技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

特許の配合情報から考える熱可塑性エラストマーの不良成形メカニズムとトラブル防止策

特許の配合情報から考える熱可塑性エラストマーの不良成形メカニズムとトラブル防止策

~スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマーを中心として~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、複雑な混合物 (化学反応を伴う) の成形トラブル、雑誌の記事や論文では書かれていない特許情報に基づくレシピから読み解く成形トラブル対策法、特許情報から得られるレシピ情報を元に予測して行うトラブル解決のための分析方法について解説いたします。

開催日

  • 2016年5月26日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 成形事業者の技術者 (部品メーカー)
  • 最終製品の技術者 (自動車メーカーなど)

修得知識

  • 複雑な混合物 (化学反応を伴う) の成形トラブル
  • 雑誌の記事や論文では書かれていない特許情報に基づくレシピから読み解く成形トラブル対策法
  • 特許情報から得られるレシピ情報を元に予測して行うトラブル解決のための分析方法
  • スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマーなどの配合情報とそれから読み解く成形時の挙動
  • 成形トラブルをいち早く解決するための基礎知識

プログラム

 汎用性熱可塑性エラストマー組成物であるオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物、スチレン系熱可塑性エラストマー組成物は、他のプラスチックやエンプラ系熱可塑性エラストマー (ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン系) と異なりゴム成分と液状オイル成分と流動成分 (樹脂成分) との「多成分の混合物」であり複雑です。異なる性状の成分を混合・混練しているので問題を複雑にしています。
 それはすなわち成形トラブルに直結してしまいます。さらにまた複雑にするのは多くの場合は、それを化学反応させて架橋させ耐熱性、耐油性を向上させます。架橋反応では、複数の分子が結び付いたり逆に分子が切れてしまったり極めて複雑なことがおこります。特許情報から得られるレシピを考慮しないともはやトラブル対策など効率的に行うことはできません。
 本セミナーでは、複雑な混合物 (化学反応を伴う) の成形トラブル、雑誌の記事や論文では書かれていない特許情報に基づくレシピから読み解く成形トラブル対策法、特許情報から得られるレシピ情報を元に予測して行うトラブル解決のための分析方法について解説いたします。

  1. 熱可塑性エラストマーの種類
    • 汎用熱可塑性エラストマー (オレフィン系、スチレン系) の活用範囲とその展望
  2. 組成及び配合成分
    「特許情報から得られるレシピとその原材料の詳細情報」
    1. オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
      1. ゴム成分の性質による物性・成形性への影響
      2. 流動相 (樹脂) 成分の性質による物性・成形性への影響
      3. 軟化剤成分の性質による物性・成形性への影響
      4. 架橋剤による物性・成形性への影響
    2. スチレン系熱可塑性エラストマー組成物
      1. ゴム成分の性質による物性・成形性への影響
      2. 流動相 (樹脂) 成分の性質による物性・成形性への影響
      3. 軟化剤成分の性質による物性・成形性への影響
      4. 架橋剤による物性・成形性への影響
  3. 業界実情
    1. オレフィン系熱可塑性エラストマーの販売会社
    2. スチレン系熱可塑性エラストマーの販売会社
  4. 成形トラブルとその対策
    「特許情報から考えるレシピを根拠としてトラブル原因を解明しよう!」
    1. ひけ
    2. ショートショット
    3. バリ
    4. そり・変形
    5. シルバー
    6. 金型転写性不良
    7. ウエルド不良
    8. 焼け
    9. 寸法のばらつき
    10. ピンキング
    11. ブツ
    12. ブリードアウト
    13. ブルーム
    14. 成形品の表面剥離
    15. 複合成形体の層間融着不良
    16. 押出成形におけるドローダウン
  5. 分析技術
    「そのサンプルは、どんな熱可塑性エラストマーなのか?」
    1. 種類を判別する分析方法
      1. ゴム成分の分離とその分析方法
      2. 軟化剤の分離とその分析方法
      3. 流動相 (樹脂) 成分の分離とその分析方法
      4. 架橋度の測定方法
    2. トラブル解決のための分析方法 「このトラブルは、何が原因なのか?」
      1. ブツ分析
      2. ブリード物の分析
      3. ブルーム物の分析
      4. モルフォロジー観察

講師

  • 鷲尾 裕之
    プラスチックコンパウンドコンサルタント

会場

東宝土地 株式会社 高橋ビルヂング
東京都 千代田区 神田神保町3-2
東宝土地 株式会社 高橋ビルヂングの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,111円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 36,111円 (税別) / 39,000円 (税込)

案内登録割引・複数名同時申込割引

S&T出版からの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。

  • STbook会員登録を希望する方
    2名様まで 43,796円(税別) / 47,300円(税込) で受講いただけます。
    追加1名あたり 33,796円(税別) / 36,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 77,592円(税別) / 83,800円(税込)
  • STbook会員登録を希望しない方
    2名様まで 46,111円(税別) / 49,800円(税込) で受講いただけます。
    追加1名あたり 36,111円(税別) / 39,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 82,222円(税別) / 88,800円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/10/28 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2024/10/28 ゴム・プラスチック材料のトラブル解決 (2日間) 東京都 会場
2024/10/28 ウレタン材料の基礎と構造分析 東京都 会場
2024/10/28 結晶性高分子の構造解析手法 オンライン
2024/10/28 デジタルヘルス分野の出願戦略の策定と特許査定クレーム事例からみる記載方法 オンライン
2024/10/29 高速通信用低誘電損失 (低誘電率・低誘電正接) ポリイミド開発に向けた分子設計と特性制御 オンライン
2024/10/29 プラスチックの破壊メカニズムと材料の強度設計 オンライン
2024/10/29 高分子・樹脂・フィルムにおける延伸配向、結晶化挙動および屈折率・複屈折の考え方とその測定方法 オンライン
2024/10/29 高分子技術者のためのレオロジー入門 東京都 オンライン
2024/10/29 加速する国内外のプラスチック規制の動向とリサイクルの最新事情 オンライン
2024/10/29 UV硬化の基礎と硬化不良対策および影部の硬化 東京都 会場
2024/10/30 プラスチック金型設計・加工技術の基礎から実践的応用 オンライン
2024/10/30 ヒートシールの基礎、接合のメカニズムと品質管理・不具合対策 オンライン
2024/10/30 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/10/30 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2024/10/31 プラスチック成形品、フィルムにおける残留応力・歪み発生メカニズムとアニール処理による対策 オンライン
2024/10/31 樹脂部品開発のためのCAE (Computer Aided Engineering) オンライン
2024/10/31 リグニンの構造・特性と産業利用の可能性 オンライン
2024/11/1 ゴム材料のトライボロジーと摩擦、摩耗の制御技術 オンライン
2024/11/1 結晶性高分子の構造解析手法 オンライン

関連する出版物