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脂質異常症に対する心血管イベントを抑えた新薬開発

脂質異常症に対する心血管イベントを抑えた新薬開発

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年6月28日(火) 10時30分16時30分

プログラム

第1部. 脂質異常症の治療意義

(2016年6月28日 10:30〜12:30)

 近年、我が国における医療費は増加の一途をたどっており、医療費の削減が重要な課題となっている。生活習慣病は、有病率が増加している一方で治療介入は不十分であり、動脈硬化性疾患の発症予防は医療費の削減の面からも重要である。今回脂質異常症について「なぜLDLコレステロールを下げなければならないのか」と「高トリグリセリド血症の治療意義」について考えたい。

  1. なぜLDLコレステロールを下げなければならないのか
    1. 我が国における現状
    2. 脂質代謝と動脈硬化
    3. ステロール調節エレメント結合蛋白SREBP について
    4. 粥状硬化病変は減少するのか
    5. 服薬アドヒアランスと生活習慣病
    6. LDLコレステロールは the lower, the better か?
    7. スタチンの臓器保護効果について
  2. 高トリグリセリド血症の治療意義
    1. 脂質異常症と心血管イベント
    2. 魚介摂取量と心血管イベント
    3. 血中EPA・DHA 濃度と心血管イベント
    4. EPA・DHA の機能と役割
    5. 海外での臨床成績
    6. EPA・DHA の量について
    • 質疑応答

第2部. 意外と多い家族性高コレステロール血症とその新しい治療戦略

~PCSK9阻害薬・MTP阻害薬など~

(2016年6月28日 13:15〜14:45)

 家族性高コレステロール血症 (Familial Hypercholesterolemia: FH) はLDL 受容体関連遺伝子変異による頻度の高い (200~500人に1人) 遺伝病で、高LDLコレステロール血症、黄色腫、若年性冠動脈疾患が特徴です。本講座では一見難解な脂質代謝をわかりやすく解説しながら、FH診療の実際と課題、FHなどの単一遺伝子疾患患者の病態をヒントに開発された新しい薬剤の臨床データやそのインパクトについてお話したいと思います。さらに、HDL増加戦略のパラダイムシフトについても触れたいと思います。

  1. とっても簡単なリポタンパク代謝のお話
    1. コレステロールと中性脂肪の違い
    2. コレステロールや中性脂肪はどのように運ばれるのか
    3. アポリポタンパクがリポタンパクの運命を決める
  2. 家族性高コレステロール血症 (FH) って、どんな病気?
    1. 頻度が高いのに診断されていない理由
    2. FH診療の実際
    3. なぜ早期診断・早期治療が必要なのか?
    4. 治療の難しさについて
  3. 創薬ターゲットは単一遺伝子疾患患者さんが教えてくれる
    1. LDL受容体:FHとスタチンの開発
    2. PCSK9:FHとPCSK9阻害薬の開発、臨床データ
    3. FHホモ接合体の病態と新しい治療薬:MTP阻害薬、アポB合成阻害薬
    4. LDLアフェレシス治療に未来はあるのか
  4. HDLは「量」より「質」が大切
    1. 善玉コレステロール増加戦略のパラダイムシフト
    2. HDLの質とは?:コレステロール引き抜き能、抗酸化能
    3. FHでもHDLの質が大切
    • 質疑応答

第3部. 診療データから読み解く脂質異常症治療薬の市場動向

(2016年6月28日 15:00〜16:30)

講師

  • 中谷 英章
    慶應義塾大学 医学部 腎臓内分泌代謝内科
    特任講師
  • 小倉 正恒
    国立循環器病研究センター研究所 病態代謝部 脂質代謝研究室
    上級研究員
  • 松林 大輔
    メディカル・データ・ビジョン株式会社 EBM事業部 EBM推進ユニット
    ユニット長 マネージャー

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
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主催

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