技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

フレキシブル液晶ディスプレイの作製技術、材料開発と柔軟性向上

フレキシブル液晶ディスプレイの作製技術、材料開発と柔軟性向上

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年1月25日(水) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部 スリットコーター法によるフレキシブルLCDの作製技術

(2017年1月25日 10:30〜12:10)

 LCDや有機ELなどの有機電子デバイスの進化と共に製造プロセスも革新が求められている。
 昨今、プロセス縮減や脱真空・脱高温プロセスを目指した印刷エレクトロニクスが盛んに研究されている。
 従来法では有機薄膜を印刷法で基板上に塗工した後、分子配向処理するのが一般的だったが、SAMのように膜形成時に配向性が発現すれば大幅に工程減となる。
 本講演では、フレキソ印刷とスリットコーターに注目し、フレキシブルLCD作製法について解説する。

  1. 分子配向
    1. 有機エレクトロニクスの時代へ
    2. LCDにおける分子配向の重要性
    3. 有機EL・トランジスタには分子配向は不要か?
    4. 脱真空プロセスとインクジェット法の限界
    5. LB膜とSAM
  2. 分子配向印刷法
    1. 配向転写
    2. フレキソ印刷法 (グラビア法)
    3. スリットコーター法 (ダイコーター・リップコーター)
  3. フレキシブルLCDの現状と未来
    1. ネマティック液晶タイプ
    2. 高速応答LCD
    • 質疑応答

第2部 フレキシブルディスプレイ用フィルム基板の要求特性と高機能化技術

(2017年1月25日 13:00〜14:40)

 フレキシブルディスプレイの代名詞になっているOLEDは、製造方法、寿命等で大きな課題を有す。
 有機半導体TFT駆動LCDは、ロール・ツ・ロール (R2R) 方式で生産可能な唯一のディスプレイである。
 このデバイスは、基板材料の観点からR2R対応ができ、プロセス温度200℃以下が可能である。
 しかも、TFT – LCDは、透過型に限らず反射型も可能で、低消費電力でしかも動画対応可能なフレキシブルディスプレイを実現できる。
 講演では、フレキシブルTFT – LCD用基板材料として、プラスチックフィルムに代わる材料として、ナノペーパが環境保全の観点から適していることを述べる。

  1. フレキシブルディスプレイ比較
    1. LCD
    2. OLED
    3. EPD
  2. 薄膜トランジスタ (TFT) と基板材料への要求性能
    1. 無機系半導体 (Si系、酸化物系)
    2. 有機系半導体
  3. ディスプレイと基板材料
    1. 物理的特性
    2. 光学的特性
    3. ガスバリア性
  4. 生産方式と基板材料
    1. 枚葉方式
    2. ロール・ツー・ロール方式
  5. 現状のフレキシブルOLED製造法の課題
  6. まとめ
    • 質疑応答

第3部 フレキシブル液晶デバイスの研究開発

~フレキシブルディスプレイの超柔軟化・大画面化に向けて~

(2017年1月25日 14:50〜16:30)

 本講座では、昨今、注目されているフレキシブル液晶技術の特徴・用途とともに、デバイス構造・駆動技術・作製工程を解説する。
 液晶をプラスチックフィルムで保持したフレキシブルディスプレイは、ガラス基板で確立された既存の製造技術・駆動技術が転用可能である。
 そのため、柔軟な大画面・高精細ディスプレイを早期に実現でき、低コスト化も期待できる。
 また、液晶材料は劣化がないため、有機EL方式のようなガスバリアの問題が生じず、長期間の信頼性・安定性が確保される。
 そのため今後の情報化社会において、映像提供サービスや高臨場感映像メディアを先導する役割を担っていくと考えられる。

  1. 情報化社会とフレキレブルディスプレイ
  2. フレキシブル液晶ディスプレイの特質とインパクト
  3. フレキシブル液晶技術のブレークスルー
    1. プラスチックフィルム基板
    2. 基板スペーサ
    3. 液晶動作モード
    4. 光学補償
    5. バックライト
    6. 薄膜トランジスタ・半導体
    7. パネル作製工程
  4. 今後のディスプレイの発展性
    • 質疑応答

講師

  • 木村 宗弘
    長岡技術科学大学 工学研究院 電気電子情報工学専攻
    教授
  • 鵜飼 育弘
    Ukai Display Device Institute
    代表
  • 藤掛 英夫
    東北大学 大学院 工学研究科 電子工学専攻
    教授
  • 石鍋 隆宏
    東北大学 大学院 工学研究科 電子工学専攻
    准教授
  • 柴田 陽生
    東北大学 大学院 工学研究科 電子工学専攻

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2022/12/21 メタバースを支えるディスプレイおよび部材の動向
2022/4/6 Society 5.0 時代を切り開くデバイス・部材・製造装置
2021/8/30 ディスプレイデバイスの世代交代と産業への衝撃
2021/6/30 VR/AR技術における感覚の提示、拡張技術と最新応用事例
2021/4/30 次世代ディスプレイと非接触デバイス
2021/3/31 スマートウィンドウの進化と実用化
2020/10/29 最新ディスプレイ技術トレンド 2020
2020/10/21 AR/VR/MRマイクロディスプレイ世界の最新業界レポート
2020/7/29 フラットパネルディスプレイ (FPD) を支える高機能材料と製造装置
2019/10/30 最新ディスプレイ技術トレンド 2019 (ebook)
2018/10/5 車載用デバイスと構成部材の最新技術動向
2018/10/5 コネクティッド社会へ向けたディスプレイおよび高信頼性化技術の最新動向
2018/7/12 スマートウィンドウの基礎と応用
2018/3/9 量子ドット・マイクロLEDディスプレイと関連材料の技術開発
2017/12/25 世界の有機ELディスプレイ産業動向
2017/10/31 フレキシブルOLEDの最新技術動向
2014/11/10 フレキシブル電子デバイス〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/10 フレキシブル電子デバイス〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/3/7 画像処理・画像符号化・画像評価法