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ガラス代替樹脂の耐擦傷性向上技術と今後求められる特性

代替でネックとなる耐熱性や耐衝撃性などの物性とフレキシブルな形状に対応するための屈曲性を付与するには

ガラス代替樹脂の耐擦傷性向上技術と今後求められる特性

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーではフレキシブルの対応基礎から解説し、ガラス代替の透明樹脂フィルム・シートに関しての概説と透明ポリイミドの高分子設計に必要な基礎的な専門能力を身につけ、耐候性に優れたPMMAをナノレベルで改質した新規なアクリル材料であるアルケマ社の ShieldUpR (シールドアップ) の特性およびルノーで実際に採用されたケースを含めた用途展開事例を詳解いたします。

開催日

  • 2015年9月9日(水) 10時30分 16時00分

プログラム

1. フレキシブルディスプレイにむけたガラス代替フィルム・シートの開発と求められる特性

(2015年9月9日 10:30〜12:00)

ディスプレイやタッチパネル用の透明レンズ基材と してガラスは、コストアップと同時に、重い、分厚いと言った課題が明確になってきている。その為、 樹脂で代替することが望ましいが、強度・表面硬度 など課題も多くあるとされてきた。最近、新たに表面コート材の開発の進展に伴い、強化ガラスを樹脂基板に置き換え、カバーレンズに用いたスマートフォンも開発され、既にパネルメーカーより販売が開 始されている。

  1. はじめに
    1. カバーガラスの樹脂化
    2. フレキシブルデバイスへの樹脂フィルムの適用
  2. ガラス代替樹脂シートの取組み
  3. フレキシブルデバイスにおける透明樹脂シートの取組み
    1. 透明樹脂
    2. カバーガラスの樹脂化
    3. ガスバリアフィルムの開発
  4. まとめ

2. ポリイミドを中心とした耐熱性透明ポリマーの技術動向

(2015年9月9日 12:45〜14:15)

芳香族ポリイミドには構造に起因する固有の着色現象がある。あの有名なカプトンの黄褐色の着色をみればわかる。この着色の原因を説明し、無色透明化 する考え方を解説する。

  1. 高分子光学材料の基礎
  2. ポリイミドの着色要因と透明性発現の考え方
    1. ポリイミド固有の着色要因の電荷移動錯体
    2. 透明性発現に有利なモノマー構造
  3. 透明性を発現したポリイミド、および、製品、開発品の具体例
    1. 全芳香族
    2. 半芳香族
    3. 全脂環族
  4. 最近の開発動向
    1. 機能化 (低CTE化、屈折率制御)
    2. 市販、開発の耐熱性透明ポリマー
  5. ポリイミド以外の耐熱性透明ポリマーの開発事例

3. アクリル樹脂の耐候性、機械特性向上技術と用途展 開

(2015年9月9日 14:30〜16:00)

現在ガラス代替材料としては耐衝撃性に優れたポリカーボネートが最も多く検討されている。しかしながら、耐候性、耐スクラッチ性、耐薬品性等が充分 でないためにハードコートが必要不可欠であるなど 課題も多い。

  1. 会社紹介
    1. アルケマ社の概要
    2. アクリル部門の概要
  2. PMMAについて
    1. PMMAの特長
    2. PMMAの用途
  3. Altuglas ShieldUpR (アルトグラスシールドアップ) の紹介
    1. 特長
    2. 製造方法
    3. 機械的特性
    4. その他の特性 (耐UV性など)
  4. Altuglas ShieldUpRのグレージング用途展開
    1. ヨーロッパの規格
    2. 耐衝撃性
    3. 耐摩耗性
    4. 耐傷付き性
    5. 遮蔽性 (音、日光、熱)
  5. まとめ

講師

  • 岡本 敏
    住友化学 株式会社 経営企画室
    研究企画統括
  • 後藤 幸平
    後藤技術事務所
    代表
  • 宮保 淳
    アルケマ株式会社 京都テクニカルセンター
    取締役副社長

会場

株式会社 技術情報協会

セミナールーム

東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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複数名
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