技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

全身性エリテマトーデスの基礎と治療の現状・現場が望む新薬像

全身性エリテマトーデスの基礎と治療の現状・現場が望む新薬像

~SLEの診断と治療/臓器障害/疾患活動性評価/今後、新薬となりそうなものは~
東京都 開催 会場 開催 個別相談付き

開催日

  • 2016年7月20日(水) 10時30分16時30分

プログラム

 関節リウマチの新薬開発は進み、続々とBiologicsが、最近ではJAK阻害剤も上市され、患者の治療満足度は格段に良くなっています。片や膠原病の代表的疾患である全身性エリテマトーデス (SLE) ではどうかと言うと、新薬開発はまだまだ遅れていると言わざるを得ません。
 最初にSLEの疫学・病因・病態 (特に難治性の臓器障害) と診療の現状を述べ、SLEとはどんな病気であるのか、一筋縄では行かない、特殊な病気であることを先ず理解して頂きます。
 次に現在行われている治療の問題点、以前からの新薬開発状況と今後上市されそうな薬剤を上げながら、医療現場で満たされていないメディカルニーズは何であるかを明らかにし、更にどのような薬剤開発が求められているかを話したいと思います。

  1. SLEの概要
    1. 代表的なSLE患者像と臨床経過
    2. 社会的影響と疫学からみたSLE
    3. SLEの病因と病態
    4. 臨床症状
    5. 抗リン脂質抗体症候群
  2. SLEの診断と治療
    1. 診断のための血清学的マーカー (抗核抗体、抗dsDNA抗体、抗Sm抗体、血清補体価)
    2. SLE診断基準
  3. SLEの臓器障害 (難治性病態)
    1. 血小板減少症
    2. ループス腎炎・ネフローゼ症候群
    3. 中枢神経障害 (精神症状)
    4. 肺高血圧症
    5. び慢性肺胞出血
    6. 間質性肺炎
    7. 激症型抗リン脂質抗体症候群
  4. SLEの疾患活動性評価
    1. SLEDAI
    2. BILAG
    3. 実際の医療現場では疾患活動性評価を用いない?
  5. SLEの治療
    1. ステロイド治療
    2. 免疫抑制薬 (ブレディニン、タクロリムス、シクロスポリン)
    3. 公知申請で認可された免疫抑制薬 (シクロホスファミド、アザチオプリン、ミコフェノール酸モフェチル)
    4. リツキシマブ:ネフローゼ症候群には投与可能
    5. リツキシマブ投与で劇的に改善したNPSLE症例呈示
    6. 最近認可された薬剤:ヒドロキシクロロキン (適応:皮膚症状、倦怠感等の全身症状、筋骨格系症状)
  6. SLE治療に伴う合併症の問題点
    1. ステロイド・免疫抑制薬治療による合併症 (骨粗鬆症、感染症、不妊症、悪性腫瘍)
  7. SLEの予後
    1. ステロイド減量・フリー後の再発
  8. SLE開発治験
    1. 途中で中止されたSLE治験の原因は?
    2. 欧米におけるSLE治療の現状と臨床試験・新薬の開発状況
    3. 我が国における臨床試験・新薬の開発状況:ベリムマブは未だ承認されないのか?
    4. 抗インタフェロンα抗体はSLEに効果があるのか?インタフェロンαはSLEに悪さをしているか
  9. SLEの新薬となりそうなもの?
    1. B細胞よりもT細胞を抑えるべき?
    2. 免疫複合体・補体をターゲットにした薬剤は意外にいけるかもしれない
    3. JAK阻害剤は効き目があるかも?
    4. γグロブリン製剤は効き目があるか?
    5. 中枢神経障害に対する治験を行って欲しい

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/26 医療データ (RWD) 活用時の100の落とし穴 オンライン
2025/8/26 海外CTD-M3を活用した承認申請時の「規格及び試験方法」の簡略記載の注意点 東京都 会場・オンライン
2025/8/26 基礎から学ぶクラウド利用におけるCSV実務 / SaaSのバリデーションとIaaS/PaaSクラウド基盤の適格性評価 オンライン
2025/8/26 医薬品開発における事業戦略構築と各成長ステージでのアプローチ オンライン
2025/8/27 添加剤・資材メーカー・製造委託先を含む監査のポイント / 監査員養成講座 東京都 会場・オンライン
2025/8/27 医薬品等製造設備の洗浄バリデーションと交叉汚染防止 オンライン
2025/8/27 変形性関節症の病態/治療・診断技術の現状と臨床現場が望む新薬像 オンライン
2025/8/27 医薬品開発における事業戦略構築と各成長ステージでのアプローチ オンライン
2025/8/27 CSV (コンピュータ化システムバリデーション) 実務入門講座 オンライン
2025/8/27 訴求と実感を連動させたヘアケア製品の開発と感性評価手法 オンライン
2025/8/27 意思決定にむけたターゲットプロダクトプロファイルの設定 オンライン
2025/8/27 様々な裁判例から見る医薬品の特許権存続期間延長の実務・LCM戦略とパテントリンケージへの対応 オンライン
2025/8/27 ファージセラピーと臨床応用 : バクテリオファージを用いた医薬品の開発・技術動向と実用化に向けた課題 オンライン
2025/8/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) 東京都 会場・オンライン
2025/8/28 ラボにおける監査証跡/レビュー方法 (いつ・誰が・項目・頻度・レベル) と分析機器毎のレビュー例 オンライン
2025/8/28 医薬品開発のための非臨床試験 オンライン
2025/8/28 医薬品業界で働く人のためのマーケティング入門 オンライン
2025/8/28 事業を成功に導く、グローバル特許戦略の策定方法 東京都 オンライン
2025/8/29 医薬品/原薬/添加物/包装材等を対象とした中国医薬品開発の基礎と応用 オンライン
2025/8/29 分析法バリデーション入門講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/6/11 タンパク質分解医薬の実用化に向けた基盤技術と評価
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/2/20 医薬品製造を目的としたプロセス化学と薬事規制及び製薬企業の動向
2025/1/27 世界の中分子医薬・抗体医薬、およびCDMO最新業界レポート
2024/11/29 ファインケミカル、医薬品の連続生産プロセス
2024/9/30 最新GMPおよび関連ICHガイドライン対応実務
2024/9/30 タンパク質、細胞の吸着制御技術
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用