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高分子材料の偏光・屈折率・複屈折の基礎、測定・制御技術

高分子材料の偏光・屈折率・複屈折の基礎、測定・制御技術

~光学特性の高性能化・精密化に向けて~
東京都 開催 会場 開催
  • 成形条件、共重合法、高分子ブレンド、ゼロ – ゼロ複屈折材料、化学修飾法、低分子化合物、、、複屈折の制御事例を豊富に解説

概要

本セミナーは、高分子材料の複屈折に関する基本的な知識について解説し、測定・制御技術について詳解いたします。

開催日

  • 2015年11月19日(木) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 屈折率、複屈折に関する基礎知識
  • 光学位相差 (複屈折) の発現メカニズムとその計測方法
  • 高分子光学フィルムにおける複屈折と分子構造、配向、ナノ構造の関係
  • 高分子材料の複屈折およびその波長依存性の制御方法

プログラム

 近年、光学材料には柔軟で丈夫な高分子材料の利用が進められており、その光学特性の高性能化や精密化が課題となっている。
 本講演では、高分子材料の複屈折に関する基本的な知識を習得するとともに、その制御方法について理解することを目的とする。

  1. 屈折率
    1. 屈折率と光
      • スネルの法則
    2. 屈折率と分極率
      • Lorentz – Lorenzの理論式と結合分極率
    3. 屈折率の波長依存性
      • Lorentz型関数、共鳴型振動、アッベ数
    4. 屈折率の予測
      • 結合分極率、分子構造,理論計算
    5. 屈折率の温度依存性
      • 金属、無機材料と高分子材料の違い
  2. 複屈折
    1. 複屈折現象
    2. 位相差と複屈折
    3. 偏光と位相差
      • 直線偏光と円偏光
      • 偏光板と波長板
    4. 複屈折の測定法
      • セナルモン法
      • 平行ニコル法
      • 分光法
      • アッベ屈折率計
    5. 複屈折と視野角
      • 面内複屈折と面外複屈折
      • 視野角における面外複屈折の影響
    6. 複屈折予測
      • 分極率テンソルと複屈折
      • 結合分極率を用いた計算
  3. 高分子の複屈折
    1. 高分子の複屈折 複屈折の発現機構の分類
    2. 複屈折の波長依存性
    3. フィルム成形と配向複屈折
      • 応力光学則
      • 分子配向と複屈折
      • 成形方法による配向状態の制御
    4. ガラス状態での複屈折
      • 光弾性複屈折の発現機構
      • 分子鎖セグメントを用いた解釈
    5. ナノ構造と形態複屈折
      • ナノ構造の種類と複屈折
  4. 複屈折の制御事例
    1. 成形条件による制御事例
      • 分子配向による複屈折制御
      • 3次元複屈折制御
    2. 共重合法と高分子ブレンド
      • ゼロ – ゼロ複屈折材料の作成
      • 波長依存性の制御
    3. 化学修飾法による制御
      • 化学修飾セルロースの複屈折
      • 波長依存性の制御
    4. 分子配向相関
      • 低分子化合物による複屈折制御
      • ゼロ複屈折材料
      • 逆波長分散性 (多波長型位相差フィルム)
    5. ナノ構造 ナノ結晶、ポーラス構造、ブロック共重合体
    6. ガラス複屈折の抑制
      • 共重合法
      • 低分子添加法
      • 熱処理法
      • 分子配向法
    • 質疑応用

講師

  • 信川 省吾
    名古屋工業大学 大学院 工学研究科 工学専攻 生命・応用化学系プログラム (しくみ領域)
    准教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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受講料

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: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

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