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ハードコート膜の高機能化技術と硬度と柔軟性の両立

ハードコート膜の高機能化技術と硬度と柔軟性の両立

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年2月5日(金) 10時30分 16時00分

プログラム

1. 無機-有機ハイブリッド型ハードコート材の開発と表面機能性付与技術

(2016年2月5日 10:30〜12:00)

無機-有機ハイブリッド型コーティング材の考え方、ハイブリッド合成方法に関する基本概念、無機特性を利用したハードコートの設計、UV硬化型ハードコートに関する特性付与を解説し、機能性ハードコートについて具体的に例示する。

  1. 無機-有機ハイブリッド樹脂の基礎
    1. 有機高分子と無機高分子
    2. ポリシロキサン結合
    3. ハイブリッドの考え方
    4. ゾルゲル法とハイブリッド設計
    5. 粒子ハイブリッド
  2. 無機-有機ハイブリッド型ハードコート材料
    1. ハイブリッド型ハードコート材の樹脂設計
    2. “ 硬さ” の測定方法
    3. 表面硬度と耐擦傷性
    4. 硬さが出る原料、出ない原料
    5. 見える傷と見えない傷
    6. もっと硬く、更に硬く
  3. ハードコートの高機能化
    • ナノ粒子を使いこなす
    • 機能性ハードコートの設計
      1. 耐熱性ハードコート
      2. 汚染除去性ハードコート
      3. 耐候性ハードコート
      4. 熱線遮蔽性ハードコート
      5. 屈折率制御型ハードコート
      6. 熱膨張制御型ハードコート
      7. フィルム成型用ハードコート
  4. 機能性ハードコート今後の展開
    • 質疑応答

2. UV硬化型ハードコート剤の高機能設計と基材密着性について

(2016年2月5日 12:45〜14:15)

UV硬化性のハードコート剤について、材料の特徴と選択のポイント、コーティング剤として求められる機能性とその設計について解説する。また、高硬度化に際して問題となり易い密着性の維持・付与について基本的な考え方と対策についても併せて紹介する。

  1. UV硬化システムと構成成分
    1. 熱硬化システムとUV/EB硬化システムの比較
    2. UV/EB硬化システムの特徴と課題
  2. 材料の設計
    1. 反応性オリゴマー
      1. 合成方法
      2. 特徴・物性
    2. 反応性モノマー
      1. 合成方法
      2. 低PII (皮膚刺激性) 化の方法
      3. 機能性付与モノマー
    3. 光開始剤
      1. 開裂型光開始剤
      2. 水素引き抜き型光開始剤
  3. 応用展開
    1. UV硬化型ハードコートに求められる機能
    2. 基材密着性について
      1. 密着性について基本的な考え方
      2. 改善方法
    • 質疑応答

3. ハードコートにおけるモノマー・オリゴマーの種類と選択について

(2016年2月5日 14:30〜16:00)

  1. モノマーの種類と役割
  2. ハードコートの機能性付与について
  3. オリゴマーの種類と役割
  4. 高硬度、高柔軟の両立方法について
  5. デンドリマーアクリレートを利用したハードコートについて
  6. 開始剤の選択と組み合わせについて
  7. 光カチオン系オリゴマーについて

講師

  • 佐熊 範和
    (地独)東京都立産業技術研究センター 研究開発本部 機能化学材料技術部 プロセス技術グループ
    研究員
  • 冨樫 春久
    荒川化学工業 株式会社 研究開発本部 コーティング事業 NC1G
    主任研究員
  • 猿渡 欣幸
    大阪有機化学工業 株式会社 事業本部 化学品部
    次長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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