技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

塗布・コーティング膜の表面欠陥対策

塗布・コーティング膜の表面欠陥対策

~クラック、ピンホール、気泡、ムラ、ゴミ・ブツ~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年4月25日(火) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部 塗布・コーティングにおける 塗膜の内部応力・欠陥・クラック対策

(2017年4月25日 10:30〜12:30)

 コーティング材料は流動状態で被塗物を覆い、付着、固化します。仕上がりに至るまでの被膜 (塗膜) 形成過程で起きる変化を知ること、固着後の被膜の性能を知ることは品質を保証するために不可欠です。
 とりわけ、付着性はコーティング膜の必要条件となる大切な性能ですが、真の付着力を解明したり、測定することは困難を極めています。本講座では、付着性に及ぼす被塗物、材料要因を取り上げ、付着力にとって負の因子である内部応力に言及します。

  1. 付着性の理論と付着強さの評価・試験法
    1. 分子間力 – 水素結合力、ファン・デル・ワールス力
    2. 吸着説
    3. 拡散説
    4. 実用の付着強さと評価法
  2. 内部応力のはなし
    1. 内部応力の発生機構
      1. 身近な現象と内部応力の有効利用
      2. 結晶性ポリマーの場合
      3. 非晶性ポリマーの場合
    2. 内部応力の測定法
      1. 応力受容媒体法 (バイメタル法)
      2. FSB (Free Film Stretch Back) 法
    3. 内部応力と塗膜のTg
    4. 付着性に及ぼす内部応力
  3. 付着性と内部応力が関与する欠陥事例とその対策
    1. 水道鋼管PE内面コートのはく離事件
    2. セラミックコンデンサーの劣化対策
    3. 塗装系の選択ミス
  4. 欠陥の逆利用
    1. 割れ目の形成機構
    2. 割れ目模様の作り方
    • 質疑応答

第2部 消泡剤/レベリング剤の 機能発現メカニズムと用途事例 (2017年4月25日 13:15〜14:45)

  1. レベリングとは
    1. コーティング時の不具合と添加剤
    2. レベリング不良の原因
  2. ポリマー系レベリング剤
    1. ポリマー系レベリング剤の役割 とメカニズム
    2. 設計と選定
    3. トラブル例と解決方法 (使用例)
  3. シリコーン系/フッ素系レベリング剤
    1. シリコーン系/フッ素系レベリング剤の役割 とメカニズム
    2. 設計と選定
    3. トラブル例と解決方法 (使用例)
  4. 消泡・ワキ防止剤
    1. 消泡・ワキ剤の役割 とメカニズム
    2. 設計と選定
    3. トラブル例と解決方法 (使用例)
  5. その他
    1. 顔料分離防止剤の役割とメカニズム
    2. トラブル例と解決方法 (使用例)
    • 質疑応答

第3部 塗装工場クリーン化による品質向上への取り組み

(2017年4月25日 15:00〜16:30)

  1. 塗装にとって品質とは?
  2. 塗装品質の成り立ち
  3. 塗装品質を良くする為に
  4. 取り組みの切り口
  5. ホコリ、ブツ、クリーン化
    1. ブツの基準とは?
    2. ホコリの区分 ・粗大粒子と微粒子の比較
    3. 粗大粒子はどこからやってくる
    4. 塗装工程とクリーンルームの差
    5. 交差汚染について
    6. クリーン化の4原則
  6. 実施事項
    1. 異業種から学ぶ
    2. クリーン化セミナー
    3. 学んだ内容の展開
  7. 成果について
    • 質疑応答

講師

  • 衣川 雅之
    共栄社化学 株式会社 奈良研究所 塗料添加剤事業部 研究部
    部長
  • 神澤 啓彰
    ダイハツ工業 株式会社 車両生技部 車両ものづくり開発室
    主担当員 (課長)

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/22 電子機器の防水設計の基礎と応用・不具合対策 オンライン
2024/4/22 溶融製膜/溶液製膜によるフィルム成形技術の基礎と実際 オンライン
2024/4/23 ポリマー表面へのタンパク質吸着制御と評価、表面設計 オンライン
2024/4/23 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎と耐摩耗対策、摩擦制御法 オンライン
2024/4/23 めっき膜の密着性評価と剥離対策 オンライン
2024/4/25 耐指紋・防汚性材料の設計、評価、応用、今後の展望 オンライン
2024/4/25 プラスチックフィルムの表面処理・改質技術と接着性の改善評価方法 オンライン
2024/4/26 塗布膜乾燥プロセスの解明・考察・本質の理解と塗布膜の設計、不良・欠陥対策への応用 オンライン
2024/4/26 塗装・コーティング現場のゴミ・異物対策実践セミナー 東京都 会場
2024/5/6 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎と耐摩耗対策、摩擦制御法 オンライン
2024/5/7 異種材料接着に向けた金属の表面処理技術と接着性の改善 オンライン
2024/5/7 ペロブスカイト太陽電池における塗工・乾燥のスケールアップ オンライン
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 溶融製膜/溶液製膜によるフィルム成形技術の基礎と実際 オンライン
2024/5/13 微粒子の分散安定化の基礎と実際 オンライン
2024/5/16 半導体めっきの基礎とめっき技術の最新技術動向 オンライン
2024/5/17 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/21 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン
2024/5/21 ラミネート技術の基礎・トラブル対策とヒートシール技術のポイント オンライン
2024/5/21 プラズマによる表面改質技術の基礎と応用 オンライン

関連する出版物