPにおける記録書は唯一の実施証拠
    2. 文書・記録からQAとQCの役割分担
    3. 品質管理部門における手順書 (SOP) 等の作成と手続き
    4. QCにおける試験業務の範囲と文書・記録
    • 質疑応答

第2部. GMPに準拠した手順書の作成と指導

(2017年9月21日 13:15〜15:15)

 医薬品等の信頼性を確保するための試験検査では手順や記録が正確に、完全網羅的に保存されていることが不可欠です。まず、基本となる手順書や管理書等が作成され、文章化されて記録が残されている必要があります。しかし、試験結果は基準を逸脱することもあり、方法や手順などを変更する必要も生じてきます。これらの項目について、GMPの基盤に立って学ぶように企画しています。

  1. 文書作成のための基本事項とその対応
    1. 医薬品等の信頼性を確保するための試験検査
    2. ソフトとハードから担保する項目
    3. 信頼性確保を局方やICHに見る規定や規則
    4. 信頼性の高い文書記録の基本事項
    5. 組織と業務の流れに即応した文書体系の作成
  2. GMPで必要とされる文書体系とその文書類
    1. GMP文書体系の一覧とはどのようなものか
    2. GMPにおける手順書及び記録簿の位置づけと作成方針
    3. 他人が後で見るために作成する文書・記録の必要条件
    4. GMPにおける手順書の位置づけと作成のための基礎
    5. GMPにおける記録書の位置づけと作成のための基礎
  3. 試験管理書の作成と記載上の留意点
    1. 信頼性の高い文書作成とその事例
    2. 業務の流れに沿った記録・文書とその事例
    3. 文書作成と保存管理はPDCAの繰り返し
    4. サンプリングにおける文書作成と記録保存
  4. OOSと事後処理とその文書・記録管理
    1. 逸脱処理のその流れにおける文書記録の管理
    2. 管理とその後の処理におけるSOPとその記録
    3. リテスト及び再サンプリング等の事後処理と対応
    4. 逸脱管理のためのSOPはある?
  5. GMPで求められる変更管理とその実際
    1. 変更管理の重要性と適切な文書管理の必要性
    2. 変更管理の流れとランク別の対応
    3. 規格の変更を含む対応と承認後の変更
  6. GMPが求める教育訓練の必要性と重要性
    1. GMPはOJTとPDCAサイクルの繰り返し教育訓練
    2. QAにおける教育訓練の必要性
    3. QCにおける教育訓練の必要性
    4. 管理者に求められる責任とその教育訓練の重要性い
    • 質疑応答

第3部. 試験室における査察対応と事前準備

(2017年9月21日 15:30〜16:30)

 GMPの考え方を理解してSOPを作成でき、円滑かつ適正に試験検査が可能となっても医薬品等の検査ではまだ出来ません。製造や試験を始める場合だけではなく、更新や追加収載などにおいて現地調査や書面審査を受ける必要があります。そのポイントとなる事項について簡潔に学べるように企画しています。

  1. 査察を円滑に進めるための基本方針
    1. PIC/Sガイドラインとその要求事項 (加盟によるグローバリゼーション)
    2. サイトマスターファイルの構成とその作成のすすめ
    3. 試験室管理システムの構築と査察対応
    4. 品質システムに求められる試験結果と手順記録の準備
  2. 文書作成上の指摘事項及び照会事項
    1. 試験検査室管理に関する書類はそろっているか
    2. 試験は分析だけではないサンプリングにおけるSOPやその記録
    3. 機器に関連した管理や点検簿はそろっているか
    4. 試薬試液管理はできているか
    5. 頻度の高い指摘事項にはどのようなものがあるか
  3. 現地調査等における事前準備とその対策
    1. 手順書等の文書や記録は準備できている
    2. 書類と現場に齟齬はないか
    3. 査察はOJTとPDCAサイクルの繰り返しでブラッシアップ?
    • 質疑応答

講師

  • 小島 尚
    東京バイオテクノロジー専門学校
    講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/7/26 製造・試験室におけるGMP記録/データインテグリティ管理 オンライン
2024/7/26 動物用体外診断用医薬品の開発ポイントと承認申請時の注意点 オンライン
2024/7/26 正確でロジカルかつ説得力のある販売予測の進め方 オンライン
2024/7/29 ICH-Q9改訂をふまえた品質リスクマネジメント/リスクアセスメント/リスク評価の具体的な進め方 オンライン
2024/7/29 医薬品/医療機器等へのQMSの具体的な構築フロー オンライン
2024/7/29 再生医療等製品/細胞加工物の製造管理・品質管理におけるSOP作成及び・記録の残し方 オンライン
2024/7/29 中国における体外診断薬の薬事規制及び市場動向と取るべき戦略 オンライン
2024/7/29 バイオ医薬品・再生医療等製品におけるシングルユースの基礎とリスク管理・管理戦略・製造設計 オンライン
2024/7/30 バイオ医薬品における申請をふまえたCMCレギュレーション対応とCTD作成入門講座 オンライン
2024/7/30 マルチパーパスプラントの設備設計と洗浄バリデーション オンライン
2024/7/30 希少疾病医薬品 (オーファンドラッグ) の開発・薬事・事業戦略の構築 オンライン
2024/7/30 バイオ医薬品におけるタンパク質の凝集分析と処方決定までの具体的事例 オンライン
2024/7/30 医薬品不純物管理のための許容量 (PDE) 設定の基礎と実践 オンライン
2024/7/30 製造・品質試験/輸送・安定性試験/承認申請コース 全3コース オンライン
2024/7/30 再生医療等製品・遺伝子治療用製品の製造・品質試験の実際と未来 オンライン
2024/7/31 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン
2024/7/31 Excelスプレッドシートの運用管理・バリデーション方法と信頼性確保と当局指摘事例 オンライン
2024/7/31 製薬用水設備の設計・バリデーション・適格性評価と管理 オンライン
2024/7/31 医薬品・部外品・化粧品分野で必要な品質管理/検査に役立つ化学分析の基礎 オンライン
2024/7/31 CMC試験における信頼性の基準適用のポイントとQC/QA対応 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策