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自動車用途を例とした樹脂成形品の残留応力・反りの解析と変形量の予測

自動車用途を例とした樹脂成形品の残留応力・反りの解析と変形量の予測

~プラスチック成形品の寸法精度の向上~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年9月12日(火) 10時30分16時30分

受講対象者

  • プラスチック製品の設計、成形、品質、評価に関連する技術者
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 部品トレー
    • 建材
    • 看板 など
  • プラスチックの不良対策で課題を抱えている担当者

修得知識

  • プラスチック射出成形品のソリ発生メカニズム
  • 射出成形CAE技術の精度向上技術
  • 射出成形過程の樹脂流動挙動
  • 残留応力の計算

プログラム

 プラスチック射出成形品は、今後の軽量化を推進する上で金属の重要な代替品として期待されている。しかしながら、プラスチック材料は金属材料と比較して、寸法精度が得られにくいという欠点もある。さらに結晶性樹脂を持いた場合や、強化材として繊維を含有させた場合は、より顕著となる。
 ここでは射出成形過程の可視化を通して、この流動→固化の現象を定量化し、残留応力発生のメカニズムを考察する。その結果をもとに、実際のそり量測定データをもとに、残留応力計算の演習を行う。
 さらにその考察をもとに、板厚方向を多層とした数値解析技術により、その変形量の予測に関しての新たな概念を提案する。なお、時間が許す限り、射出成形過程の色々な可視化映像も披露し、ソリ変形だけではなく、様々な成形不良現象の発生メカニズムを紹介する。

  1. はじめに
  2. 射出成形CAE解析とは?
    1. 射出成形CAEの現状
      1. 流動解析
      2. 流動解析と伝熱解析
      3. ソリ変形解析
  3. 射出成形品のソリ発生要因
    1. ソリ発生要因
      1. 熱要因
      2. 流動要因
      3. ソリ解析精度低下要因
    2. 解析精度向上のために
      1. 成形品の物性測定 (熱ひずみ測定)
      2. 線膨張係数の算出
      3. 線膨張係数の予測方法
      4. 成形品の物性測定 (分子配向度)
      5. 線膨張係数と分子配向度
      6. 線膨張係数の異方性と分子配向度
    3. 残留応力計算演習
  4. 金型内可視化実験
    1. 実験装置概要
      1. 可視化原理
      2. 可視化金型構造
      3. PIV法
    2. 可視化実験
      1. 板厚方向可視化観察結果
      2. 可視化観察からの知見
    3. 可視化実験と流速分布
      1. 流速分布とせん断力
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 山部 昌
    金沢工業大学 工学部 機械工学科
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
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