技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

エンドトキシン試験の実際と製造・品質管理のポイント

エンドトキシン試験の実際と製造・品質管理のポイント

~Low Endotoxin Recovery (LER) について海外の動向/FDA査察指摘事項及び対応 … etc.~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、エンドトキシン試験の進め方・評価・留意点にまで徹底解説いたします。

開催日

  • 2017年3月24日(金) 12時30分16時30分

修得知識

  • エンドトキシンの分子構造と生物活性
  • エンドトキシンによる細胞活性化の分子機構
  • エンドトキシンの測定 (LAL) および除去・不活化法
  • 三極薬局方エンドトキシン試験法とバリデーション手法
  • Low Endotoxin Recovery
  • 臨床エンドトキシン
    • エンドトキシン血症の診断
    • エンドトキシンショックの治療
    • 透析液の清浄化

プログラム

 細菌内毒素 (エンドトキシン) は極微量で発熱活性、致死活性など生体に有毒な作用を有し、医薬品、医療機器、再生医療等製品への混入には細心の注意を払う必要があります。
 本セミナーでは、エンドトキシンの分子構造と生物活性、エンドトキシン測定の基礎と応用、局方エンドトキシン試験法 (LAL) の実際と留意点、製造・品質管理のポイントとPitfall (Low Endotoxin Recovery) について海外の動向も交えて分かりやすく解説します。
 さらには医療 (Et血症・敗血症の診断と治療、透析液の品質確保、PET検査薬等々) および農業、ナノテクノロジー、環境衛生など種々産業分野への応用ならびに次世代 LAL、微生物迅速試験法も含めた現状と将来展望について述べたいと思います。

  1. エンドトキシンの分子構造と生物活性
    1. エンドトキシンの化学構造
    2. エンドトキシン分子の解離会合
    3. エンドトキシシンの活性本体
    4. エンドトキシン受容体と活性の発現機構
    5. エンドトキシンの人体への影響
      • 発熱性
      • 致死毒性
      • 微小循環障害 等
  2. エンドトキシンの除去および不活化
    1. エンドトキシンの分子特性と熱安定性
    2. 高圧蒸気滅菌
    3. 吸着による除去
    4. 膜ろ過による除去
    5. 化学的処理による不活化
    6. 放射線および電子線による不活化
    7. 製薬用水の微生物管理と最新の動向
  3. エンドトキシンの測定
    1. パイロジェンの生物学的検出法
    2. リムルス凝固因子の活性化機構
    3. カブトガニ血球抽出液 (LAL) の特性
    4. エンドトキシン標準品と溶液安定性
    5. リムルステストの感度および特異性
    6. リムルステストの種類 (ゲル化・比色法) と基本性能
    7. エンドトキシンおよび (1→3) – β – D – グルカンの鑑別測定
    8. 各分野への応用
      • 医療
      • 農業
      • 食品
      • 化学工業
      • 環境 等
    9. リムルステスト代替法
      • rFCアッセイ
      • MAT
      • EAA
      • HEK細胞アッセイ
    10. 次世代リムルステスト (遺伝子組換え)
  4. エンドトキシン試験法
    1. 試験法の国際的な位置づけ (米国FDAの動向)
    2. バリデーションの目的と国際調和
    3. 試験室で想定される測定誤差の要因
    4. 試験環境および使用器具類の整備と管理
    5. 測定法およびLAL試薬の適切な選択
    6. 試験に及ぼす影響因子と対処法 (測定事例紹介)
    7. エンドトキシン規格値
    8. 最大有効希釈度
    9. FDA査察における指摘事項と対応 (GMP/QMS)
  5. 試験の実施手順と評価法
    1. ゲル化 (予備試験・限度試験・定量試験法)
    2. 光学的定量法 (予備試験・定量)
    3. 生物学的製剤への適用
    4. データ解釈上の留意点
    5. Low Endotoxin Recovery (LER)
  6. 臨床におけるエンドトキシン測定の意義【1】
    1. 透析療法の現況と課題
    2. 透析液エンドトキシンの管理基準および測定法
    3. 透析液の清浄化と臨床的意義
    4. 透析液清浄化ガイドラインの目的と内容
    5. 人工透析管理システムの進歩と将来の展望
  7. 臨床におけるエンドトキシン測定の意義【2】
    1. エンドトキシンによる多様な病態
    2. 敗血症・エンドトキシン血症の補助診断 (血中エンドトキシン測定)
    3. エンドトキシンショックと血液浄化療法
    4. 敗血症の動物モデル
    5. 敗血症治療薬開発の経緯と今後の動向
  8. 質疑応答・総合討論

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 会議室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/18 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2025/8/19 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2025/8/19 海外製造所に対して実施する監査のためのGMP英語表現 入門講座 オンライン
2025/8/20 開発・薬事担当者のためのeCTD v4.0適応にむけた重要ポイントと見直し事項 オンライン
2025/8/21 安定性試験のための統計解析 オンライン
2025/8/21 開発段階に応じた治験薬GMP管理を何をいつ準備し、どのような管理をするかの効果的運用方法 オンライン
2025/8/21 薬事申請をふまえたICH Q5A (R2) ウイルス安全性評価 / 次世代シーケンシング (NGS) 導入の考え方とVirus Filtrationのポイント オンライン
2025/8/21 コンピュータ化システムバリデーションの効率的な実施法 オンライン
2025/8/25 変更・逸脱管理とOOS/OOT及び一変・軽微変更の判断基準とCAPA実践手順 オンライン
2025/8/25 医薬品の特性を踏まえた外観目視検査基準の設定と検査結果の妥当性評価および検査員の育成・認定 オンライン
2025/8/25 低分子・高分子の高活性物質を扱う共用設備での洗浄評価基準と洗浄管理の留意点 オンライン
2025/8/25 ICH-GCP (R3) のeTMFマネジメントへの影響とeTMFシステムのセキュリティ オンライン
2025/8/26 GMP適合機器・設備のための設計・バリデーション・保全とクラウドを含むCSV・DI対応・実践 (全3コース) オンライン
2025/8/26 海外CTD-M3を活用した承認申請時の「規格及び試験方法」の簡略記載の注意点 東京都 会場・オンライン
2025/8/26 基礎から学ぶクラウド利用におけるCSV実務 / SaaSのバリデーションとIaaS/PaaSクラウド基盤の適格性評価 オンライン
2025/8/27 CSV/DI対応を踏まえた医薬品GMP分野におけるITシステム (MES/LIMS/CDS等) 構築の要点 オンライン
2025/8/27 意思決定にむけたターゲットプロダクトプロファイルの設定 オンライン
2025/8/27 ファージセラピーと臨床応用 : バクテリオファージを用いた医薬品の開発・技術動向と実用化に向けた課題 オンライン
2025/8/28 ラボにおける監査証跡/レビュー方法 (いつ・誰が・項目・頻度・レベル) と分析機器毎のレビュー例 オンライン
2025/8/29 医薬品工場における支援システムの設計・バリデーション・保全の留意点 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール