技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

iPS細胞から組織への分化誘導法とその評価

今後、再生医療や創薬の免疫毒性評価系の応用等、どのような可能性が期待されているのか

iPS細胞から組織への分化誘導法とその評価

~疾患モデルの開発とその評価とは?/血液細胞・血管内皮細胞、心筋細胞、赤血球の事例から学ぶ~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、iPS細胞から組織への分化誘導法とその評価について、血液細胞・血管内皮細胞、心筋細胞、赤血球の事例を交えながら、解説いたします。

開催日

  • 2015年8月19日(水) 11時00分 16時30分

修得知識

  • 再生医療や創薬の免疫毒性評価系の応用

プログラム

第1部. iPS細胞から血液細胞・血管内皮細胞への分化誘導と創薬評価系の開発

(2015年8月19日 11:00〜12:30)

iPS 細胞は無限に増殖することおよび分化多能性を有することから再生医療や創薬への応用が期待されている。特に iPS 細胞から分化誘導した中胚葉系の細胞、すなわち血液細胞や 血管内皮細胞などは創薬や再生医療への応用に有用であると考えられ、三胚葉の中では最も古くから研究が進められてきた。しかしながら、実用化には純度や分化効率をさらに向上させ る必要があると思われる。本セミナーでは、我々が独自に開発した iPS 細胞由来血液細胞・血管内皮細胞の濃縮法について紹介し、創薬における免疫毒性評価系や神経毒性評価系の 応用等、創薬への応用について展望したい。

  1. 細胞接着分子の発現を指標とした iPS 細胞由来血液細胞・血管内皮細胞の濃縮
    1. 一般的な分化誘導法
    2. 細胞接着分子の発現を利用した分化細胞の純度向上
  2. 免疫細胞の作製と毒性評価系への応用
    1. iPS 細胞からマスト細胞への分化誘導
    2. 分化誘導マスト細胞の機能評価
    3. 免疫毒性評価系構築の基盤技術
    4. 細胞評価系と in vitro 疾患モデルの開発
  3. iPS 細胞由来血管内皮細胞を利用した神経系への創薬応用
    1. iPS 細胞を用いた神経毒性評価系の現状
    2. iPS 細胞から脳特異的血管内皮細胞の分化誘導
    3. iPS 細胞を用いた in vitro 血液-脳関門モデルの作製
    4. 薬物の脳内移行性を包括した新しい神経毒性評価系の構築
    5. 今後の展望
    • 質疑応答

第2部. iPS細胞から心筋細胞への分化誘導技術のポイントとその評価

(2015年8月19日 13:15〜14:45)

  • 心血管系の細胞分化・再生に関する研究
  • マウスiPS細胞を用いた心血管系細胞の分化誘導
  • 心臓血管の発生分化のメカニズム
  • 分子レベル検討
  • 再生医療への応用
  • 今後の展望 など
  • 質疑応答

第3部. 幹細胞からの赤血球分化誘導と大量生産モデル

(2015年8月19日 15:00〜16:30)

  1. 幹細胞の概念と多能性幹細胞
    • 幹細胞の概念
    • 幹細胞の種類
    • ESとiPS細胞
    • iPS細胞の可能性
    • iPS細胞の臨床応用
    • ESとiPS細胞応用への問題点
  2. 幹細胞からの血液分化
    • マウスES細胞の血液分化
    • マウス赤血球前駆細胞株の樹立
    • マウス肥満細胞株の樹立
    • ヒトES,iPS細胞の血液分化
    • ヒト臍帯血幹細胞からの赤血球分化誘導
  3. ヒト赤血球大量生産モデル
    • 赤血球前駆細胞株の意義
    • ヒト赤血球前駆細胞株の樹立
    • 赤血球大量生産モデルにおける問題点
  4. 今後の展望
    • 輸血用赤血球の生産
    • 赤血球以外の輸血用血液 など
    • 質疑応答
  • ご講演のタイトルと内容が少しご変更になりました。ご確認くださいませ。(6/3)

講師

  • 川端 健二
    国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 幹細胞制御プロジェクト
    プロジェクトリーダー
  • 山下 潤
    京都大学iPS細胞研究所
    教授
  • 寛山 隆
    独立行政法人理化学研究所 バイオリソースセンター 細胞材料開発室
    専任研究員

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2025/4/28 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した薬品管理の進め方 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン
2025/4/28 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (実践編) オンライン
2025/4/28 iPS細胞の大量培養にむけた培養方法の選択と工程設計 オンライン
2025/4/28 FDA DMF (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品 (抗体医薬品) の特性解析・構造決定と得られたデータの品質管理への活用 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品の不純物管理 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における各種試験方法の適切な精度管理と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品のCTD (CMC) :妥当性の根拠とまとめ方 (2日間) オンライン
2025/5/29 環境モニタリングの測定時およびアラート・アクションレベル設定時の留意点 オンライン
2025/5/29 再生医療等製品/細胞加工製品の製造・QC担当者のためのGCTP入門 オンライン
2025/5/29 責任役員 (上級経営陣) にむけたGMP、GQP教育訓練と法令順守体制の整備 オンライン
2025/5/29 医薬品/医療機器等へのQMSの具体的な構築フロー オンライン
2025/5/29 製品品質照査の活用による製造工程、原料・資材及び製品規格の妥当性検証 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品 (CMC) マスターコース (全6コース) オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における製法・試験法変更と担保すべき同等性/同質性評価 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における規格及び試験方法の設定と安定性試験 (長期保存試験) による有効期間の設定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/12/27 生体吸収性材料の開発と安全性評価
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2014/1/30 再生医療 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/1/30 再生医療 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)