技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

カーボンナノチューブの可溶化/分散化のノウハウおよび、応用の最新動向

カーボンナノチューブの可溶化/分散化のノウハウおよび、応用の最新動向

~CNTの基礎から複合材料・デバイス・バイオ分野への応用まで、総括的に解説~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、カーボンナノチューブの利用・応用を飛躍的に広げる可溶化と分散化について、基礎から応用の最新情報まで、CNT研究のキーテクノロジーを徹底解説いたします。

開催日

  • 2017年2月20日(月) 10時30分 16時30分

プログラム

 カーボンナノチューブ (CNT) は、突出した特性/機能 (高い導電性、近赤外発光、高強度メカニカル特性、超軽量、化学的安定など) をもつ1次元導電性分子ナノワイヤーであるが、固体状態ではファンデアワールス力等により束 (バンドル) 構造体を形成し、水や汎用の溶媒にはほとんど溶解しない。
 ここでは、CNT可溶化/分散の基礎、および最近のトピックス (半導体/金属ナノチューブの分離、新しい光特性など) 、ならびに可溶化CNTのエネルギー、複合材料、デバイス、およびバイオ分野への応用についての最新話題を提供する。

  1. ナノカーボンとは
  2. カーボンナノチューブの構造、物性
    1. CNTの合成
    2. CNTの基本物性
  3. カーボンナノチューブ (CNT) の可溶化
    1. はじめに – 可溶化の重要性
    2. 一般的な溶媒による分散
    3. 化学修飾可溶化 (共有結合による可溶化処理)
    4. 物理修飾可溶化 (非共有結合による可溶化処理)
      1. 低分子系可溶化剤
      2. 高分子系可溶化剤
      3. DNA可溶化剤
  4. カーボンナノチューブの電子準位
    1. はじめに
    2. 電子準位決定法
  5. SWNTの新しい光特性
  6. SWNTのカイラリティ分離
    1. はじめに
    2. 半導体性・金属性SWNTの分離・濃縮
      1. 化学反応を利用した分離法
      2. ブレークダウン法
      3. クロマトグラフィー法
      4. 密度勾配超遠心分離 (DGU) 法
      5. 選択的可溶化法
    3. 固有のカイラル指数 (n, m) をもつSWNTの分離
      1. クロマトグラフィー法
      2. 密度勾配超遠心分離 (DGU) 法
      3. 超分子科学を利用した選択的可溶化法
    4. エナンチオマー分離
  7. カーボンナノチューブ機能化 (複合材料創製)
    1. 機能化に向けた複合化
      1. 有機分子との複合化
      2. 高分子との複合化
      3. ナノ粒子との複合化
    2. バイオアプリケーション
      1. In vitro アプリケーション
      2. In vivo アプリケーション
      3. CNTの分散と毒性
      4. 細胞培養基板としてのCNT
    3. エネルギーデバイス
      1. 燃料電池
        1. Ptを利用する燃料電池
        2. 非Pt型燃料電池
        3. ダイレクトメタノール電池
      2. 太陽電池
      3. リチウムイオン電池
      4. 空気 – 亜鉛電池
    4. フレキシブル透明電極
    5. CNT熱伝導デバイス
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 中嶋 直敏
    九州大学 大学院 工学研究院 応用化学部門
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/19 粒子最密充填のための粒子径分布・粒子形状・表面状態制御 オンライン
2024/4/24 スラリーの挙動と制御およびリチウムイオン電池電極スラリー化技術と評価方法 オンライン
2024/5/10 スラリーの分散状態の制御と調製、評価技術 オンライン
2024/5/13 微粒子の分散安定化の基礎と実際 オンライン
2024/5/16 導電性カーボンブラックの使用テクニック オンライン
2024/5/17 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/24 乳化・懸濁重合の反応機構と装置設計、重合反応の制御 オンライン
2024/5/24 カーボンナノチューブの基礎とリチウムイオン電池への応用 オンライン
2024/5/27 粉体の付着・凝集・流動メカニズムとその評価、トラブル回避の考え方 オンライン
2024/5/29 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/29 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2024/5/30 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン
2024/5/31 リチウムイオン電池電極スラリーの分散、混練技術とその最適化 オンライン
2024/6/3 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2024/6/4 乳化・懸濁重合の反応機構と装置設計、重合反応の制御 オンライン
2024/6/5 顔料の分散安定化と使いこなし術 オンライン
2024/6/5 プラズマCVDによるナノ・微粒子材料の作製技術とプロセスモニタリング オンライン
2024/6/5 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/6/14 粉体によるトラブルの実際と対策の実務 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/8/31 分散剤の選定法と効果的な使用法
2021/10/29 金属ナノ粒子、微粒子の合成、調製と最新応用技術
2021/2/16 ポリマーアロイ/ブレンドにおける相溶性・分散条件の最適設計、評価応用の最新技術
2020/1/31 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の求め方と微粒子の分散安定化への活用術
2018/11/30 複雑高分子材料のレオロジー挙動とその解釈
2018/11/19 炭素繊維・炭素繊維複合材料の未来
2018/2/28 顔料分散の基礎講座
2017/10/23 カーボンブラック 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/10/23 カーボンブラック 技術開発実態分析調査報告書
2016/11/29 二軸押出機
2016/5/16 カーボンナノチューブの応用技術 (2016年版) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2016/5/16 カーボンナノチューブの応用技術 (2016年版) 技術開発実態分析調査報告書
2014/8/25 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング
2014/4/30 微粒子最密充填のための粒度分布・粒子形状・表面状態制御
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定
2013/7/25 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術
2013/3/25 カーボンナノチューブ応用技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/25 カーボンナノチューブ応用技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/20 導電・絶縁材料の電気および熱伝導特性制御
2012/1/25 炭素繊維大手3社 技術開発実態分析調査報告書